女性社員インタビュー

  • 最終更新:2020/02/17

    誰もが心も身体も健康でいられる社会を目指す、コミュニケーションマネージャーの使命

    “自分らしい人生を食から実現する”をテーマに、レストラン「倭 西麻布」とベビーフード「Mi+ミタス」を展開している株式会社MiL。急成長中の同社でコミュニケーションマネージャーを担当しているのが紀(杉岡)千草さんだ。 もともとは保育士兼介護士として8年間キャリアを積んだ彼女だったが、多くの親が”食事や栄養バランス”で悩んでいるのを目の当たりにし、食に対する興味から2018年に夫婦で会社を創業。そんな彼女が目指すブランド像と自身のミッションについて尋ねた。

    ユーザーとともにつくり上げる「ママの悩みに寄り添うブランド」

    2018年1月、夫とシェフと3人で株式会社MiLを立ち上げた紀さん。現在は、コミュニケーションマネージャーとして、会社の基幹ブランドであるベビーフード「MI+ミタス(以下、ミタス)」のお客様との窓口になるチームを率いている。

    通常、会社のカスタマーサポートセンターといえば、電話やメールでの対応が主流となっているが、MiLではお客様ひとりひとりと密なコミュニケーションが取れるようにLINE@を使っているのが特徴的だ。

    「LINE@を使うことで、商品に関してだけでなく、離乳食のことや育児の悩み・相談など食以外に関することもたくさんいただき、よりユーザーさんとの距離が近くに感じることができるんです。」

    現在(2020年1月)、LINE@には3,800人の登録者がいるため、全てを社内のチームで対応するのは限界がある。そこで、在宅ワークをしているママさんたちと連携しながら対応を行なっているという。また、実際にユーザーから上がってきた相談や意見をまとめて社内に共有し、その意見をもとに、既存製品の改善や新製品の開発を行なっているそうだ。

    「私たちだけで商品をつくって売っている、という意識はなくて、実際に使ってくださったユーザーのママさんたちと一緒にブランド・商品つくっているイメージです。使いやすい商品はもちろんですが、ママさんたちの悩みを解決するブランド・サービスづくりを目指しています。」

    訪問介護での現場経験が生んだ「食」への興味。老若男女問わず楽しめる料理を目指して

    専門学校卒業後、フリーランスとして訪問介護の仕事に約8年間携わってきたという紀さん。ハンディーキャップを持つ人たちと関わっていく中で、太りやすい、特定の物しか食べない、満腹中枢が満たされないといった「食」に関する悩みを抱えている家庭をたくさんみてきたそうだ。

    「カロリー計算や栄養バランスなど、食事メニューを毎日考えないといけないパパさんやママさんの大変さを目の当たりにしてきました。そのうえで、彼らが必要としていたのは『資格を持っている』ということだけでなく、一緒に悩みに寄り添ってくれる『パートナー』だったんです。」

    食を通じて、これまでみてきた子どもと家族の人たちに少しでも恩返ししたい。そんな想いから料理の勉強をしていたところ、「子どもからお年寄りまで同じ料理を食べられるようにしたい!」というシェフと出逢い、ご主人と3人で会社を創業。

    まずは、自分たちの想いを実際に体験してもらいたいという想いもあり、2018年6月にレストラン「倭 西麻布」をオープン。2019年春にはベビーフードブランドミタスをローンチし、子どもを持つ多くの家庭に支持されるブランドに成長してきている。

    右も左もわからず飛び込んだスタートアップの世界。最初は文字通り“何でも屋”だった

    はじめは3人でスタートし、レストランのオープンの頃には社員も増えてきていたものの、まだ数名の小さい会社であったため、一人ひとりが本来の自分の業務以外のことも行うことは多々あったという。経験したことがない経理の業務にミタスの配送業務。さらには、苦手な文章を書く広報の業務を担当していた時期もあったのだとか。

    「訪問介護は体力勝負みたいなところもあったので、ガッツでできるような仕事だったのですが、MiLを立ち上げてからはパソコンを使っての仕事にストレスを感じることも多々ありました。」

    今ではメンバーも増え、コミュニケーションマネージャーとして、日々お客様と向き合っているという。売り上げも順調に伸び、ユーザーが増えていく中、一人ひとりに丁寧な対応を心がけることが大事だと語る紀さん。

    「文面ひとつにしても、どうやったら伝わるのかということを常に意識し大切にしています。」

    特に、一緒に仕事をしている在宅ワークのママさんたちはユーザーでもありパートナーでもあるので、本音で話し合いお互いが協力しあいながら業務に取り組んでいる。大変な時期でもあるが、そこにやりがいを感じていると笑顔で話してくれた。

    「愛してくれる他人」として、パパママに寄り添う存在になりたい

    MiLが提供しているのは単なる「商品」ではなく、商品を使うことで得られる「親子の時間」であり、子育て中のパパやママのストレスや不安を取り除くための「サービス」だ。

    「パパやママがストレスを感じていると、それって子どもにも伝わってしまう。私たちは、SNSを基盤にミタスが運営するコミュニティーを更に活性化することで、少しでも多くのパパママにとって安心・信頼できるブランドを創っていけるように頑張っています。そして、それが多くの人たちに届き、ストレスフリーな子育てや子どもたちの健やかな成長につながるようにと願っています。」

    ここ数年でも、世間では男性の育児休暇や女性の働き方も大きく変わってきている。そんな中でMiLは、食を通じて人びとが心も身体も健康でいられる社会づくりを目指している。

    「もともと負けず嫌いなくせに、ネガティブ思考で『できない』『やだ』が口癖だったんですけど、こんな私でもMiLに入って大きく変わることができました。これからは、子育てに悩むパパさんやママさんに一番寄り添える存在になりたいですし、一緒に世の中を変えていきたいなと思っています。」