
私がインターンをする理由
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最終更新:2020/07/27
はじめまして、京都橘大学文学部4回生の川島美沙です。本来ならば20卒ですが1年休学していたため21卒になります。休学した理由は、就活と従来の働き方に違和感を感じたからです。そもそも週5日8時間拘束されて働くことが嫌だったし、数回の面接と限られた情報で自分の人生を大きく左右するファーストキャリアが決まってしまうことも嫌でした。自分に合った働き方を模索するためには時間が必要だと感じ休学を決意。より休学期間を充実させるために、長期インターンに参加する方法を選択しました。 インターンでお世話になっていた企業に就職が決まり、余裕で卒論を進めていました。が、5月末に進むべき方向を見直すことにし、出遅れて就活ライフをスタートさせました。今回は、思うように就活が進まなくて焦る方が陥りがちな思考回路と、今よりちょっと柔軟になれるかもしれない方法を、私の体験談を通して共有したいと思います。
~できることからコツコツと~
内定を辞退し就活をしようと決めたのは、その企業にジョインしてから5ヶ月が経った頃でした。昨年12月にできたばかりの企業ですが、今後展開していく事業と会社の方針に共感を持てなくなったことがきっかけです。
「就活をしよう」、そう決めた瞬間からすぐに行動をはじめました。対策も何もしていない、まったく0からのスタートですが、とにかくエントリーをしないことには始まりません。企業を探すだけの時間的余裕も心の余裕もなかったので、まずはスカウト型の就活サイトに複数登録しました。1週間くらいで4つのサイトに登録したと思います。幸いにもアルバイトやインターンでの経験がいくつかあったので、振り返りつつ入力することで自己分析が進みました。 もちろんSPIの対策も面接練習もしていません。以前の余裕から一転して焦りが日に日につのります。ただ、ひとついいことがありました。必死になりすぎて種を多くまいておいたことがプラスに働き、普通の就活では巡り合えない面白い企業を知ることができ、想定よりも業界の幅が広がったのです。
~違和感は放っておくな~
幸い、スカウトは想像以上にいただけていました。しかし、一度就活から逃げた経験から毎日凄まじい不安が襲ってきます。とにかく数を増やし、安心感を得たい一心で少しでも気になった企業の説明会には参加し、就活の予定を詰め込みました。不安と疲弊でふと我に返った時、休学のきっかけになった違和感を思い出します。「選考が進んだとして、内定が出たとして本当にこの企業で働きたいのか?」「就職したとして、3年も続けれらるか?」そんな考えが浮かんでからは、働くつもりのない企業の反応に一喜一憂するのもばかばかしくなり、次々に選考辞退のメールを送りました。本当に働きたい企業だけに専念することにしたのです。 不安と焦りから早く内定を欲するあまり、休学してまで見つけた「なりたい私」すら見失ってしまっていました。就活で一番危険なのは、不安で盲目的になってしまうことです。
~信頼できたのは自分の経験~
とはいえ、せっかく進んでいる選考を辞退するのはかなりの勇気が要ります。なぜ私がここまで思い切ることができたかと言うと、自分が目指す働き方や“なりたい私”の像……つまり「就活の」軸だけは当初から定まっていたからです。 現状に違和感を感じている人の気持ちを顕在化させたり、新しい価値観と可能性を示してサポートできるような人が、“なりたい私”の像です。それは「こういう仕事が楽しそう」「これは私の特徴が活かせるかもしれない」というような、頭で考えてできたものではありません。インターン等で「あれは楽しかった」「これはちょっと向いてないかも」「私はこれが得意かもしれない」と自分の体験をもって少しずつ培われたのです。
根拠のない漠然とした軸では、内定欲しさにすぐに飲み込まれてしまいます。自らの体験に裏付けされた価値観が、自分の気持ちに確かな自信と勇気を与えてくれたのです。ですが、行動するだけで自分が見えてくるのかといえばそうではありません。フィールドと、的確なフィードバックをくれる第三者の存在が欠かせません。
~私がプラスカラーでのインターンを決めた理由~
目的や軸が明確になると、自ずと行動すべき方向性は見えてきました。根拠や意思のない行動は無謀とも言えますが、行動にそれが伴うと柔軟に物事を取捨選択できるようになり、フットワークも軽くなります。 私が就活真っただ中に改めてプラスカラーでのインターンを決めたのは、従来の働き方に変革をもたらす事業内容に共感し、自分もその一翼を担いたいと感じたからです。プラスカラーのインターンを知ったのは、説明会に参加したことがきっかけでした。それを叶えるにはインターンによるお互いのマッチングが必要です。長期インターンを経験していたとはいえ、レベル感や求められるスキルがイメージできず少なからず不安がありました。そして、迷いもありました。8日間+土日の宿泊費と交通費、その間止まってしまうその他の選考の数々。それでも行動をもって培った私の理想の働き方は、プラスカラーの目指す働き方に近いものを感じ、この身で確かめたい思いが勝ったのです。
自分の「なりたい」や「やりたい」は実際に体験した「わくわく」「得意」「好き」からくるものだと思います。あなたはどんな時にわくわくした気持ちになり、どんな時に充実感を得られますか? 今選考が進んでいる企業や志望職種では、それを感じ続けられそうですか? 体験は価値観を育み、次のステップに進む動機にもつながります。就活と人生に妥協したくない方は、インターンの体験を手段として選んでみてはいかがしょうか。