就活研究記事

【就活研究記事】インターンシップ参加前の壁は高い、「練習」と思って準備不足で飛び込んでみて

  • 最終更新:2021/09/05

    目白大学メディア学部3年の伊田彩乃です。23年卒生として就職活動をしています。現在は情報収集の一環として、会社説明会や1dayインターンシップを中心に参加しており、複数日程に渡るインターンシップはプラスカラーが初めてです。8月だけで、インターンシップは9社の予定です。私の就職活動では、就職ナビサイトやスカウト型サイトを使用しています。特にスカウト型サイトはオススメです。なぜなら、一度書けば他のエントリーシートにも使用できる汎用性の高い項目が多いからです。例えばガクチカや自己PR、過去のエピソード、アルバイト、部活動・サークル、長所・短所、趣味など。よく考えて書く項目は多いですが、その分、その後の就職活動に活用できます。そして何より、自分に目を向けてくれる企業がいると知れることで自信に繋がります。

    就職活動は高校生で、インターンシップは大学入学直後に意識しはじめる

    私が通っていた高校は特別進学推進指定校で、9割以上の生徒が大学進学を目指します。加えて、私は漠然と「手に職つけたい」と考えていたため、大学進学を控えた高校生ながら、大学生活よりも卒業後を考えるようになりました。そして、インターンシップを認知したのは大学入学直後のことでした。きっかけは、サークルの1つ上の先輩から「長期インターンをやるといいよ」と勧められたことです。しかし実際には、参加していません。理由は2つあります。1つ目は、みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、長期インターンシップの中にはブラックインターンが混在しています。どの企業がホワイトで、どの企業がブラックなのか、私には見極められませんでした。就職をする前から心が削られて、就職したくないと思うのは避けたかったのです。2つ目は就職活動の情報収集のために読んだ書籍の影響です。そこにはインターンシップに参加する意味はほとんどないと書かれていました。あるとすれば、大手・人気企業の選考を突破するための壁の高さを感じられること。インターンシップ生はあくまで「お客様」だと言います。私は、おもてなしをされるインターンシップに魅力を感じられませんでした。

    先輩たちが語る「インターンシップ報告会」や周囲の活動状況に焦るが、まだ動けない

    2年生の1月頃に、大学の授業でインターンシップ報告会というものがありました。大学経由でインターンシップに参加した1つ上の先輩たちが、内容や参加してわかった課題、これからの活かし方を発表する場です。最後は、後輩へのメッセージ。先輩たちが口を揃えて話すのは「悩んでいるくらいなら参加すべき」いうことでした。ただ、私にはまだインターンシップはハードルが高いと感じ、まずは会社説明会に参加することにしました。「何かやらなければ」という焦りと、春休みで時間があったためです。コロナ禍で一気に普及したオンライン説明会は、同時に100人単位の大人数で視聴するため、ハードルは低い方です。テレビ業界の説明会では、番組内で使用されているシステムの話やおすすめの特番とその裏話を聞くことができました。いくつかのオンライン説明会に参加していた頃、3年の6月になると情報解禁され、同じゼミ生の会話に「インターンシップ」の話が出はじめます。このときまだ説明会止まりだった私は、まず話に置いていかれるようになっていきました。それはつまり、就職活動にもおいていかれるということです。段々と焦りが出てきても、まだインターンシップには踏み出せずにいました。

    初めてのインターンシップは勘違いが起こした偶然の一歩

    そんな私ですが、あるとき唐突に1dayインターンシップに参加することになります。それは、焦りと勘違いによるものでした。実は、説明会と間違えて応募してしまっていたのです。先着順の申し込みで予定は2時間。インターンシップと気づいた時にはZoomに参加し、出欠確認が取られた後。もうやるしかありません。この時の内容はグループワークでした。20人近く参加者がいて、1グループ5人で企業の商品を提案する方法を考えるものでした。緊張して声は震えるし、意見が出せないことへの恐怖もありました。ところが、いざやってみると、発言の機会は与えてもらえるし、助けてもらえます。言葉に詰まっても、「こういうことですか?」とまとめてくれる人もいます。「言えるところまでで大丈夫です。」と気遣ってくれる人もいました。そして他の学生を見て、学べることも多く、司会進行のやり方、発言の仕方、プレゼンの仕方。聞いていてわかりやすいと思ったことをメモして、反対にこうした方がいいなと思うこともメモしてみました。すると、自然と「次」を考えている自分がいました。その後は枷が外れたように、興味を持てる様々なインターンシップに応募を始めました。

    エントリーシートも動画撮影も、やってみると意外とできるもの

    応募の際、ほとんどのインターンシップはエントリーシートの提出が必須です。自己PR、ガクチカ、志望動機が大半で、200~300字以内、大学のレポートよりも短いように思います。結論からはじまり、考えや課題、解決策、まとめまで書いたら200字はほぼ確実に超えます。案外できてしまうものなのです。そうして合格した時は、私が書いたものが認められたと安心しました。選考の中で難しいのは「動画」です。実際に見送った企業もあります。締め切りまでの時間がなく、動画1社よりエントリーシート3社が良いと考えたからです。今参加しているプラスカラーは「ピッチ動画」でした。どうしようか迷う気持ちもありましたが、動画選考が増えていることもあり、一度挑戦しようと決心。スマホを持って、カメラを自分に向けて、とりあえず撮影。言葉に詰まったら止める。これらを繰り返します。途中結果として動画を見てみると、表情が硬いことに気づきます。推しのグッズであるキーホルダーをカメラの位置にセットし、再開。終わる頃には腕が限界に達していました。正直、納得のいくものではありませんでしたが、夏に経験できたということが大きいと思っています。

    悩んでいるくらいなら参加した方がいい、とよく言われると思います。私もそうでした。インターンシップを「本番」と捉えるのではなく、「練習」と思ってチャレンジするのはいかがですか。本選考前に、エントリーシートを書いてみる、グループワークをしてみる、初対面の人と話してみる。早めに始めれば、自分と同じように初めての人が多くいます。最初の一歩を踏み出す怖さを知っている人は、手を差し伸べてくれるはずです。勇気を持って一緒に頑張りましょう。