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【パパの育休裏話】育休明けの妻とバトンタッチ!時短勤務で仕事×家事×育児を実現

  • 最終更新:2019/12/25

    「イクメン」が流行語大賞を受賞してから、今年で9年。彼らの存在は一般社会にも浸透してきました。その一方で、男性の育休取得率は2018年度の時点で6.2%と、かなり低い数値を示しています。「職場が人手不足で忙しい」「収入・キャリアの不安」など、様々な理由により取得をためらう人が多いなか、取得に踏み切った男性たちは何を乗りこえどのような育児休暇を過ごしたのでしょうか。会社の規模や歩んできたキャリア、家族形態もばらばらな「働く父親」達に、「あなたの育児休暇」について聞きました。

    男性の育休取得のハードルが高い理由として、「取りづらい雰囲気がある」「将来に影響するのではないか」というものが挙げられます。
    今回お話を伺ったのは、株式会社Wizに勤める梶谷さん。お子さんが生まれたのをきっかけに制度を取得しました。男性が育児支援制度を取得することに対して不安や抵抗はなかったのでしょうか?育児支援制度取得までの経緯や会社のサポート体制、制度取得期間にやりたいことを伺いました。

    ~バリバリ働きたい!という妻の想いを尊重し、時短勤務を決断~

    ─育児支援制度を取得しようと思ったきっかけや理由、また取得した際の周囲の
    反応を教えてください。

    働き方改革が叫ばれ、また男性も女性も平等に働き出世できるなかで、私の妻もバリバリ仕事をしたいという想いを持っていました。妻の考えを尊重したいという気持ちがあり、もともと私が家事や育児を優先していたこと、広報の発信により男性も時短勤務制度を利用することが可能だと知っていたことから、現在は時短で働いています。

    周囲の反応ですが、所属している人事採用部では時短勤務制度を利用している女性が多かったので、制度を使うことに対しては理解がありましたね。制度を利用したことで組織に居づらくなったということは特に無かったです。逆に、短い時間で仕事をしなければならないので、フルタイムで働いていた時と同じ、もしくはそれ以上の結果を残さないといけないという気持ちになりました。私は現在、「○月まで時短勤務」というように期間を定めず育児支援制度を取得しています。子供もだんだん大きくなり、手がかからなくなる時期も来ると思うので、そのときは時短勤務での働き方をフルタイムでの勤務に活かし、以前よりも生産性高く仕事をしたいです。結果として、会社に利益をもたらせるといいなと考えています。

    ~制度に関するこまめな情報発信と申請システムで、取得までがスムーズでした。~

    ─育児支援制度を実際に取得してみて、どのように感じましたか。

    非常に取りやすいと思いました。当社には、有給も含め、ケアリングDAY(育児や介護などを理由に、月1回の終業時間短縮ができる制度)といった制度を申請する社内ポータルサイトがあります。そこから総務課や給与課へ連絡が行くので、面倒な手続きがありません。もちろん事前に上司の承認は取りますが、その後「誰に申請したらいいかわからない···」という手間がないので、取得までをスムーズに進めることができました。また、制度を使いやすいように、広報がさまざまな情報を発信してくれています。制度についてきちんと発信してくれるのは、男性社員の育休取得促進に一役買っていると思います。

    ─大企業よりもベンチャー企業の方が育休や制度が取りやすいイメージがありますがどう
    お考えですか?またベンチャーから育休文化を波及していくことはできると思いますか。

    おそらく、大企業の制度はしっかりしていると思います。制度に対する手の挙げやすさがベンチャー企業との違いではないでしょうか。大企業でも上司との距離は変わらないと思いますが、申請の手続きに時間がかかるのではと推察します。もちろん、大企業だから、ベンチャー企業だからというだけで育休が取りやすい/取りにくいとは言い切れませんが、先ほど当社の申請システムについてお話ししたように、申請しやすい環境が整っているかどうかの違いだと思います。
    育休の文化をベンチャー企業から波及していくことは可能だと思っています。
    発信しやすい世の中なので、「こういう制度を取り入れています!」ということを発信できるのではないでしょうか。どんどん発信を増やし、大企業がその制度を真似してくれることでさらに広まっていったら良いですよね。

    ~楽しみなのは家族で過ごす時間。この目で我が子の成長を見ていきたい。~

    ─制度を取得してやりたいことや、楽しみなことを教えてください。また、これから育休取得を考えている人へメッセージをお願いします。

    子供が生まれて1年は妻が育休を取得していたので、妻に家事をしてもらっていました。子供が1歳を過ぎてからは私が時短勤務の制度を使うことにしました。いまだからこそとれる制度なので上手く活用して、家のことをしたり子どもとの時間を増やしたりしていきたいですね。また、子どもの成長を近くで見られるのが嬉しいですし、楽しいですね。友人に話を聞くと朝早く出かけ、夜遅く帰ってきて寝顔しか見られていないと言います。私は基本的に土日休みで保育園や妻の休みと合うので、家族で過ごす時間が増えることに喜びを感じています。

    これから育児支援制度の取得を考えている方にお伝えしたいのは、上司に相談し、理解してもらう事が大切だということです。もし制度を使いたいと思うならば、まずは自分が取得したい理由をはっきりと伝えること。「取得させてもらえないだろう」「将来に影響が出るだろう」と、相談する前から自分で決めつけてしまうのはもったいないです。自分の意思を伝えることで、きっと前進していくと思います。