女性社員インタビュー

  • 最終更新:2020/03/06

    大手保険会社からベンチャーの新規事業へ。人事の心を動かした経験に勝る熱意と行動力

    IT×人材や美容、メディアなど、創立6期目ながら幅広い事業を展開するトレスイノベーション株式会社(以下、トレス)。そんなトレスに2020年1月に中途入社した本加さんは、トレス初となる自社サービスのスタートアップメンバーとして撮影やSNS運用など、様々な業務を任されている。新しいサービスを軌道に乗せるべく忙しい日々を過ごす彼女だが、実は社会人歴はたった9ヶ月だという。しかも前職はITとは無縁の保険会社の営業職で、トレスで展開する事業はすべて未経験。人事担当者からも、普通ならば採用しない経歴だと言われた彼女がトレスにジョイン出来た理由や、彼女の仕事にかける想いを訊ねてみた。

    選考はたった2社。「悔いのない学生生活を過ごす」ことを言い訳に逃げ続けた就職活動

    就活解禁前は海外のインターンに参加したり、自己分析に没頭したりと就活の準備は万端だったと語る本加さん。いざ就活解禁日を迎えると、自分が何をしたいかが分からなくなった。「CMを作ってみたいから」という理由だけで広告・イベント業界に興味を持ち就活していたものの、彼女が大学で学んでいたのは外国語。映像の勉強を一切したことがなかったこともあり、なかなか選考を進めることが出来なかった。

    周りの友人は何十社もの説明会に行っていたが、本加さんは「“ビビッと”きた会社の説明会にしか参加しない」と心に決め、本当に興味のある2社しか選考を受けていなかったのだそう。

    「本当に興味のある、やりたいことができるところで働きたいと思っていましたが、いま思えば意地になっていたのもあると思います。就活が上手くいかず、『悔いのない学生生活を過ごすんだ。どうだ、羨ましいでしょ』と、周囲にも自分にも言い聞かせて部活動に専念していました。現実から逃げていたんですよね」

    そうこうするうちに2019年が明け、あと2ヶ月で大学卒業という時期を目前に本加さんの進路の件で家族会議が開かれた。ここに来てようやく事の重大さに気付き1月から就活を再開、何社か説明会に参加した。しかし、本加さんが “ビビッと”感じる会社に出逢えることはなかったという。最終的に、知人に紹介してもらった大手保険会社への就職が決まった。

    たまたま見つけたトレスの記事に“ビビッと来た。直感を信じ、足を運んだ転職イベント

    こうして、保険会社の営業担当として本加さんのファーストキャリアははじまった。実際に働いてみると、自分なりのやり方で業務を進める面白さや、一つずつ出来ることが増えていく楽しさに充実感を覚えていたという。

    「大抵のことは楽しんで出来るタイプなんだと思います。でも、やはり心のどこかで『ここじゃない』という想いはあって。それが何か分からなかったのでその時は転職しようとは思いませんでした。まずは1年。この1年がんばってみて、“ビビッと”くる会社や仕事に出逢えたら転職しようと考えていました」

    仕事に邁進する日々を送る中、あるとき Wantedlyでトレスのことを知る。Wantedlyに掲載されていた記事を読み進めるうちに、面白い会社だと純粋に興味をひかれたのだそう。ただ、記事の情報だけではわからない部分もあったため、「まずはその会社で働く人と会おう」と思いエントリーをするものの、いつまでたっても連絡は来なかった。

    「これは入社後に人事担当者に聞いた話ですが、トレスとしては即戦力を求めていたため書類に書かれている経歴・職歴では採用は難しいと判断されていたようです。このとき返信を催促することも考えましたが、自分のスキルやキャリアを鑑みた時に『わざわざ会ってくれないだろうな』ともと思ってはいましたが」

    普通であればここで諦める人の方が多いだろうが、本加さんは違った。エンジニア向け転職イベントにトレスが出展することを知り、本加さんは意を決してそのブースへと足を運んだのだ。ブースで実際にトレスのメンバーと話し、Wantedlyで読んだ記事から感じた会社の雰囲気と実際に会ったメンバーの雰囲気がぴたりと合致し、「絶対にトレスに入りたい」という気持ちがさらに強くなった。

    転職活動の中で気づいた“ビビッ“との定義。複数社の選考を経て掴んだ新たな一歩

    エンジニア転職フェアで入社意欲をさらに高めた本加さんだったが、募集しているのはエンジニアがメイン。デザイナーも経験者だけの募集しかなかった。

    「現実的に考えて、トレスで働くことを半ば諦めていました。そしたら、『せっかく会いに来てくれたのもご縁なので、転職のサポートをしますよ』とトレスの人事の方が声をかけてくれたんです。自社で採用できない人の転職活動をサポートしてくれるなんて、本当に良い会社だな、とトレスのことがますます好きになりました」

    面談を重ねていく内に、自分の働く軸やキャリアが徐々に明確になり少しずつ方向性が見えて来たという。1つは「チーム・集団で何か1つのことを作り上げていくこと」、もう1つは「やりたいことをやりたいと言える環境であるかどうか」。大学生時代に就活をしている中で分からなかった “ビビッ“との定義がようやくはっきりしたのだ。

    他社の選考を複数社受けている時、トレスの人事担当者から1本の連絡が入る。「トレスの新規事業メンバーと会ってみないか?」という願ってもいないオファーだった。トレスではちょうど、VRを用いた美容師向けの研修サービス“hairVR”を立ち上げている時期であり、そのスタートアップメンバーとして動画撮影や広報をメインに、様々な業務を行う人材を探していたのだ。

    「いくつかの会社の選考を受けましたが、やはり私の中で“ビビッ“と来る会社はトレスしかなかったので。連絡をもらったときは飛び上がるほど嬉しかったです」

    人生を変えてくれた運命のサービスをこの手で広めたい。歩み出した第二のキャリア

    新規事業のリーダーと面談し、スキルや経験はないが、行動力や積極性そして人柄を見込まれて見事入社を手にした本加さん。現在は、VRの技術を用いて、時間や場所を選ばず様々な視点から有名美容師のカットスキルを学ぶことが出来る『hairVR』の運用に携わっているという。入社してまだ1ヶ月ほどだが、事業部長とともに美容師さんとの打ち合わせや撮影サポートの他、InstagramなどSNS運用や動画編集、デザインなどかねてから興味のあったことにどんどん挑戦している。

    「何か問題や課題があった時に1人で解決するのではなく、チーム全体でどう解決するかを考えます。絶えず色々な新しいことが生まれていくし、とにかく楽しんで仕事が出来ています」

    平均年齢26歳、若く元気なチームメンバー3名とともに、切磋琢磨しながら充実した日々を送る本加さん。最後に、彼女のこれからについて聞いてみた。

    「hairVRは私の人生を変えてくれたサービスです。そんな素敵なサービスを色々な人に知ってもらうことがいまの私の目標です。そのために私が出来ることを全力でやろうと決めています。SNSの運用や動画編集も自分からやりたいと言ってやらせてもらっています。まだまだ出来ないことの方が多いですが、やりたいという熱意を武器にこれからも様々なことに挑戦していきたいです」