
「やればできる」を信じ続けて。アルバイト講師から、頼られる教室長へ——“背中で伝える”明光義塾のリーダー像
公開日:2025年9月8日
最終更新日:2025年09月05日


明光義塾本部((株)明光ネットワークジャパン)
「少しは成長したかもしれません」
そう言って照れくさそうに笑う菊地さん。学生時代、アルバイト講師として出会った明光義塾に魅了され、新卒で入社。いまでは教室長として生徒や保護者に向き合い、教室の運営に力を注いでいます。
決して器用なタイプではなかったと語る彼女が、教室長として頼られる存在になるまでに、どんな道のりがあったのでしょう。そして、どんな想いで日々の仕事に向き合っているのでしょうか。
「この人のようになりたい」——講師時代に出会った教室長との出会いが、就職の決め手に
大学2年生のとき、明光義塾のアルバイト講師として働き始めた菊地先生。最初は授業準備に手一杯で、生徒の前に立つだけで緊張していたといいます。そんな彼女が、就職先として明光義塾を真っ先に思い浮かべた背景には、ある出会いがありました。
「勤務していた教室の教室長が本当に素敵な方で。どんなときも明るく朗らかに、講師や保護者、生徒に接していて、その姿に惹かれました」
講師として働く中で、生徒の成長を間近に見る喜びを知ったことも、菊地先生の気持ちを後押ししました。
「もっと深く、生徒たちの人生に関わりたいと思うようになったんです」
さらに、明光義塾のパーパスにも共感したといいます。
「私自身にも、自分を信じて努力を続けた結果、『やればできる』を実感した経験があります。中学生のとき、どうしてもバスケ部のレギュラーになりたかったのですが、なかなか選ばれなくて……。そこで毎朝誰よりも早く練習に行き、シュートを50本打つことを日課にしたんです。
さらに自分のフォームをスマホで撮影して見直すなど、地道な工夫を続けました。すると少しずつ成功率が上がって、『あ、うまくなってきた』と自分でも手ごたえを感じるようになったんです。最初は2本に1本しか入らなかったシュートが、ほとんど外さなくなるまでに上達し、ついに念願のレギュラーにも選ばれました。この経験が自信につながり、今も“やればできる”という信念を持ち続けています」
生徒たちにも「やればできる」と自分を信じられる成功体験をたくさんしてほしい。その想いが、「教室長」という道を選ぶきっかけになりました。
生徒や講師の変化に気づき、一人ひとりの成長を見守る教室長の仕事

教室長の仕事は、いわば“教室を支える司令塔”。教材の発注や学習プランの作成、講師のシフト管理や保護者対応に加え、学校への広報活動、チラシの配布まで、業務は多岐にわたります。
授業中には教室内を巡回し、講師の指導や生徒の様子を見守るのも大切な役割のひとつ。
「講師にちょっと声をかけるだけで、教え方が変わることがあります。それが、講師の成長や、生徒の『できた!』という笑顔につながると、本当に嬉しくなります」
生徒のつまずきや悩みに気づいたときには、講師と相談しながら最適な学習プランを提案することも。
一人ひとりの変化を見逃さず、生徒の背中をそっと押す。そして、教室全体を見渡しながら、たしかな変化をつくっていく——それが教室長という存在なのです。
初めてのピンチが、信頼を育てるチャンスになった
2年目にして教室の大黒柱となった菊地先生にも、忘れられない“試練”があります。
それは教室長1年目の夏。夏期講習の真っただ中に講師の人手が足りなくなり、自ら授業に入らざるを得なくなったことです。
「入社してからまだ数か月。教室運営の仕事にもようやく慣れてきたところだったので、授業の準備との両立は本当に大変でした。パンク寸前でしたが、周囲のサポートに助けられて、なんとか1ヶ月乗り切ることができました」
この経験が、菊地先生の仕事観を大きく変える転機になりました。なかでもとくに意識が変わったのは、アルバイト講師とのかかわり方です。
「もともと私は、トップダウンのようなやり方は性に合わないタイプ。大学生の講師とは年齢が近いこともあり、先輩から『まずは自分をオープンにすることが大事だよ』とアドバイスをもらい、自分から積極的に話しかけたり、プライベートな話も交えて距離を縮めていきました」
そうした日々の積み重ねのなかで、講師たちから頼られることも増えていきました。自ら授業に入ったことで生徒たちとの距離も自然と近づいていきます。
「信頼って、日々のちょっとした会話や気づかいのなかに土台があるんだと実感しました」
今では、毎日一人ひとりの講師や生徒に声をかけることがルーティン。
「講師の育成も教室長の大切な仕事です。教え方の相談に乗ったり、一緒に考えたりする時間を大切にしています」。
かつては人見知りで、講師に何か伝えるのも緊張していたという菊地先生。しかし、少しずつ自分の殻を破り、「伝えるべきことを伝える」ことが教室の空気を良くし、生徒の成長につながる――その手ごたえを得たいま、教室の中心的存在として、着実に歩みを進めています。
“やってみる”から始まるキャリア——いつか誰かの背中を押せる存在に
知識も経験もゼロからのスタートだった教室長の仕事。それでも、「まずやってみる」という気持ちで、菊地先生は一歩ずつ前に進んできました。
「明光義塾は、教室長に裁量がある一方で、困ったときは相談できる環境が整っているところも魅力。他の教室の成功事例も共有されているので、前向きにチャレンジしやすい環境です」
さまざまな経験を重ねる中で、苦手意識があった入会前の保護者面談にも、少しずつ自身が持てるようになってきました。特に、先輩たちと繰り返し取り組んだロールプレイングが力になったといいます。
「最初はたくさんの注意をいただきましたが、少しずつ成果が出て来て、面談後に入会してくださる方が増えたことが自信になりました。“教育”は形のないものだからこそ、保護者や生徒に、『明光義塾で学ぶことで、どんな変化があるのか』と具体的なイメージを持ってもらうことが大切だと感じています」
今もなお、菊地先生は「やればできる」の実感を積み重ねている真っ最中。以前は苦手だったことにも向き合いながら、一歩ずつ、着実に成長を続けています。
「もっと経験を積んで、将来的には、自身のように講師から教室長を目指す人を支える存在になりたいと思っています」
勇気を出して一歩を踏み出した経験が自分を変え、生徒たちの未来を支える力になっていく――。ひとりでも多くの生徒の「やればできる」と自分を信じることができるように、菊地先生は今日も教室で挑戦を続けています。
<私の仕事を支えてくれているモノ>
リフレッシュの時間も、教室長には欠かせません。菊地先生の趣味は「ガチャガチャめぐり」。
「最近はミニチュア系やキャラクターものなど、クオリティがすごくて!SNSで見かけたガチャを探しに出かけるのが楽しみなんです」
ガチャで見つけた小さな“当たり”が、また明日の原動力になっているのです。

明光義塾本部((株)明光ネットワークジャパン)
- 設立年月
- 1984年(昭和59年) 9月
- 従業員数
- 1,197名(連結)(2024年8月末)
- 女性従業員数
- 事業内容
明光義塾事業は、(株)明光ネットワークジャパンの中核となる事業です。
個別指導塾のパイオニアとして市場を牽引し、蓄積したノウハウにより、現在では全国47都道府県に約1,660教室以上を展開しています。