就活研究記事

  • 最終更新:2019/11/05

    こんにちは。プラスカラーインターン生の小幡です。
    私は公務員志望ですが、プラスカラーという民間企業でインターンをしています。プラスカラーの他にも民間企業でいくつかインターンを経験しました。
    みなさんの中には、将来公務員になることを夢見て試験勉強に励んでいる方も多くいらっしゃると思います。ですが、周りに公務員志望の方が少なく、自分が勉強している間に周りの同級生がみんなインターンや就活に励んでいると、不安になりませんか?
    私も、公務員しか眼中になく、民間就活をやる予定が全くなかった頃は、周りの友人たちがインターンに参加するのを横目で見ては、「私もインターンや説明会などに参加すべきなのかも」と不安に駆られていました。
    この記事では、公務員志望の方で、民間就活もするべきなのか悩んでいる方に向けて、これまでの民間でのインターン経験を踏まえての、私なりの考えをお伝えしたいと思います。

    ~公務員志望は公務員以外も見るべきか?~

    公務員志望の方と、民間就職志望の方では、決定的に大きな違いが一つあります。それは、「試験がある」ということです。
    公務員試験の試験範囲は膨大です。科目も驚くほど大量にあります。大学受験では、少ない方では3科目、多い方でも7科目程度勉強すればよかったかもしれません。大学の定期試験では、学校にもよりますがせいぜい4〜5科目勉強すれば、あとはレポート課題がほとんどです。
    ですが公務員試験の試験科目は、教養科目だけでも勉強すべき科目は6科目以上。それに加えて、専門科目があります。専門科目も10科目以上ある区分があり、科目と範囲の膨大さに途方にくれることもしばしば。公務員は、なるための勉強がかなり大変なのです。試験勉強時間確保のために、民間就活をやる時間がない、という方が多いでしょう。
    それでも私は、公務員志望の方に民間企業を少し見ることをお勧めしたいです。1Dayインターンや選考会がついていない説明会がお勧めです。

    ~民間企業のインターンのメリット・デメリット~

    民間企業のインターンに参加すると、たくさんのメリットがあります。
    一つ目は「志望理由をブラッシュアップできる」ということです。
    公務員のお仕事はとても素敵ですが、一旦立ち止まって考えてみてください。あなたが「公務員のこんなところが素敵、私もこういう仕事がしたいから公務員になりたい」と考えているその仕事、民間企業ではできないのでしょうか?
    このとき、民間企業を見ていれば、「私が魅力を感じるこの仕事は民間ではできない」と志望理由をより強固なものにすることができます。
    二つ目は「視野が広まる」ということです。
    私は官庁のインターンと民間のインターンを二つ経験しましたが、やはり考え方が大きく異なり、刺激的です。その違いに触れ、「ずっと公務員志望だったけれど、民間の空気の方があっているかも」と考えを変える方もいらっしゃるかもしれません。
    しかし、もちろんデメリットもあります。
    インターンに参加するとどうしても時間が取られるため、試験勉強の時間が削られます。ですが、そのデメリットを踏まえても、私はいろいろなインターンに参加することによって得られるメリットの方が大きいと感じました。

    ~民間と公務員の違い~

    先述した通り、私はインターンを通じて、公務員と民間企業には大きな差があると感じました。ここからは、その違いについてお伝えしたいと思います。
    まず、民間企業は「営業」をする必要があります。公務員はありません。ここが大きな違いだと感じました。私はインターンを経験しただけなので詳しくはわからないことも多いのですが、公務員は国民全体を相手に仕事をしており、仕事は常にある状態です。「取ってくる」という感覚はないように思います。
    インターン期間中も、職員の方が外に出て行くことは少なく、全員デスクで着席してお仕事をしていらっしゃいました。
    それに関連して、働く上での考え方も異なります。公務員は国民全員がターゲットです。ですから、国民の利益のみを考えます。一方で民間は、自分の取ってきた仕事のクライアントさんがターゲットになります。そのため、クライアントさんの利益と自分側の利益を主に考えます。自分側の利益がなければ、経営が立ち行かなくなるためです。
    違いを挙げればきりがありませんが、私個人の考えとしては、この違いを両方体験した上で、自分に会う方に絞って就活を本格化した方がいいのではないかと思います。

    ~両立のスケジュールは?~

    両立を何度も強く勧めていますが、ただでさえ大変な公務員試験、民間との両立はかなり厳しいです。
    そのため、早め早めの準備が不可欠だと思います。
    公務員試験勉強を早めに進めておけば、ある程度の余裕を持って民間のインターンに参加できますし、早めに民間でのインターンを進めておけば、心に余裕がある状況で公務員試験に専念できます。
    また、インターンに参加する際には、「勉強時間の確保」が不可欠です。インターンに参加すると、家に帰って疲れて何もできない……ということが多いため、別日で勉強のための日をきちんと確保する必要があります。メリハリをきちんとつけることが重要です。
    また、両立しているときは民間と公務員どちらに比重をおくか、軸がブレてきてしまうことがあると思います。そのため、自分の中で比重をきちんと決め、その比重がブレないことが重要です。ブレてしまうと、自分自身その軸に振り回されてしまい非常に疲れてしまいます。

    ここまでご紹介したスケジュールに関することは、全て私の体験談と後悔をもとに書いています。両立が非常に大変なことはよくわかっていただけたかと思います。それでも私が公務員志望の方に民間企業を見ることをお勧めするのは、やはりメリットが大きいためです。民間も視野に入れることで、柔軟性・思考力の面で、公務員ばかり見ている人にリードすることができると思います。
    視野を広く持って、でも無理はせずに。一緒に就活頑張って