女性社員インタビュー

  • 最終更新:2019/09/03

    葛藤さえ吹き飛ばす!育児も仕事も諦めなくていい環境がそこにあるから

    WEB・モバイルによる独自の集客向上ツールの開発・販売を行う株式会社エス・ケイ通信(以下、エス・ケイ通信)に3年前に入社し、採用戦略室で課長代理として働く田中さん。

    現在5名の部下を管理、育成し、責任のある立場を全うする彼女だが、プライベートでは2歳のお子さんのママであり、近く2人目を出産予定だ。

    一時は仕事に対してクールダウンを求めていたはずの彼女が再び立ち上がり、キャリアアップの道を歩む、その背景にある彼女の「働く」ことへのマインドと、女性の働き方をバックアップし続ける会社の魅力にせまった。

    20代で起業。食べていくことに必死だった過酷な日々

    大学卒業後は教育関係の会社で採用業務を担当していた田中さん。
    新卒入社からわずか2年後に会社を退職し、当時勢いのあった通信関係の商材を販売する会社を自ら立ち上げた。

    そこで待ち受けていたのは、商材を売らないと食べていけない現実。 とにかく毎日必死で営業活動を行い、経営者としての6年間を駆け抜けた。

    当初個人事業主として始めた会社を2年後には法人化し、さらに事業内容も人材派遣業にシフトさせ、会社としてさまざまな局面も経験した。

    田中さんに当時のことをたずねると、経営者としての苦悩の言葉があふれだす。

    「経営者は本当に大変だと思いました。経営者は全ての判断を自分でしなければならない。私は優柔不断なので迷うんです。逆に『これでいこう』と言ってもらえて、『わかりました』と走る方が得意なんだって痛感しました」

    自身が道を切り開きながら人を導くより、誰かのゴーサインで突っ走るほうがいい…、それが苦悩の末見つけ出した彼女の仕事スタイルに対しての最終的な答えだった。

    そして結婚を機に東京への永住が決まり、会社を抜けることを決意した田中さん。新天地で転職活動を進めるなか、出会ったのがエス・ケイ通信だった。

    事務希望のはずが…最適な場所を提案してくれた会社の姿勢に入社を決意

    営業としてバリバリ仕事をしてきた田中さんだったが、結婚したことで、家庭との両立が図りやすい事務職を希望して、転職活動を始めたという。

    エス・ケイ通信で応募した職種も、現在の採用部門とは全く異なる部署の事務職だった。 しかし面接官が田中さんの経歴を見て、採用部門へ打診してくれたのだ。

    そして役員、社長との面接を通して、現在の部署に課長代理のポジションで入社することが決まる。

    「単純に履歴書とか応募経路だけで判断せずに自分のことを見てくれていると感じられたのは大きかった」と話す田中さんだが、実はもう一つ、エス・ケイ通信を選んだ理由があるという。

    それが、いい意味での“未完成さ”。

    「完成し過ぎていて、自分が働いても何の影響も与えられない、一歯車にしかならない環境より、一人の働きが物事を良い方向に導ける、そんな環境の方がやりがいがあっておもしろいなと思ったんです」

    経営者として常に変化をしながら結果を残し続けていくことの辛さも喜びも経験してきた彼女にとって、未完成な部分が逆にやりがいとして響いたのだ。

    求められる場所を見つけ、能力を発揮していく彼女だったが、あることをきっかけに再び働き方の変化が訪れることになる。

    経営者の視点を生かし組織の中で柔軟に動く。過去の経験が花開いたとき

    経営者として会社を切り盛りしていた立場から、再び会社員へ転身した田中さん。

    大きく働き方が変わった当時の状況をたずねると「面白いと感じました」と苦労を微塵も感じさせない明るい声で答えた。

    「どの立場の人の考えも理解できるんです。経営者の立場を経験しているからこそ、経営者も現場もどちらの気持ちもわかる。なのでうまくバランスを取れるようにはなったのかな、と。すごく動きやすく感じました」

    特別苦労もなかったと話す田中さんだが、入社直後は、一点だけ特に気を使ったことがあったのだそう…。

    「役職をいただいて入ったので、既存社員とのハレーションが起きないようにと、すごく気を使いました。人に付いてきてもらうには、まずは自分が周りに認めてもらうことが大事だと考えているので、その部分は特に意識をしていました。」

    田中さんは自分を受け入れてもらうためにも、まずは実務をやると決め、全部の仕事を部下と一緒にやるところから始めたという。 そして努力はすぐに実を結び、部下のマネジメントもスムーズに進んだ。

    しかし、そんな彼女に再び働き方の分岐点が訪れたのは、入社から半年経った頃。

    きっかけは、自身の妊娠だった。

    女性の社会進出が問われるなか、妊娠・出産を理由に退職を促すなどの「マタハラ(マタニティ・ハラスメント)」が深刻な問題として取り上げられる昨今、入社半年後の妊娠に田中さんも不安がなかったわけではないと話す。

    しかし、周りからの予想以上の祝福に、胸に抱いていた不安も杞憂に終わる。

    そして第一子を出産後、育休を経て職場に復帰した田中さんは、今度は時短社員として次なるステージへと歩みを進めることになる。

    次世代の女性たちにつなげたい「諦めない姿勢」

    出産後は子育てと仕事の両立に日々奮闘する田中さんだが、復帰後の働き方について聞いてみると

    「時短勤務になっても私の裁量を減らす、という判断をせずに見守ってくれたことは、本当にありがたいなと思っています」

    世の中では育休復帰後、補助的業務を割り当てられたり、昇進・昇格を望めなくなったり厳しい状況を強いられる女性たちがいるなか、エス・ケイ通信では女性の働き方をバックアップしてくれる環境があるという。

    田中さんも復帰前と同じ部署に戻り、以前と同様の職務をこなすことになった。

    ただ、物理的に制限をせざるを得ないなかで不完全燃焼を起こすこともある、と田中さんは話す。

    「でもそんな時こそ、業務を円滑に回すために自分以上に必死に仕事をしてくれている部下たちがいることを忘れないようにしています。自分が苦しい時こそ、みんなへの配慮はより一層強く持ち、労いの気持ちを常に持つことで、少しずつ物事がうまく進むようになると思っています」

    常に周りへの配慮を忘れず、与えられた仕事に全力で向き合う田中さん。 そんな彼女に今後の目標を聞いてみた。

    「与えられた仕事をしっかりこなして成果を出し続けていきたいですね。きっとこれから葛藤を抱えながら働く女性は増えてくるはず。その人たちに葛藤の中でも強い気持ちで前に進む諦めない姿勢を見せられたら。そんなロールモデルになることを目指したいです」

    経営者として数々の困難を乗り越え、自身の道を切り開いてきた彼女だからこそ、働く女性に希望を与える存在として、これからもしなやかに力強く走り続けるのだろう。