女性社員インタビュー

不動産仲介会社勤務から資格講師へ。2年間で4資格を取得した努力家女性の新たな挑戦

  • 最終更新:2020/02/26

    資格取得のために独学で勉強。その経験を生かし未経験ながら講師の職へ転身

    司法試験や行政書士試験など難関資格のためのオンライン予備校「アガルートアカデミー」を運営する株式会社アガルート。そこで宅地建物取引士をはじめとする不動産関連資格の講師を担当する工藤美香さんは、不動産仲介会社で働きながら独学で約2年間のうちに4つの資格を取得したという努力家だ。ワークライフバランスを求め不動産仲介業から一転、未経験で資格取得のための講師にチャレンジした彼女に、その理由と今後の展望について訊ねた。

    学ぶ立場から教える立場へ。不動産関連資格のために勉強した経験を生かし講師へと転向

    不動産仲介会社に勤務しながら、「宅地建物取引士」「マンション管理士」「管理業務主任者」「賃貸不動産経営管理士」の4つの資格をわずか2年で取得したという工藤さん。その経験を生かし、現在は、アガルートアカデミーで不動産関連資格の講師を務めている。

    アガルートでは、オンラインで配信する講座やテキストの作成を講師が担当し、「どういうコンセプトが良いか?」「いつ頃講座を開設しようか?」といったことを一から考え決めることができる環境であるため、どうしたら受講生のためになるかを第一に考えられる環境だという。

    「資格を取得した当時は、お客様の信頼を得ることを目的としていました。でも今は、この資格と資格を取ったときの経験を受講生のために生かしていきたいと考えています。」

    工藤さん自身が担当している資格の受講生は社会人が多いため、移動や休憩などの短い時間でも勉強できるように、動画の長さを10分前後にすることを心掛けているのだそう。講座の長さをはじめ、内容やテキストについても自身の経験を反映させた工夫点について教えてくれた。

    語呂合わせを覚えることが苦手だった。その経験が講座づくりのヒントに

    工藤さんが資格を取得したのは、顧客の信頼を得るために名刺に肩書が欲しいという理由からだった。不動産仲介会社に勤めていたため、管理系業務の資格を取得すると周りからはなぜ資格を取得したのかと尋ねられることもあったが、資格取得のために勉強したことで設備面の知識や理解が深まり、内見時の説明など実務対応に違いが出たという。

    仕事と勉強を両立させる必要があったため資格学校には行かず、市販のテキストを使い独学で学んだ。疑問点や不安な点を誰にも聞けず遠回りすることにはなったが、調べて考える癖がついたことが講師をする上で生かされているようだ。

    2年間で4つの資格を取得したと聞くと、元々勉強が得意なタイプだったのだろうと思うものだが、実際にはそうではないらしい。

    「語呂合わせを覚えることも苦手なくらい記憶力が良くなくて。考えて根本を理解しないと頭に入らないんです。」

    と工藤さんは言う。その経験が受講生の気持ちに寄り添い、つまずきやすい点や混乱しやすい点を理解し、講座の制作に生かされているのだろう。

    ワークライフバランスを求め転職。選んだ第二のキャリアは資格取得のための講師

    工藤さんは、前職時代にワークライフバランスに悩んでいたという。1日を仕事だけで終えるのではなく、趣味と仕事を両立し、様々なことにチャレンジできる環境を探し、転職を考えていたところ、アガルートの求人を見つけた。面接の際に「なにができますか?」ではなく、「なにがやりたいですか?」と質問されたことが決め手となり、入社を決意。そして未経験ながら講師に転職した。最初は戸惑っていたが、周囲のサポートも厚く的確なアドバイスももらえる環境であるため、少しずつ慣れていくことができた。

    講師というと、一般的には業務委託契約がほとんどであるが、アガルートでは正社員として雇用をしている。社員として入社し、ほかの部署と交流・連携しながら講座やテキストを制作する経験を通して、自分一人ではないことに気付いた。はじめて挑戦する職業なだけに、気軽に相談でき助けてくれる仲間がいることにありがたみを感じたと笑顔で語ってくれた。

    また、アガルートに転職したことでワークライフバランスもとりやすくなったという。講師という職業柄、締め切りに間に合わせなければならないということはあるが、そこさえ守れば自分のペースで仕事ができる。「やるときはやって、休むときは休む」、これをポリシーに仕事に邁進している。

    昔から、何かを伝えることで、人を元気にできるような人になることが夢だった工藤さんは、講師という仕事に、やりがいを感じている。

    未経験のことに挑戦するときは、誰しもが自分にできるのかと不安になるものだが、工藤さんはその挑戦を楽しんでいるようだ。

    資格自体の認知度向上を目指して。“資格の伝道師”が語る未来

    工藤さんにこれからの目標について尋ねると、自分が持っている資格の認知度を上げていくことだと語ってくれた。そのために、受講生の合格率を上げることはもちろん、自身のSNSやメディアを活用し、資格について一般の人にも広く伝えていけるよう試行錯誤しているという。

    工藤さんは、資格を持たなくても優秀な方はたくさんいるが、そういう人にこそ資格を取得してほしいと考えている。実務で培った豊富な知識や経験に加えて、資格を持っていることで、転職や開業など、自身のキャリアの強みになるはずだと語る。

    「試験に合格するということはすごいことです。何回目で合格したかは関係ありません。勉強するように自分を奮い立たせて、何かをやろうとする意識が大切です。学んだことは無駄にならないので、自分の合格する姿を強くイメージすると頑張れます。」

    学業から離れ社会人として過ごしていると、学ぶ習慣を取り戻すこと自体大変なことだ。さらに合格するまで学び続けるとなると、それは容易なことではない。だからこそ、合格した姿を強くイメージすることが重要なのだろう。 工藤さんの資格に対する熱意は並々ならないものだった。今後も“資格の伝道師”として活躍し続けていくだろう。