女性社員インタビュー
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最終更新:2019/09/03
内気な自分が志望した営業の仕事。 この会社だけが、背中を押してくれた
マンション向けの水まわりサービスを手がける株式会社オアシスソリューションで、人事部門のマネージャーを務める中村有沙さん。2011年に営業職として新卒で入社、翌年、埼玉支店の立ち上げ担当者に抜てきされ、更にその翌年、トップセールスに輝く。これらの実績を携え、4年目にはHRグループを自ら立ち上げ、その後現在まで人事畑を歩む。
「入社当時は5年でここを卒業し、次のステップに進むつもりでしたが、既に7年目。この間、退職を考えることはありませんでした」
そう話す中村さんを夢中にさせた同社の魅力とは。中村さんのインタビューを通し、その秘密に迫った。「今以上に良い会社にしたい」。一念発起して立ち上げた人事部門の業務はやりがいの宝庫
「私が立ち上げたHRグループは、採用や人材育成を担当する部署です。経営とも密接に関わるため、会社の方向性を見据えつつ業務に当たっています。会社の将来像を創っていると実感できる点がやりがいですね。なかでも、新卒採用・教育研修に力を入れており、当社で大きく成長してもらえそうな学生に出会えたときや新入社員の成長を実感できたときは、喜びも大きいです」
迷いのないはきはきとした口調から真っすぐな気持ちが伝わってくる中村さんの姿。体系化が難しいと言われる人事考課の整備もまた、現場にいた経験が生きるから取り組み甲斐があると話す。
新卒で配属された営業も、現在のHR領域も、ゼロからのスタート。話を進めていくと、どうやら中村さんは自分の道は自分で切り拓くタイプであることが分かった。
選んだのは、未来の大手企業を目指せる会社。そこで知るBtoBtoCビジネスの醍醐味
「就職活動は、ベンチャー企業を中心に行っていました。企業を選ぶ基準は、新しいことにどんどん挑戦していること。何よりも大きな夢を持つ会社に入りたいと思っていました。周りは大手志向が多かったのですが、私はいま大手に入るよりも将来大手になりえる会社に入るほうが面白いし、格好良いって思っていたんです」
就活当時のことを尋ねると、こんなユニークな答えが返ってきた。
既に出来上がった会社で、同じ事業をやり続けるなんてつまらない。やるからには変化に富んでいるほうがいい。確固たるポリシーを持って、いくつもの説明会を回る。そのうちの一つに中村さんのアンテナが反応した。
「会社説明会って、会社の沿革や今やっている事業のこと、福利厚生のことなどを話す企業が多いのですが、オアシスソリューションは『こうしていきたい』『こういう夢がある』、と未来の話ばかり。直感的に、これぞ理想の会社だって思いました」
入社後は、希望していた営業に配属された。仕事はとても充実していたそうだ。
契約をいただくたびやりがいを感じ、お客様と信頼関係を結んでいく過程も楽しめた。「当社の事業は、BtoBtoCビジネスにあたります。最終的なお客様は、マンションの管理組合なのですが、その前段階としてマンションの管理会社と話し、当社の製品・サービスを知っていただく必要があります。当社を採用してもらうという目的は同じですが、管理会社は法人、管理組合は個人の集合体なので、営業の押さえどころやテクニックが異なるのです。そこを複雑と捉える人もいると思いますが、私にとってはむしろ醍醐味で。管理会社に向けた1対1の商談と、管理組合に向けた1対多のプレゼンで、コミュニケーションスキルもずいぶん鍛えられました」
そんな中村さんの営業時代の実績は前述のとおりだ。しかし、営業として大成する一方、組織のある課題に気づく。
人材開発の必要性を社長に直談判 そんな私に社長が授けたこととは
「同期が退職する姿を見るたび、人材開発が必要な時期に来ているのではと感じました。当時は、OJTで仕事を覚えていく時代。学ぶ上司や配属先の環境によって身につく力に差が出ることは、会社にとっても社員にとっても不幸なことだと思いました。そこで、営業スキルの均一化と向上を目指すため人事制度や研修を整備する必要があると、会社に提案しました」
入社4年目の夏のことだという。更にその年の年末、中村さんは大胆な行動に出る。
「社長をコーヒーショップに呼び出し、直談判したんです。こんこんと話し続ける私に社長は、『いいんじゃない。でも、取締役会での承認が必要になるから、もう少し煮詰めてみようか』と、他の役員を攻略するためのヒントをたくさん授けてくださったのです。こうしてまた一歩と前進し、とうとう翌年の3月にHRグループが新設されました」
中村さんは、ここまで一気に話したあと、次の言葉を継いだ。
このときも新しい挑戦をさせてもらいました、と。色々な挑戦を認めてくれる会社に感謝 会社はありのままの私を受け止めてくれた
そう。中村さんの同社での挑戦は、これが初めてではない。
最初の挑戦は面接まで遡る。もともと、人と話すのが苦手で内気な性格の中村さん。そんな自分を変えようと思った時期が、大学時代に志していた公認会計士になる夢に区切りをつけた時期と重なった。新しいスタートを切るせっかくの機会。思い切って全く違うことに挑戦しようと営業職を志した。しかし、面接で営業がしたいと話せば、『向いていないんじゃない』と言われたり、『公認会計士を目指していたんだって』と、経理の部長さんが出てきたり。
「自分の幅を広げるって難しいなあって感じていたんですけど、一社だけ『やってみたら』って、私の思いを汲んでくれた会社があったんです。それが、オアシスソリューションでした」
このエピソード以降、中村さんは、確信していることがあるという。
「就活では、入社したい一心で言葉を繕うこともあると思います。でも、偽りの自分が認められて内定を貰っても、その先の苦労が見えています。素の自分をさらけ出し、それを受け止め認めてくれる会社でこそ、意欲的に幸せに働けるのはないでしょうか」
では、意欲を持って幸せに働ける会社は、どうすれば見つかるのか。
「多くの会社を見て、その会社の良いと思える部分、そうじゃない部分を洗い出すんです。それを繰り返すうちに自分が働くうえで大切にしたいことが見えてきます。私の場合は、ありのままの自分を受け止めてくれる会社が一番だったようです」
そう話す中村さん。人事部門も今年で3年目。次の挑戦は決まっているのだろうか。
「はい。私のように楽しく働く社員を更に増やしていきたいですね。そのためにも新しいことにチャレンジできる環境を作っていきたいと思っています」
どこまでも前を向き、はきはきと話す中村さん。
新しい挑戦はすでに始まっているようだ。