女性社員インタビュー
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最終更新:2019/09/03
保育士からITベンチャーの経理担当へ。幼き頃の夢を叶えるための決断と運命の出逢い
「私たちの創るスマートデバイスのサービスで世の中に驚きと感動を」 をビジョンに掲げるスマートデバイスマーケティング会社の株式会社Smarprise。ここで経理業務を中心に活躍する市川さんは元保育士だ。保育業界とは全く異なるITベンチャーへと転職した理由は幼い頃からの夢を叶えたかったから。キャリアチェンジを考えるようになった市川さんの想いや決意、そして現在の仕事の魅力を尋ねた。
未経験の業界に未経験のオフィス業務。すべては挑戦からはじまった
2018年4月に入社した市川さんは現在、管理部門である経営推進局にて経理業務を中心に担当している。市川さんの仕事は、全社の売上数字を締め、毎月の決算データを取り纏め親会社へ送るなどといった経理業務全般だ。
日々の業務をソツなくこなす市川さん。経理を長年担当されているかと思いきや、実は以前は7年もの間、保育士としてのキャリアを積んでいたという。業界のみならず業種も未経験であるものの、持ち前のフットワークの軽さとコミュニケーション力の高さで市川さんならではの経理ポジションを確立してきた。入社2年目にもかかわらず、他部署からの信頼も厚いという。しかし、市川さんのキャリアはここまで順風満帆だったわけではなかった。
「オフィス業務が全くの未経験だったので全てが不安でした。知っていると思っていたビジネスマナーも知らないことが多々あったり、数字に苦手意識のある私が経理担当として簿記取得を目指したり、まずはいろいろ学ぶことを意識していました」ビジネスマナーから学び直し、未経験の経理業務にもゼロから挑戦していた市川さん。彼女のこれまでの社会人キャリアはどんな歩みだったのか?
「保育士としてのキャリアを捨てる」という決断。キャリアチェンジに向けた大きな一歩
市川さんの社会人キャリアは20歳の時、保育士としてスタートした。
「元々、子どもが好きということもあり保育士になりたいと幼い頃から思っていました。
しかし実際には1人で20人余りの子どもの保育をするという体力勝負の仕事でした。
日々の保育はもちろんのこと、保育室の季節毎の装飾作成、大きなイベントの取りまとめや環境整備等、保育以外の業務も多く入職当時かなりの衝撃を受けました」幼い頃からの夢を叶え、大変ながらも充実した保育士の日々を送っていた彼女だが、ふと将来を考えるタイミングが訪れたという。
「大好きな子どもと触れ合える職を選択したにも関わらず、このまま30代40代と働き続けられるのだろうか?」
大好きな仕事をしているにもかかわらず、疑問を持ち始めるようになった。
それには理由があった。「27歳で結婚をしたい!と幼い頃から漠然と思っていました」
結婚・出産とライフイベントが起こる度に、大勢の子どもの命を守る保育士という仕事を私自身が全う出来るのか…不安になってきたのだ。
社会人としてキャリアを積んでいきたい。でも、結婚という夢も諦めたくない。
そのような想いを募らせ、いつしか市川さんは”キャリアチェンジ”を考えるようになった。大苦戦のキャリアチェンジ。一般企業未経験の彼女が出逢った運命の会社
本格的にキャリアチェンジを考え始めた2017年8月。市川さんはいろいろな企業に応募・面接を繰り返していく。
「すでに保育士を退職するということは決めていました。しかし、転職活動にはかなり苦戦しました。今まで保育一本だったので、一般企業未経験ということがネックになっていたように感じます」
転職活動を進めていく中で、ライフイベントが起こっても末永く働いていくことが出来る、かつメンバーを裏から支える管理部門を志望することにした。
「どんな会社にも必ず管理部門は存在し、会社の中で無くてはならない存在だと思ったからです」
異業種へのキャリアチェンジ、かなり大きな挑戦だった。
退職日が迫っていた2018年3月初め、Smarpriseと運命の出逢いを果たすことになる。
何気なく求人情報サイトを見ている時、仲良さそうに並ぶ三人の写真が目に飛び込んできた。募集記事内にあった現在の上司である今井さんのキャリアストーリーを読み、是非会いたいという衝動に駆られたのだそう。
すぐに連絡を取り会いに行くと、その日のうちにいつから来られるか聞かれた。「会ったその日、実質的な内定をいただきビックリしたのを覚えています。未経験の私にチャンスをくださり、今でも感謝の気持ちでいっぱいです」
保育士を退職後、すぐにSmarpriseへ入社した市川さん。その日から経理としてのキャリアがスタートした。
念願だった27歳での結婚。社会人キャリアも新たなステージへ
入社から半年後、市川さんは27歳の時に入籍。念願の夢が叶ったのだ。
プライベートでは幼き頃の夢が叶い、社会人キャリアとしては経理担当として会社の重要なポジションを任される中、新卒教育という新たなステージへの挑戦が始まった。2019年4月に4名の新卒がSmarpriseへ入社した。その新卒トレーナーの1人として市川さんが抜擢されたのだ。自身もオフィス経験が短く不安はもちろんあったが、新卒の人生を預かる覚悟でその大役を引き受けた。新卒は社会人といえども、まだ右も左も分からない状態。社会においては子どもと同じだと捉えると、保育士として培ってきた経験が活かせるはずだと考えた。
「子ども達の中にも納得してからでないと前に進めないけれど、納得すると驚くほど力を発揮する子、聞くだけでなく、実際に行ってみることで習得することが出来た子などが居たのを思い出し、伝え方や教え方を工夫するようになりました。」
保育士の経験も活かし、挑戦し続ける市川さん。
新卒トレーナーとなって三ヶ月余り。いまの目標はトレーナーで担当している新卒の新人賞獲得だ。「新人賞は一生で一度しか獲ることが出来ない貴重な機会なので、2019年度新人賞を獲るべく二人三脚で頑張っていきます」
どのようなキャリアを積んだとしても、関わる人たちの「育成」や「成長」が市川さんの「働く」原動力になっているのかもしれない。
彼女の力強く真っ直ぐな瞳がそう物語っているようだった。