就活研究記事

【就活研究記事】就活に出遅れた?社会の「ふつう」で自分を測らない

  • 最終更新:2020/10/21

    こんにちは。わたしは、ブリガムヤング大学ハワイ校出身の佐倉井桃恵です。大学在籍時は音楽、打楽器演奏と特別支援教育について学びながら、大学のすぐ隣にあるハワイ最大のテーマパークで英語と日本語のツアーガイドとして働き、非常に充実した時間を過ごしていました。2020年の6月に卒業し、7月末に帰国。8月から就職活動を開始し、現在に至ります。「なぜ卒業前に就活をはじめなかったのか?」「意識が低いのでは?」と疑問に思うかもしれません。わたしは大学在学時にインターンもしませんでしたし、就活もしませんでした。その気がなかった、といった方がよいのかもしれません。そんな、世間的に見たら「意識の低い」わたしがなぜ卒業後にアドレカレッジ(ADOREcollege)のプログラムに参加したのかをお話ししたいと思います。

    ~現実を見た帰国後の迷い。型にはまる生き方が正解か?~

    実は、卒業前にはOPTという1年だけ学生ビザで就労できる制度を使い、大学教師の仕事が決まっていました。しかし、コロナによるパンデミックの影響で学校の方針も変わり、仕事の条件も当初とは大きく変わってしまいました。それを受け、その仕事を受けずに急遽帰国し、日本で就職をすることに決めました。そこで明確になったのが、わたしの就活に対する知識のなさと、どんな立場で就活をすべきかが不明ということです。新卒だけど「新卒採用」ではすぐに就業できない、「中途採用」だと経験を求められてしまう…そんな現状を知り、自分の準備の少なさと経験のなさに落ち込みました。さらにそれに追い打ちをかけるように、「就活しないでなにやってたんだ」「その年でまだ仕事がないのか」「就活は早くはじめようと思わなかったのか」などの周囲の声と視線からプレッシャーを強く感じ、型にはまっていないとだめなのか、受け入れられないのかと考えるようになりました。

    ~「なんとなく」「とりあえず」でいいのか。意志があることに意味がある~

    やりたいことのイメージはきちんとできあがっていましたが、留学している間に忘れていた「日本人の持つ『一般的な考え』」の圧に負け、本来やりたい業種でなくとも、とにかくいろんな会社の面接に応募しはじめました。そんな自分迷子の時にいくつかの会社から内定やオファーをいただき、「とりあえずで落ち着いてしまおう」と考えたこともありました。そんなときに知り合いから、インスタグラムで女性エンパワーメントの投稿が送られてきました。自分自身の白黒の写真を投稿するというインスタグラム上のこの活動。その投稿がきっかけで、女性エンパワーメントについて調べはじめたのです。エマ・ワトソンの“HeForShe”という活動の背景について学んだ時、わたしも本当にやりたいことを、自分にとって意味のあることを仕事にしたいと強く感じました。そこで心機一転、いただいた面接オファーや内定をすべて断り、世間の「ふつう」に惑わされない、自分の意志に正直な就活をしようと決め、動きはじめました。そんな時に見つけたのがアドレカレッジを運営するプラスカラーでした。

    ~見つけた情熱とその追求~

    プラスカラーという会社について学ぶ中で、プラスカラー創設者の「働く女性のロールモデルがいなければ自分がなろう」「女性が変われば社会が変わる」という考えは、わたし自身も考えてきたものだと気づきました。わたしは6年間を海外で過ごし、感覚や考え方、文化の違うさまざまな国出身の人々と関わり、日本の若者にもっといろいろな考え方や視点があるということを知ってほしいと思いました。日本人ならではの潜在意識を掘り起こし、もっと自信を持ち、「やりたい」を追い求める、まだ日本にはないような人材育成がしたいと考えています。プラスカラーはわたしの思い描くビジネスのロールモデルになる会社だと感じました。ビジョンへの共感やサービスへの興味、実際に働かないと得られない就業体験を手に入れたいという想いから、プラスカラーの提供するアドレカレッジへの参加を決めました。

    ~必要なものをしっかりと密に~

    実際にアドレカレッジの5つのプログラムに参加してみて一番に感じたのは、もっとはやくに出会っていたかったということです。もし大学卒業前のわたしがこのプログラムを知っていて参加できていたとしたら、自分の得意不得意もわかり、仕事をするビジョンがより明確に見えたと思いました。経験と知識がない新卒だからこそ、自分に何が必要なのか、どんな準備ができるのかわからないものです。だからこそ、経験も知識もある現役プロの方のもとで、社会に出て必要となるであろうスキルについて体験できる機会は貴重。こういうサービスや取り組みは、探してもなかなかないものだと思います。チャレンジングかつ達成可能で、わかりやすいフィードバックもあり、一回のプログラムが終わるたびに深い達成感を味わうことができました。そして、この経験は一度失いかけていた自信を取り戻すことにもつながりました。内容もプログラムの構成も教え方も勉強になることばかりで、わたしがこれからやりたいことを実現していく準備の中、大切な第一歩につながりました。
    「ほしい」と思うなら、手を伸ばして経験も知識も得たらいい。たくさんある選択肢のなか、アドレカレッジもその一つとしておすすめします。自分の「ほしい」を明確に、自信を持って自分の未来へ投資をしてください。

    わたしは一般的に見れば、「ぼーっとしていて就活に出遅れた人」かもしれません。わたしのように就活で焦ったり、社会の「ふつう」とプレッシャーの目に悩んだりする人もきっといることでしょう。でも周囲の目を気にする必要も、あせる必要もないとわたしは気付きました。大切なのは、「自分が自分のための人生を作っているか」ということだと思います。他人のためでもなく、社会のためでもなく。自分の意志を見出すための休憩も考える時間をとることも恥ずかしいことではありません。逆に休憩をせずに「とりあえず」で前に進んでそれを後悔するより、ずっと良いと思います。