就活研究記事
-
最終更新:2019/11/25
こんにちは。プラスカラーインターン生の高橋健斗です。
僕は現在、専修大学法学部に通っています。この大学に入った理由は、当時志望していた警察官になるための講座や支援サポートが充実していたからです。結果的に今は就職活動を行っていますが、この「公務員⇨就職」という意思決定に至るまでのプロセスで、新しく発見したことや学んだことが就活そのものにも活かすことが出来ると感じたため、今回この記事を書こうと思いました。この記事では公務員か就職で進路を迷っている方や、「安定した人生を送りたい」と考えている方に向けて、僕自身の経験から一緒に進路設計を考えていけたらと思います。~公務員志望の友達に囲まれ完全に浮いていた日々~
大学入学当初、僕は警察官を目指していました。警察官になりたい理由は3つ。①公務員で安定している、②体育会系の世界でも生きていける(高校の部活が体育会系だったため)、③公務員の中では一番カッコいい、というものでした。しかし、大学進学後、大学生活があまりにも「自由すぎる」ということに驚き、色んな経験をしていく中でもっと自由な進路選択をしていきたいと思う様になりました。端的な言い方をすると、公務員は勉強すればなることができ、それに向かって1年生の時からただ勉強していく。これを想像した時に、「自分の可能性を潰してしまっているのでは?」と感じるようになり、自分の好奇心に従って公務員になることを辞める決断をしました。
しかし、その様な決断をしたのは良いものの、法学部にいる理由がなくなりました。公務員志望の多い学部の友達はみんな公務員志望で、僕は彼らと違って将来への不安が強く、友達に将来の相談をしても「俺は公務員志望だから3年になってから考えるよ」の一点張りで、話を聞き入れてもらえませんでした。次第に、そんな話をしていると「意識高い系」と周りから揶揄される様になり、孤独感を感じていったのを今でも覚えています。人一倍他人の目を気にする僕は、そんな環境で公務員という選択に加え、「みんなと同じ」という「安定の選択」というものを手放してしまったことがずっとモヤモヤしている状態でした。~「公務員は安定」は幻想だった~
しかし、そんな不安を消そうと色んな場所に行きたくさんの人と話している内に、「安定って何だろう?」と疑問を感じる様になってきました。僕が今まで公務員という職業に対して感じていた「安定」は、①終身雇用がある、②一定の給与を貰えるの2つでした。このうち、一定の給与が貰えるというのは果たして「安定」と言えるのか…?と自問するようになりました。一定の給与を貰ってはいるものの公務員という立場上、自分の努力で給与を上げることが難しい環境のため、人生の中でイレギュラーな出費や出来事が起こった時に果たして生きていけるのか。こう考えた時に、全然安定ではないと感じたのです。みなさんも是非やってみて欲しいのですが、自分の人生においてこの10年の間に起こりうるであろうライフイベント(1人暮らし、結婚、出産など)でかかるお金を調べて、その年に必要な収入を割り出してみると、日本の平均年収と言われる金額だとまったく足りないことに気付けます。これらは冷静に考えれば明白に分かることなのに、それを考えずただ盲目的に「公務員は安定」という「周りの言葉」を信じていただけなのだと痛感しました。
~「みんなと同じ」は果たして「安定」なの?~
「公務員は安定」という言葉は間違っていると気づくまで、僕は「安定」という言葉に対し完全に「思考停止」状態でした。思考停止の原因は、「安定」という言葉を「みんなが言っているから正しいだろう」と思い込んでいたことにあります。僕は他人の意見や顔色が気になるタイプなので、様々な意思決定を「みんな」という存在に頼ってきました。法学部を選んだこともそうですが、高校時代の部活をみんなの目を気にして辞める勇気を持てなかったことなど、結果として良かったこともありますがその瞬間の意思決定の仕方としては本当に正しかったのか?と思います。「みんなの意見」という時代の変化、社会の風潮によってコロコロ変わる空っぽな意見に僕は惑わされていました。大学生活の中で海外に行ったり色んな人達と会って話したりする中で、「みんなと同じ」は安定ではないということに気付きはじめ、「みんな」ではなく「自分がどう思うか」という基準で意思決定をしていきたいと強く感じるようになりました。
~自分の理想とする人生に一番合う選択をしよう~
以上の経験から、僕は就職活動を行うという選択をしました。自分の理想とする人生に一番合う選択であり、その生き方をすることが自分にとっての「安定」だと感じたからです。何を「幸せ」、「安定」と定義するかは人それぞれで、「公務員」、「就職」、「安定」というのはどれも全て自分が幸せになるための表面的な手段でしかないのです。まずは自分の理想とするライフスタイル、やってみたいことを仮でも良いので決めてみてから、それを実現するために一番妥当な手段を見つける行動を起こすことが大事だと感じます。インターンに参加することや社会人に会いに行くこと、新しいものに触れてみることなど、やりたいことを仮決め出来ない人でも、これらの行動をすることでたくさんの発見と学びに出会うことができると思います。過去の僕の様に、誰が決めたかもわからない「安定」の定義に囚われないで、自分自身で選択と意味付けをしていくことを目指してみて下さい。公務員でも会社員でも楽しく過ごしている方はたくさんいます。
~まとめ~
いかがでしたか?僕の経験を踏まえて公務員という切り口から「安定って何?」というテーマについて記事を書いてみました。大学3年生はこれから様々な意思決定を迫られると思いますが、その方法や判断軸の一つとして参考になればとても嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。