私がインターンをする理由
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最終更新:2019/11/25
みなさん初めまして!専修大学法学部4年の高橋健斗です。
僕は、現在大学を一年間休学し、21卒の学生として就職活動をしています。
「休学して就活してるの?」と思われてしまいますが、この決断にいたるまで、僕なりに様々な葛藤がありました。あらゆる選択を迫られながら僕自身が学んだことや感じてきたモノを踏まえて、今大学3年生で就職活動をしている方に向けて発信をしていきます。自己分析や、自分の方向性を決めていくにはどうしたら良いのかなど、この発信がきっかけで何か皆さんのお力になれれば良いなと思います。~自己分析の大切さを感じた大学3年生~
僕は、大学に入学してからずっと自分のやりたいことが分からず悩んでいました。どうにかして自分のやりたいことを見つけたいという想いから、Googleで「大学生 やるべきこと」とググり続ける毎日を送ります。そして、その中に出てきた「海外に行って新しい自分に出会おう」という言葉を鵜呑みにした僕は、1年半で7度海外に渡り、俗に言う「自分探し」に没頭することになります。「自分探し」ではベトナム3回、タイ、カンボジア、インド、モンゴルに行き、日本では出来ない経験をたくさんしました。アジアに絞っていた理由は、近くて、安くて、発展途上国だからこそ日本には無い経験が出来ると思ったからです。しかし、そんな新しい経験をたくさんしていく中でも、結局海外に「自分」なんておらず、「やりたいこと」が見つかるということはありませんでした。
そんな時、ある先輩から「自己分析をしてみたら?」と言われたのがキッカケで、僕は自己分析を始めます。当時の僕は、何か新しい世界を見続けていれば、「自分」が見つかると漠然と思っていました。しかし気づくと「新しい世界を見ること」そのものを目的にしてしまい、その経験をふまえて自分が何を感じて、どうしていきたいのかという本質的な部分を考えられていなかったのです。それから「自分の熱意の方向性を決める」ことこそ、自己分析の重要な役割だと気づかされ、一度立ち止まって考えてみる時間を取り入れる様になります。~自己分析にハマった一年間~
それから、僕はのめり込むように自己分析にハマっていきました。元々、内省や考えごとが好きだったこともあり、「自分ってどんな人間なんだろう?」「どんな過去を過ごしてきたのだろう?」と、思考を巡らせながら楽しんでいたのを今でも覚えています。
僕の経験から、自己分析のポイントは2つあると感じました。
①誰かに質問してもらいながら、対話の中で自分を深める。
②1人の時は、出てきた言葉の各定義を自分なりに決めてみる。
自己分析は自分一人でやりがちですが、誰かと対話しながら深めていく方が効率的です。これらの方法をとった当時の僕は、「何かの想いを持つ人がそれを実現できるためのキッカケ作りをしたい」という自分の想いを見つけました。そして自己分析をすればするほど、自分自身の価値観や未来への想いが見えてきて、「やりたいこと」という名の「妄想」を膨らますことに夢中になります。「自分の地図のゴール地点を細かく決めていくこと」が正しいやり方だと思い込み、後にこれが自己分析の大きな落とし穴であることに気付くまで、僕は一年間を過ごします。~自分の価値観や方向性は見えてきたけれど…~
それから、僕はゴールが明確になるに連れ、ある壁にぶつかり始めます。その壁とは、出てきた自分の想いを「現実ベース」に落とし込むことです。自分の想いを言語化して細かく言葉の定義を決めることが出来ても、いざそれを行動ベース、仕事ベースで何が出来るのかと考えてみると、全く思い付かず苦しんでいました。僕はそれも自己分析の一環だと思い、苦しみながらも自分の中で必死に考えていましたが、次第に完璧な計画やゴールを描けないと何も動き出せなくなりました。具体的な指針が見えず、苦しみながら見切り発車で走り出す勇気を持てなかったのです。この時点で、僕は既に自己分析の落とし穴に陥っていました。自己分析をしていると新しい発見が多く、見ていたい世界を見ていられるので、安心するうえ前に進んでいる感じがあります。しかし、ゴールを完璧に描く力、それを実現する力はもともと自分の中に先天的にあるとは限らない。自己分析の落とし穴とは、物事を自分の頭の中だけで描き、完璧に設計しようとしてしまうことなのです。
~インターンシップに参加することの本質~
僕がその落とし穴から出ることが出来たのは、たまたまメールが来た企業のインターンに何となく参加してみたことがキッカケです。そこで、僕は直近のイベントだと就活というものを通して、未来80年前後の自分の幸せを図っていると気付きました。たった21年生きただけの情報量で、自分が何をしていきたいのかを自己分析だけで完璧に描くことは無理な話です。知らないことややったことのないことはたくさんあるはずです。それに気づいた僕は、インターンシップへの参加や人に会うことを積極的に始めました。僕の知らないことを教えてくれる人達や僕とは正反対の価値観を持つ学生、社会人と議論を交わすなど、家の中でペンを握っているだけでは体験できない時間を過ごしました。この経験を通して、行動することで自分の中になかった情報や経験が増え、自己分析をする材料を増やしていけることに気付けました。そうして人生という長い時間をかけて行動と思考を繰り返しながら、自分の「やりたいこと」に向き合い続けていくのだなと今では強く感じます。
いかがでしたか?
答えが見えない時は自分の頭の中だけで考えるのではなく、外に出て人に会い色んな体験をすることで自然と見えてくるものがあるということを、みなさんにも感じてもらえたら僕は嬉しいです。これから就活が本格化してくると思いますが、みなさんと一緒に頑張っていきたいと思っています。最後まで読んで頂きありがとうございました!