私がインターンをする理由
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最終更新:2020/07/06
はじめまして! 北海道教育大学4年の兼平瞳です。その名の通り、北海道の大学に通いながら就活をしています。大学ではアートマネジメント美術研究室に所属し、芸術作品を展示という形で人に伝えるために展示会を企画するなど、実践的な課題に取り組んでいます。学年が上がるごとに今学んでいることを、「人に何かを紹介する」仕事に活かせないかと考えるようになりました。「自分の学びを活かせる仕事」を軸に、オファー型の就活サイトをメインに就活をしています。卒論と両立させるのは大変ですが、両方に力を入れて頑張っています。
~モラトリアムの終わりと就活の始まり。東京で見つけた、社会に出ても見たい景色~
「就活はいつからはじめましたか?」とよく質問されますが、私の場合、明確にいつとは言えません。皆さんの大学でも、3年生になると就活ガイダンスがあると思います。私もガイダンスに参加し、大手の就活サイトに登録しました。しかし、その段階では就活をスタートせず、「人生のモラトリアム」と言われる大学生活を謳歌することに集中していました。なぜなら、研究室の最高学年ということで自分がチーフとして動かなければならない場面が多く、そこまで頭が回っていなかったからです。この当時は、卒業後の生活を「きっと地元で就職するんだろうな」程度にしか考えていませんでした。 そんな私が就職について少し考えはじめたのは、某アーティストの20周年記念ライブが東京ドームで行われたときでした。そこで見た、会場全体が同じタイミングで手拍子をして、同じタイミングでタオルを掲げるという光景に強く心が揺さぶられたのです。生まれも育ちも違うたくさんの人々が一度に同じ行動をする光景の壮大さは、地元では見られなかった景色でした。この景色が東京なら見ることができるんだと思った瞬間、私は「地元から出て就職して、またこの光景が見たい」と思うようになりました。
~就活破産はしたくない!!インターンを取るか、借金をするか?~
北海道以外で就職したいと考えはじめましたが、インターンに参加したいとは思いませんでした。北海道以外でインターンに参加するには莫大な交通費がかかってしまうからです。頑張って費用を抑えても、1度の参加につき3〜4万円はかかります。当時アルバイトを3つ掛け持ちしていましたが、月に何度も参加するとなると費用が足りません。親に頼るのは難しい状況だったので、インターンに参加するよりも選考時の交通費にしたいと考え、道外のインターンには参加しませんでした。 しかし、Webなどの記事を読んだり、同期がインターンに参加した話を聞いたりするうちに、インターンに参加したことがない自分に対して不安を覚えました。インターンに参加経験がないと内定がもらえないのではないかという、今考えるとよくわからない発想に至り、たまたま大学から募集メールが来たインターンにとりあえず参加してみることにしました。その企業は道内に営業所があり、インターンの開催場所も道内の営業所だったのです。
~インターンって結局参加した方が良い?実際に参加して気づいたこと~
大学3年生の2月上旬に参加したインターンでは、経理作業の体験とその会社について知るためのグループディスカッションを行いました。お昼休憩はその年に新卒で入社した先輩社員との座談会形式になっていて、自分が入社した後のビジョンがより鮮明に見えてくる気がしました。インターンに参加してみた私が思うことは、「どんな形でもいいからインターンに参加するべき」ということです。企業説明会や業界研究でその企業について知った気持ちになっていても、実際に業務を体験することで、それまで見えてこなかった業界についての新しい発見や、企業そのものの魅力が見えてくると思います。私自身もこのインターンに参加したことで、会社の詳しい業務内容や業務の大変さを知ることができました。また、実際に自分が社会人になった時の姿をより明確に描くことができました。 現在選考を経験していく中で、自分の企業に対する理解の浅さなどから、もっと早い段階からインターンに参加していけばよかったなと思っています。早い段階からたくさんインターンに参加することで、より深い企業理解につながると感じます。
~コロナと就活、あなたはどうする?地方在住女子大生の場合~
現在就活中の皆さんは、どのような形で活動していますか? 私は感染症拡大防止対策によりWebのみの活動になっています。採用自体が止まってしまった企業や選考が延期になってしまった企業など、就活全体に対してマイナスの影響が強い印象を受けます。 しかし、Web上での就活が盛んになることは、北海道に住んでいる私にとってメリットもあります。なぜなら、オフィスに赴く必要がないからです。最終選考の場合、交通費や宿泊費を支給する企業は多くなってきたように感じますが、説明会や一次選考の段階では、選考に参加するための費用は就活生が負担します。Webの選考が増えれば、地方学生である私もネックであったお金の問題が解消され、気軽に選考に参加することができます。現在もリモートワークの形でインターンに参加し、この記事もオンラインでアドバイスをいただきながら執筆しています。今回のコロナの影響でリモートワークを導入する企業が多い中、今後インターンもオンラインの形になる企業が増えてくるのではないでしょうか。そうなれば地方在住学生にとって、インターンに参加できるチャンスが増えることになります。
「地方に住んでるから、インターンに参加するの大変だよな……」と感じていませんか? 気持ちはとてもわかりますが、だからといって参加しないのはすごくもったいない! 地方に住んでいても参加できるインターンは必ずあります。説明会で100回話を聞くよりも1回インターンに参加する方が、その企業や業界について理解を深めることができるのではないでしょうか。自分のより良い就活のために、ぜひインターンに参加してみてください。1つの勇気できっと世界が変わります。