女性社員インタビュー

25歳、若手映像制作プロデューサー。 ひたむきに学び続ける彼女が描く映像業界の未来

  • 最終更新:2020/07/07

    自分の好きなことを自分らしく追い求めたい。社会人3年目で踏み出した新たなキャリア

    「鳥肌が立つ感動をつくる」をビジョンに掲げ、映像制作やSNSマーケティングを軸に個人や企業の活動をサポートする株式会社TORIHADA(トリハダ)。社内有数の女性プロデューサーとして奮闘する高山千尋さんは、半年前に商業施設を運営するデベロッパーから転職してきた。「ときめきで世の中を今よりちょっとHAPPYに。」をキャッチフレーズに、日々全力でクライアントと向き合い続ける彼女に、仕事のやりがいと将来について訊ねた。

    社会人3年目、未経験で映像業界に。彼女の活躍を支えたプロフェッショナル達の存在

    社会人3年目となる2019年の夏、未経験で動画マーケティングの世界に飛び込んだ高山さん。社内で女性初の制作営業となった彼女は、現在TVCM、Web広告、商業施設用サイネージなど幅広い映像案件に携わっている。3期目を迎えたTORIHADAには、現在30名ほどのメンバーが常駐。高山さんの業務は、クライアントのニーズや課題解決に寄り添い、ベストな形で商材やサービスを世の中に伝えることで顧客の抱える課題を解決することだ。

    「一人ではできない仕事だからこそ、自分の担当している案件に関わるすべての人が『この案件、皆でやれてよかったよね』って終われることが重要だと思っています。終わった時に全員がそういう気持ちになれるように、一つひとつの関わり方を丁寧にすることを常に意識しています」

    高山さんがこう語る裏には、細やかな配慮と高いスキルでチームから信頼され、業界に多くのファンを持つ社内のプロフェッショナル達の存在があった。未経験で映像業界に飛び込もうとした高山さんに対し、「未経験だと難しいかもね」と言うことなく、「今までの経験を活かせると思うよ!」と温かく迎え、映像制作の基本をそれこそ「丁寧に」教えてくれた職場の上司たちから学べたことは多いという。

    メンバー全員が同じ方向を向いている。彼女の行動を掻き立てたビジョンへの圧倒的共感

    高山さんが転職を考え始めたのは、ちょうど社会人3年目を迎えようとしていた頃。目の前の業務に追われる毎日の中で、いつしか自分らしさや信念を見失いそうになっていた。「どうせ忙しいならとことん好きなことを、とことん好きな人達とやろう」、そう思った彼女は全員が同じビジョンに共感して、同じ方向に向かっているところで新しいスタートを切ることを決めた。

    「もともと映像業界には興味があって、就職活動をしていた時はテレビ業界に行きたいと思っていました。別業界に就職してからも自分のような忙しい女性でも短い時間で観ることが出来て、元気をもらえるようなコンテンツを映像という切り口で作れたらいいな、ということをずっと考えていました」

    そんな彼女の想いを固めたのは、TORIHADAの創業メンバーであり取締役の熊野さんの言葉だった。

    「『TORIHADAを起業するにあたって、ビジネスモデルや商品コンテンツなどは全くなくて、とにかくそこにはビジョンしかなかったんです。インターン生もメンバーもマネージャーも、みんなが同じ方向を向いている。この素直さと貪欲さはTORIHADAカルチャーだと思います。』そう話す熊野さんに共感し、まさにここだ!とすぐに面接に申し込みました」

    一つひとつの出逢いを大切に。数々の現場を経験するうちに芽生えたプロとしての自覚

    面接を経てTORIHADAに正式にジョインすることになった高山さんは、上司となる熊野さんの元で一つひとつ映像について学んでいったという。

    「最初の頃は、映像のどの項目にいくらお金がかかるかも分からなくて。熊野さんと一緒に映像を見て、『どこにいくらかかっていると思う?』というやり取りを毎日行っていました。また、プロの近くで実際の現場を体験することで、全ての項目にかかる費用感やプロデューサーとして果たすべき役割を学んでいきました」

    高山さんは、映像に関する基本知識やプロデューサーとしての立ち居振る舞いを現場で身をもって学び、徐々に自分のものにしていった。いくつもの経験を経て、今ではプロデューサーの仕事は「人と人を繋げる唯一の役割」という自覚をもって仕事に接していると教えてくれた。

    「『一つひとつの出逢いを大切にする』ということを、仕事をする上での信条にしています。たとえ一度だけしか一緒に仕事をしていないとしても、その出逢いをずっと大切にしたいと思っています」

    結婚や出産など様々なライフステージを経ても、「戻ってきてほしい」と、そう思ってもらえるようなプロに成長していきたいと話す高山さんの話しぶりからは、これまで出会ったロールモデルとなる人々へのリスペクトが感じられた。

    自らが道を切り拓くことで、映像業界で長く働ける女性を増やしたい

    社員数も年々増加し、動画という成長市場で新たな挑戦をし続けているTORIHADA。本人の意気込みと可能性さえあれば、役職や職種関係なくチャレンジができるのがこの会社の特徴だ。

    「会社としてもよく言っているのですが、AIやロボティクスに代替されない人間の感情的価値に訴えるものをずっと作り続けていきたいと思っています」

    “ときめきプロデューサー”と自称するほど「共感」や「感情の動き」を大切にし、お客様に寄り添う努力を惜しまない高山さん。そんな彼女は、男性が占める割合の多い映像業界を女性がより働きやすい場所にするというもう一つの目標を掲げている。

    「社会が多様化する時代になってきたこともあり、女性としての視点が入った方がいい案件も多いはずです。そういった意味でもずっとこの業界で頑張っていきたいと思っています。自分が一つのロールモデル的な役割をすることで、『女性でも続けられるんだ』と思える人を増やしたくて。この業界で女性リーダーがもっと増えたらいいなって思っています。もちろん、自分がリーダーになった時にはチームにいる女性がより働きやすいようにしたいです」

    忙しい人の毎日を元気にできるコンテンツの開発と、女性が活躍しながらさまざまなライフステージを迎えてもずっと続けられる映像業界の確立を目指したいと、まっすぐな眼差しで語ってくれた。彼女のその想いは、社会人3年目で自ら切り拓いた道で少しずつ、でも着実に実現へと向かっている。