女性社員インタビュー

29歳。エンジニアから営業に転職。 素の自分で仕事できる、今の自分が好き

  • 最終更新:2019/09/03

    パソコンから人へ。人と関わる仕事に飛び込みました

    「Fullon(フルオン)」は創業10数年の新しいベンチャー企業。社員は40数名。営業畑出身の社長兼代表が、クライアントと優秀なエンジニアを結ぶ橋渡しとして始めた。そこに4年前、彼女は入社した。
    「前職はエンジニアで開発の仕事をしていました。仕事相手はずっとパソコン。いつの頃か、人と関わる仕事がしたいと思うようになり、転職を決意しました」

    人と関わる仕事といえば、最初に思いついたのが営業職。とはいえ、営業はノルマと数字に追われて、プライベートもつぶれてしまうというイメージがあった。

    「フルオンが営業を募集しているって友人に聞いて面接を受けたら、営業のブラックなイメージが消えました。営業といっても、ずっと何かを売り続けるのではなく、自社メディアの運用やコンテンツの制作なども業務としてありました。社内にあるいろんな部署の橋渡しの役割もあるので、社外と社内、両方に関わって仕事ができる点も魅力を感じました」

    初めて契約を取れた時の喜びは何にも代え難い

    初めての仕事は社内のエンジニアをクライアントであるお客様に提案することだった。
    「フルオンに入社して、いろんな仕事ができるワクワクがありました。でもまずは営業として契約を取ること、目に見える成果を出すことが仕事なので、緊張と不安はありました」

    ただ、初めての営業経験は、代表(社長)の直下につけたことで大きく学べた。
    「代表は営業畑をずっと歩いてきた人。教えてもらうよりは、見て学ぶという感じでした。すごく貴重な経験でした。10年越しで営業をしてきたクライアントさんと契約が決まったのを間近で見られたときは本当に嬉しかったです」

    しかし、自身としての成果はなかなかでなかった。

    「エンジニアの頃は努力して作り上げたものが成果となったが、営業となると自分がいくらがんばっても成果につながらないこともあるんです」

    努力と成果は比例しない厳しい現実も学んだ。
    「どうしたらクライアントさんが自分たちに任せてくれるか。どのようにプレゼンテーションすれば良いかわからず、苦しかったです」
    その分、契約が取れて成果を出せたときは本当に嬉しかったと言う。代表はもちろん、同僚の動きを細かく観察して、学んだ結果とも語った。

    社内のコミュニケーションが円滑にできていなかったらダメになってたかも

    クライアント先に出向しているエンジニアとは、普段のやりとりはオンラインが中心。とはいえ、できる限り、顔を合わせる時間を作る。
    「月1回の定例会で顔は合わせられますが、エンジニアの常駐先の近くで一緒にランチをしたり、顔を合わせて話す時間を大切にしています」

    特に気をつけていることは、エンジニアにとっても自分にとっても、その仕事が良い機会になるように考えること。
    「私たち営業が契約を取りたいから、エンジニアに仕事を依頼するという意識ではなく、エンジニアのスキルの向上や将来を見据えた形で案件を捉え仕事を依頼するようにしています。エンジニアにとってもその案件が次に繋がるようベストな選択を心がけています」

    もうひとつ、心がけていることがある。それは、社内でも営業先でも同じ。

    「相手は機械じゃなく人間ですから。どういう対応がよりスムーズなコミュニケーションとなるのか人それぞれ違います。例えば、くだけた感じがいいのか、礼儀を重んじたほうがいいのか…。そこを見極めて付き合いを深めていきます。相手を見ての対応を心がけています」

    それは彼女がずっと昔からやってきたことと言う。
    「仕事だからではなく、普段から人と関わるときは気にしてきたことだったので、仕事でもその気遣いが役立っている感じですね。これが素の私。素を出して仕事をしていいんだって思えた時に、視界がぱっと広がった感じがありました」

    女性として仕事とどう向き合うかが今後の課題

    昨年結婚し、今後出産もしたいと考えると、どういう仕事の仕方をしていくか悩むときも。
    「今は、有休が推奨されていてお休みが取りやすい環境。でも、もし出産したらどうなるんだろう、というのは漠然と考えます」
    フルオンには、アニバーサリー休暇制度があり、自分の誕生日はもちろん配偶者や家族、ペットの誕生日、他にもいろいろな記念日を事前に申請すれば有休が取れるユニークなシステムがある。

    「今まだ、出産経験のある女性社員がいないので、需要があれば会社として制度ができるかもしれませんね。社員からの意見を吸い上げて、いろんなことを決めてくれる会社のフレキシブルさがありますから。」

    男性社員に子どもが生まれた時は、育児に合わせて休みを取ったり、保育園の送り迎えに合わせてシフト勤務を採用している。
    「新しい会社なので、ここ数年でいろんな新しい制度が決まってきました。そういう流れの中にいるのも刺激的ですし、私も女性のための制度を会社に提案していきたいですね」