女性社員インタビュー

  • 最終更新:2017/11/28

    「出会いは運命」。そう言い切る迷いのない瞳。台湾の老舗カフェに注ぐ、熱い想い

    タピオカミルクティー発祥の台湾カフェ『春水堂(チュンスイタン)』を日本で展開する、株式会社オアシスティーラウンジ。取締役の木川瑞季さんは、外資系企業の経営コンサルタントという華々しい経歴の持ち主だ。「10年前に運命的な出会いをしました」。ここで働く理由を軽やかな面持ちで話す彼女だが、“運命の糸”は、誰でもない自分で手繰り寄せた。それまでのキャリアをリセットし、飲食ベンチャーに飛び込んだ彼女に、現在の仕事の魅力を尋ねた。

    スタートアップ企業の取締役として活躍 メンバーの成長を糧に日々前進

    2013年末、『春水堂』の日本での立ち上げメンバーとして入社した木川さん。2015年11月からは、取締役として経営全般を見ている。

    現在は34年の歴史を持つブランドの日本展開の戦略を立て、認知度をゼロから高めていくというスタートアップの段階。木川さんの業務もマーケティング、ブランディング、店舗開発、運営管理と多岐にわたっている。そのなかでも、人材育成・組織開発の分野は、入社前から彼女の専門領域であり、スタッフにとってより働きやすい環境、成長できる組織を目指し、各種制度を整備してきたと言う。

    「メンバーの可能性が引き出され、日々スキルアップし、やりがいを持って働くメンバーの姿を見ることは、私が仕事をするうえでの大きな喜びです。彼らの努力のもと、新店舗オープンを迎える日は、感謝の気持ちも混ざった思いがわきあがります。」

    そんな風に語るが、その裏側には試行錯誤を繰り返す毎日がある。それでも自分たちで全て意思決定できること、成果がダイレクトに返ってくることに、木川さんは仕事の醍醐味を大いに感じているようだ。

    老舗ティーブランドが日本進出! ニュースを知った彼女が取った行動とは

    『春水堂』との出会いは、10年以上も前。経営コンサルタントとして台湾に駐在していた頃だ。『春水堂』は、台湾で30年以上続く老舗。門外不出のブランドとしても名高く、海外からたくさんのオファーを受けながらも、決して首を縦には振らない信念を持っていた。品質やブランドイメージを落としてまで海外拡大したくないのが大きな理由で、その姿勢に当時から敬意を抱いていたと言う。

    ある日、木川さんのもとへ台湾の友人から一枚のプレスリリースが届いた。そこには、『春水堂』の海外1号店が代官山にオープンすることが書いてあった。誰が手がけるのか純粋に興味がわいた。

    運営元を調べると、飲食と全く関係の無いベンチャーが出てきたことで彼女の興味はさらに深まる。

    「何の実績も無い会社が、あのブランドをどのようにして引っ張ってこれたのだろう?そう思った私が次に取った行動は、何の面識もない社長の関谷に「会って話が聞きたい」と、Facebook越しにコンタクトを取ることでした。」

    関谷さんが『春水堂』を手がける理由もまた、ブランドの素晴らしさに感銘を受けたからだったと言う。「この素晴らしい価値を、日本で体現することにチャレンジしたい」。そう話す関谷さんが次に放った言葉は、「一緒にやってみる?」という木川さんへの思いがけないオファーだった。

    「会うまでは、コンサルとしてサポートできる部分があるかもくらいには思っていました。でも、会った後は、主体的に関わりたい気持ちがむくむくとわいてきて。何より『春水堂』は、これからのポテンシャルを大いに秘めたブランド。自分の手で育てたい思いが膨らみ、1週間後には「ぜひ一緒にやらせてください」と、関谷に連絡を入れていました。」

    お茶の世界のスターバックスになれる。 心底信じてのめり込める仕事に出逢えた

    転職後すぐは、広報、物流、店舗の立ち上げ、採用、スタッフトレーニング……すべてが木川さんの仕事だった。

    「何でもやりました。前職と仕事内容が全く違うことは、初めから承知のうえだったので、苦労は感じませんでした。それよりも、『春水堂』に携われることが嬉しくって。」

    いきいきと語る木川さんの語り口は「タピオカミルクティーが好きだから」という単純なものでもない。プロダクトに対する誇り、お茶文化の継承など、ブランドを支える思想に対するリスペクトに近いように感じられた。

    「フィールドは違いますが、『春水堂』は、お茶の世界のスターバックスになれると本気で信じています。それを世界に広げる仕事に、初期から携われる自分は、本当にラッキーだと思っています。」

    最近は、組織が大きくなってきたため、グループ会社であるオアシスソリューションを含めた、マネジャーの教育、研修などに携わっている。対企業相手にやってきた前職のノウハウが生きていると言う。

    現在、木川さんは経営大学院で講師としても活動しており、人材育成のプロフェッショナルとして、自分の持つ経験やノウハウを社内外で活かせることもまた、大きなやりがいになっているのだそう。

    子育て、昇格、海外勤務……女性のキャリアを真摯に考え、応える会社でいたい

    現在、『春水堂』は、全国に10店舗展開している(2017.6現在)。ここまで順調にこられた理由の一つとして、事業スピードの速さが挙げられると言う。

    「考え抜いた結果、何もやらない会社も多い中、当社は短い間にたくさんのトライを続けています。これは、『前向きに解釈する』という社内共通の考えのもと、社員一人ひとりがアクションを取っているから。臆せず取り組むカルチャーです。結果が出なければ、改善すればいいだけですから。」

    そう木川さんは語るが、その背景にはこの会社の企業風土が良く現れている。社長をはじめ、全員が30代以下、勤続年数も設立以降の4年が最長。そのため、若い力に期待する部分が大きく、頑張る人には入社1,2年で、新店の立ち上げや店長を任せているのだそう。全員が若手だからこそ、早くからキャリアアップを目指せる点は、大企業とは違う魅力なのだろう。

    今後、海外展開も見据え、ブランドに共感してくれる外国籍社員の比重も高めており、働く環境が多文化であることも特色だ。また飲食の現場のみならずブランディングやPR、人材教育の経験を積みたい人も積極的に採用し、飲食業を究めていきたい、と想いを語ってくれた。
    もちろん、会社全体として結婚・出産などのライフステージも大切にしている。女性が7割を占めるため、女性がいきいきと働き続けるための努力は惜しまないと強く語ってくれた。

    「思い描くキャリアに向けた努力は必要ですが、目標や興味のあることを周りにコミットしておくこともまた、実現への道筋になることでしょう。口にする、手を挙げる。これらはチャンスを掴む大事なファクター。私の友人がプレスリリースを届けてくれたように、小さなきっかけが自分の未来を引き寄せることがあるんです。その“きっかけ”が、当社の中にもあると感じてもらえれば、嬉しいです。」