吉﨑千尋_私がインターンをする理由

私がインターンをする理由

【私がインターンをする理由】迷走した就職活動、立ち止まって見えたのは新たな可能性

  • 最終更新:2021/10/13

    こんにちは。お茶の水女子大学文教育学部所属の吉﨑千尋と申します。私は現在4年生で、本来なら就職活動真っ最中の時期です。しかし、なかなか思うように進まず行き詰まってしまい、一度仕切り直そうと考えていた時、このインターンに出会いました。今回は、私のこれまでの就職活動とプラスカラーに出会ってからの変化ついてまとめたいと思います。

    私が就職活動をはじめたのは昨年の11月。就活サイトに登録し、説明会にも参加しはじめました。自己分析や業界について調べもしないまま、軽い気持ちで、興味のある職種や企業を探していました。周りにはすでに真剣に取り組んでいる人もいれば、まだ本格的にははじめていない人もいるなど、様々。就職に向けて動きはじめるその雰囲気に焦りながらも、「なんとかなるだろう」と根拠のない自信があったことを覚えています。しかし楽観的に捉えていた一方で、就職活動の正解がわからず、戸惑い続けていたのが正直なところです。

    就職活動をはじめて早速立ちはだかる疑問。「働く」とは何か? 

    焦りと戸惑いを抱えながら、軽い気持ちでスタートした就職活動。案の定、開始後すぐに疑問にぶち当たります。働くとは何か、イメージができなかったのです。私が想像する社会人は「オフィスビルの一室でパソコンとにらめっこしているスーツ姿の人」でした。しかし、パソコンで何をしているのかは全くわかりません。理由は単純で、これまで考えたことも身近に感じたこともなかったからです。今日までに経験してきた”仕事”はアルバイトの接客業のみで、オフィスワークというものに携わったことはありません。また、身近な大人である両親や親戚の職業は公務員や看護師。働いている姿が想像しやすい仕事ですが、一般企業で働くイメージはさっぱり掴めなかったのです。

    そして、少しずつ入りはじめた面接でも正解がわからず苦戦します。正直に言うと、「第一志望は御社です」という決まり文句を言って企業と就活生が騙し合うものが面接だと思っていました。正直に答えすぎてもダメ、かと言って当たり障りのない模範解答でもダメ…。どこまで素直になれば良いのか、正解が知りたくて面接の度に悩みましたが、結局答えは出ませんでした。

    やりたいことがぼんやり見えても続く“お祈りメール”にくだした決断とは

    悩みながら就職活動を進める中で、自分のやりたいことは昔から好きだった映画に関することではないかと考えはじめます。そこで、映像に関する知識も技術もない私が制作以外で関わる方法はあるかを調べ、未経験でも挑戦できる企業に片っ端からエントリーしました。40社近くエントリーしたものの、お決まりの「お祈りメール」の連続。これほど落選し続けると、本当にやりたいことがまたわからなくなりました。この業界は自分には向いていないかもしれないと思い、他業界を受けるもやはり納得できず、選考辞退を繰り返す日々。だから私は、ある決断をしました。就職活動を一度止めてみよう。立ち止まって、やりたいことを仕事にするにはどうすればいいか、仕事レベルで何がしたいのかをじっくり考えようと思ったのです。

    まずは、これまで受けた企業のどこに惹かれたのかを分析し、さらにこれまでに自発的にはじめたことを探しました。掘り下げた結果、何かを伝えること・語学・広報というキーワードにたどり着きます。「自分のやりたいことは映画だ」と思い続けていましたが、自分の力を生かすなら語学や広報など、言葉を使うところが向いているのかもしれないと考えるようになりました。

    プラスカラーとの出会い・選考課題を通して見えた「本当にやりたいこと」

    そんな時に出会ったのが、多様な働き方を推奨する広報PR事業のプラスカラーです。広報という職種に惹かれたのですが、衝撃を受けたのは「正社員じゃない働き方」があることでした。卒業後は正社員として働くことが当たり前だと考えていた私にとって、それは新たな選択肢でした。正解がわからずに悩んでいた就職活動の中で、正解は正社員だけではないと気付いたきっかけになりました。実際に働くイメージを掴みたかった私は、まず説明会に参加することに。そこで、「アドレカレッジ」という一日完結の仕事講座があることを知り、「記事執筆」の初級講座を受講。そこから、もっと経験を積みたい、プラスカラーの働き方を体験したいという思いが生まれ、インターンへの参加を希望しました。

    インターンの選考課題には、ピッチ動画の提出があります。この制作過程は、なぜ映画が好きなのか、なぜそれを仕事にしたいのかを考え直すきっかけになりました。そして、映画に惹かれる理由は、メッセージ性があるからだということに気付きます。私は映画が発信する影響力のあるメッセージを受け取ることで、自分も同じように誰かに向けてメッセージを発信していきたいんだ!こうして、これまで不透明だった部分を知ることができました。

    ついにはじまるインターン、今後の抱負は?

    わからないならやってみよう、と参加を決めたインターン。働くイメージが掴めないのなら、やってみなければ向き不向きもわかりません。一度立ち止まって、やりたいことの方向性が見えてきたからこそ、まずは体験してみようという思いでした。もちろん、参加が決まった時には、自分にもできるのかという不安を感じましたが、それ以上に、やりたいことの実現に少し近づくかもしれないという期待がありました。しかし一番は、自分で納得してこの道に一歩踏み出したという自信でした。

    インターン参加への課題を通して、自分が好きな映画と得意な文章を書くことを組み合わせて「自ら発信する」という自分なりの目指したいところを見つけることができました。今後のインターン活動では、自分のやろうとしていることと周囲に求められることがどれくらい違うのかを知りたいと思います。また、自分が実務においてどこまでできるのかを知り、実際に働くイメージを掴むことがインターンの目標です。

    就職活動に正解はありません。自分の納得できる将来は自分にしか探せないからこそ、たくさん悩んで、時には立ち止まることも必要だと思います。わからないからと言ってそのまま放置するのではなく、知ろうとすることも大切です。もし機会があるなら、実際に経験してから決める方が納得できると思います。やらないで後悔をするくらいなら、インターンという”実践”に挑戦してみてほしいと思います。