私がインターンをする理由
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最終更新:2021/02/18
はじめまして。女子美術大学芸術学部3年の岡嶋沙弥です。大学ではグラフィックデザインを専門に学んでおり、現在、22卒として就職活動を行っています。なぜ美大生がこんなところに?と思った方、いらっしゃいますよね?そうなんです。私は将来、デザイナー志望”ではない”美大生なんです。ものづくりの道でガッツリ学んできた私ですが、ものづくりの経験で得た、他の人とは異なる表現力や思考力の視点を活かしながら、世の中に新しい風を吹かせたいと思い、就職活動を行っています。今回は少し風変わりな経歴を持つ私の体験談を交えながら、なぜ私が今こうしてインターンシップに参加しているのかをお伝えしたいと思います。知っている道だけが正解ではない、ということをこの記事を通して感じていただければ嬉しいです。
〜「とりあえず」から始まった私の就職活動〜
私が就職活動を始めたのは去年の夏休み、大学3年の8月です。きっかけは5月に届いた「22卒向けに就活ガイダンスを行います!」と題した大学のキャリアセンターからのメールでした。就職活動はまだまだ先だろう……。そんなことを勝手に思い込んでいた私ですが、ガイダンスは全員強制参加であったため、私は”とりあえず”の気持ちで参加をしました。その話の中で、「就職活動はすでに始まっている」、「今年は先の読めない就職活動、早めに行動することが内定への近道だ」と耳にしました。そんなことは一言も聞いていない。就職活動って4年生からではないのか?自分の考え方の甘さを思い知らされた瞬間でした。よし、先手必勝!「とりあえず」やってみよう!何かと新しいことに挑戦することが好きな私の性格が功を奏し早速行動してみることに。私は大きな期待を胸に抱きながら、多少の不安と焦りを抱えつつ就職活動への第一歩を踏み出したのです。
〜出会いを求めてひたすらインターンシップに参加。その実態は…〜
就職活動の第一歩として、まずは大学のキャリアセンターからおすすめされた就職情報サイトへの登録からスタート。私はまた「とりあえず」の精神で企業との接点を設けるため、まずは特になにも絞らずインターンシップへのエントリーをしました。名前を知っている大企業から中小企業、メーカーから通信まで、約15社ほど参加をさせていただきました。しかしよくよく見てみるとそのほとんどは、選考なしで参加できるものばかり。選考ありのインターンシップにもエントリーしましたが、ほとんど上手くいかず失敗続き。ものづくりの世界で生きてきた私にとって、失敗することは「恥ずかしいこと」。木を削りすぎたらもう戻すことができないように、失敗を取り戻すことは難しい。完璧でなければ表に立ってはいけないという頑固な考えが脳裏にありました。そんな経験をしてきた私は就職活動においても失敗することが怖くなり、気がつけば選考なしのインターンシップばかりにエントリーしていました。
〜私って何だろう?自身をなくしていた頃に出会ったプラスカラー〜
自信をなくしてしまっていた私の元に、二件の朗報が舞い込んで来ます。それは夏のインターンに参加した二社それぞれからの早期選考案内でした。私は早速、早期選考に挑戦することを決め、自己分析、企業分析を万全に済まし、自信満々で面接へと挑みました。しかし、結果は二社ともに二次面接落ち。対策をしていたにも関わらずこの結果。今までの努力は一体何だったんだ。私はこの結果を受けて、こんなにも社会から必要とされていないのか、と酷く肩を落とし「就活をやめたい、逃げ出したい」という思いに埋め尽くされました。自分って何なんだ?こんなに苦しい思いをするくらいならやめてしまった方がマシだ、と枕を濡らす日々。そんなドン底にいた私にある時、見覚えのあるアプリへ一件の通知が来ました。「インターンへ参加しないか」そう声をかけてくれたのがプラスカラーとの出会いです。就職活動開始時に「とりあえず」と思い登録をしたアプリからのスカウトでした。
〜前に進むために。自分を鼓舞しながら提出したエントリーシート〜
プラスカラーのインターンシップに参加するためには、エントリーシートでの選考があったため、失敗する事に対して恐怖心のある私は、何度も何度も何度も内容を考えました。「また落ちたらどうしよう」、「挑戦してみたい」この二つの間を行ったり来たり。早期選考で落ちている分、参加には自分よりも的確な人がたくさんいるのではないか、という考えが大きくなるばかり。しかし、考えているだけでは前に進めない。やらなくて後悔するくらいなら、やって後悔した方が潔い。別に失敗したからといってそこで試合終了するわけではない。失敗したからこそ、次に生かすことができる。やらないで後悔する方が、失敗する事の何倍も格好悪い。私は自分自身を鼓舞しながら選考を受けることを決心しました。
結果は「補欠合格」。この結果を目にした時、安堵と同時に「補欠」という言葉がやっぱり悔しく、真の「合格」に見合うような成長を遂げようと決心して、今こうして初日の参加日を迎えています。
何もやらずにどうしよう、と考えているだけではただ時間が過ぎていくだけ。未だやりたいことが決まっていない、これからどう行動したら良いのか分からない、という人も多くいると思います。ですが、躊躇っている間にみんな動き出しています。きっかけは”とりあえず”でも、身近なインターンから挑戦してみることで、見えなかった自分の新しいなにか発見があるはずです。ひとりじゃない。一緒に頑張りましょう。