就活研究記事

【就活研究記事】東大生(理系) vs SPI 〜初見で何点取れる!?〜

  • 最終更新:2019/09/03

    「就活は受験と違って参考書解いたり、ガリガリ勉強することないよねー」
    って思っていた時期が私にもありました。
    「SPI総合検査」と呼ばれる試験、就活生の皆さんならご存知ですよね?
    このSPI対策、ちゃんとやらないと痛い目を見るともっぱらの噂です。
    しかしここで疑問が浮かびます。
     
    「もともとある程度頭いいやつなら、対策しなくても結構点数取れるのでは?」
     
    正直1冊1000円以上する問題集をわざわざ買って勉強するの、めんどくさいですよね?
    勉強しなくても大丈夫そうなら、したくないですよね?
     
    そんなみなさんのために今回は
    「SPIを一度も解いたことのない私(東京大学 工学部3年)が、初見で一体何点取れるのか?」
    を検証します。
     
    東大理系の学生が初見で苦戦するようであれば、多くの方は対策した方がいいと考えられますね。
    あと単純に、「東大生が初見でSPIをどれくらい解けるのか」って気になるので実験してみます。 

    今回使用した問題集

    新星出版社 
    「本気で内定! SPI&テストセンター1200題 2018年度版 」
    です。
    こちらの問題集の巻末にある模擬テストを使わせていただきました。

    試験概要
    ・制限時間29分
    ・見直し禁止(一度答えを記入したら変えられない)
    ・計算機の使用禁止
    ・言語系(国語っぽい問題)8問
    ・非言語系(計算や確率の問題)19問
    計27問

     

    気になる結果は…
    言語系  7/8
    非言語系 13/19
    計  20/27  正答率 74%
    かかった時間  23分

    んーーー微妙。実に微妙な結果ですね。
    東大理系なのに、計算系の問題の方が正答率が悪いという恥ずかしい結果です。
    「東大生のくせにその程度か!!」と言われてしまいそうですね。
    計算系の問題は「解き方がわからない!」ということはなかったのですが、
    制限時間を気にしすぎて、計算ミスを連発。
    また、「問題文をよく読まなかったために間違えた」ところが2問ほど…
    恥ずかしい限りです…
     
    いわゆる入試のような問題なら
    「見直しが可能」+「試験の問題全体を見て時間配分が可能」
    ですが、SPI特有の「見直し不可」という制限がきついですね。
    解くのにかかった時間は23分なので、時間は少し余裕があったということでしょう。
    もう少し一問ずつ落ち着いて解けばよかったかなと反省しています。

    解いてみて感じたこと

    まずSPI特有の問題形式、テスト形式、制限を何も把握していないと痛い目みます。
    特に非言語系の問題は、
    一つ一つの問題を「早く」「正確に」処理する能力を問われている感じがしました。
    次に言語系の問題も、今回はたまたま高い正答率でしたが、類義語や対義語、
    助詞の意味を問う問題や文章の並び替えなど多様な問題が揃っていました。
    特に類義語や対義語の問題は選択肢に知らない熟語が複数あったので学習の必要性を感じました。

    あまりいい点数を取れなかった私が言っても説得力にかけるかもしれませんが、
    東大を筆頭に、いわゆる「高学歴層」(特に理系)の学生なら恐らく初見で8割前後は取れるんじゃないかなと思います。文系の方でも高校数学の「確率・場合の数」が得意な方は比較的楽に解けると思います。
    ですが、問題形式自体は独特なので一回は解いて見ることをお勧めします。

    これから勉強を始める方へ

    上述したように、まずはSPIの独特の形式に慣れることが重要です。特に非言語系は数学的な素養が試されるので苦手な人は早めに取り組みましょう。言語系は熟語の知識が多い方が有利です。日常ではあまり使わない熟語も出てくるので、問題を解きながら知らない熟語は辞書等で調べましょう。漢字をかけるようにする必要はなさそうなので、読み方と意味がわかれば大丈夫です。

    「高学歴層の学生にSPIで遅れを取りたくない!」と思う方へ
    最低でも8割、欲を言えば9割以上を安定してとれるようにしとくと良いかと思います。真剣に対策した場合、9割前後はとれる問題だと思います。初見でも高学歴層は8割ぐらいはとれると思われるので、8割は超えておきたいですね。

    問題集の選び方

    問題集を何冊か本屋さんで比較してみましたが、問題数に差はあれど、問題の形式に大きな差はなさそうです。実際に解いてみた私個人の感覚では、慣れるためにとにかく「量」をこなすことが重要だと思ったので、問題数が多いものを選ぶと良いかと思います。実際に購入した先輩等にオススメを聞くのもいいですね。

    SPIなめてかかると痛い目みます…
    SPIの点数で就活の合否が全て決まるわけではありませんが、「SPIの点数が悪いと面接まで進めない!」なんてこともありますので、しっかり対策しましょう。
    私もこれから勉強しますので、皆さんも一緒に頑張りましょう!