女性社員インタビュー

  • 最終更新:2020/05/08

    世の中のために働く自分になりたい!恐れず飛び込んだやりたいことを叶えられる場所

    主に女性たちを中心に、のびのびと自分らしく働ける環境を提供している株式会社プラスカラ。広報支援を軸にコンサルティング事業を展開しながら、女性たちの多様な働きを発信する『NOZOKIMI-ノゾキミ-』を運営している企業でもある。

    そんなプラスカラーに2020年4月より新卒フリーランスとしてジョインしたのが、今年都内の大学を卒業したばかりの日向野さんだ。
    高校生の頃から貧困問題や子どもの教育格差など、世界が抱える社会問題に関心を持っていたという日向野さん。大学では国際関係学を学び、一時は通訳になることを目指していたという。そんな彼女がなぜプラスカラーへのジョインを決めたのか?しかも、共に働くのは女性役員4名という実践力が求められる環境。迷いはなかったのだろうか?

    社会のため、人のために働くことを目標に持つ一人の女子学生が、「やりたいこと」と「仕事」の両立に悩みつつ、やりがいの持てる仕事に出会うまでの就活ストーリーに迫る。

    社会問題と向き合った学生時代。人のため、社会のために働きたい想いを育んだ時間

    中学生の頃から英語が大好きだったという日向野さん。洋画のセリフを理解できるようになる面白みを知ったことや当時好きだった海外ドラマの影響もあり、自然と海外に興味を抱くようになったと言う。そんな彼女が高校2年生の時、親を亡くした子どもたちを支援する団体「あしなが育英会」が日本国内のみならずアフリカの遺児たちも支援していることをたまたま知る。世界最貧国群と言われているエリア各国から毎年一人ずつ優秀な遺児を選び、教育をサポートする活動だ。しかし、支援の尊さを感じながらも日向野さんの頭に思い浮かんだのは“選ばれなかった誰か”の存在だったという。夢を持つ優秀な若者がチャンスを手にできず、人生を切り開くことができないというあまりにも過酷な現実。自分が知らない場所で恵まれない多くの人が苦しんでいるという世界の一端を垣間見た彼女は、貧困問題をはじめとした社会問題に関心を持つようになったと言う。

    そのことをきっかけに国際問題を学びたいという考えを持つようになり、高校卒業後は明治大学 国際日本学部に進学。入学後は世界の社会課題に取り組む学生団体「NPO法人 アイセック・ジャパン」に参加し、フィリピンのスラム街に暮らす子どもたちを支援するプロジェクトに携わった。生まれて初めて訪れたスラム街では、鼻につく独特な臭いや聞こえてくる音も想像以上のものだったと話す日向野さん。さらに自分たちの支援に対しても、共感してくれる人もいれば、そうでない人の存在も目の当たりにして、よかれと思った支援がすべての人の共感を得られるわけでないという現実も学んだ。なかば落ち込んで帰国したという日向野さんだったが、社会貢献への情熱は冷めることなく、人や社会のためにできる仕事をずっと続けていきたいとさえ思ったと言う。そのため、卒業後の就職先はNPO団体への就職を考えていた日向野さんだったが、就活が始まる大学3年生になった頃には、その気持ちに大きな変化が生まれていくのだった。

    「やりたいこと」と「仕事」をどうつなげる?インターン経験で見えてきた仕事のカタチ

    社会貢献に携わる仕事に興味を持っていた日向野さんだったが、いざ就活がはじまると、「仕事」と「やりたいこと」がうまく噛み合わないことに気付く。

    「仕事として何がしたいかと考えると、全くわからなくなりました。関心を持っていた社会貢献の仕事はお金につながりにくく、食べていくには難しいよと周りから言われて正直どうしようかと……。」

    そんな悩みを抱えながらもはじめたのが、宿泊予約サイトを運営する企業でのインターンだったと言う。“海外”をキーワードに就活を進めるなかで、観光の分野にも興味を広げたことで出逢った1社目のインターン先では、メルマガや宿の紹介文の執筆を担当し、コンテンツマーケティングについて学ぶ機会を得た。この経験により書く仕事に関心を持ち、記事を通して発信していく仕事に携わりたいという思いが強くなったと言う。

    しかし、同時に片道2時間、立ちっぱなしで通勤するなかで体調を崩し、働き方を考えるきっかけにもなった。

    「パソコン1台で場所や時間に縛られずできる仕事がしたい」

    そんな思いからフルリモートでメディアコンテンツなどを手がける企業でインターンをはじめることに。マーケティングツールの活用事例やノウハウなどを記事化する仕事を担当していた日向野さんだったが、2社目のインターン先では働き方に大きな影響を受けることになる。そもそもフリーランスの編集者やライターが集まってメディアを運営している企業だったため、場所や時間に縛られず働く先輩たちを見ていくなかで、フリーランスとして書く仕事に魅力を感じはじめるようになったと話す日向野さん。自由な働き方に憧れ、就活はしたくないという気持ちにまで陥ったが、悩んだ末たどり着いた答えはやはり就職する方の選択だったと言う。

    「インターンをしていた時、先輩社員からは仕事の仕方などを教えてもらうことがとにかく多かったんです。だから先輩から全く学べない状況のなかで1人社会に出るよりも、新卒の立場で学べる環境を利用してみようって思いました。」

    そして「成長した上で、目標とする人たちと仕事することを目標にしていきたい」とその先を見据える。2社のインターンを経験するなかで見つけた「記事を通して発信していく仕事」、「多様な働き方」、「裁量権が大きい環境」のキーワードをもとに、新卒入社のための就活を本格的に始動させるに至る。

    多様な生き方を大切にするプラスカラーとの出逢い。悩んだ末「ここしかない」と思った

    プラスカラーとの出逢いは、スカウト型就活ルールでスカウトされたことがきっかけだったそう。かねてから希望していた「記事を通して発信していく仕事」に携われること、さらに働きたい女性たちの可能性を広げるお手伝いができる仕事に魅力を感じ、早速説明会に参加した日向野さん。話を聞いていくなかで、多様な働き方を認める組織としての姿勢や女性のさまざまな働き方を、記事を通して発信するサービスを展開しているという点に強く惹かれていった。

    その後、選考前に実施される8日間の実戦型仕事体験プロジェクトに申し込み、今まで経験したことのない課題に奮闘しながらも、難しいことを任せてもらえることへの喜びを感じられる充実した時間を過ごせたと言う。そしてプロジェクト参加後の面談では、4月からの所属契約の約束を交わすこともできた。……が、日向野さんの心のなかには、ある迷いが生まれてしまうのだった。1人ひとりのスキルレベルが求められる中で、同期はおろか同年代のメンバーもおらず、プロフェッショナルな役員直下での事業に携わるという実践力が求められる環境で、自分はやっていけるのだろうか?

    やりたいことよりも不安や恐れが大きくなっていた日向野さんは、「一度考えさせてください」と答えを待ってもらうようお願いし、8月から9月末までは就活を続けることにした。しかし、プラスカラーでの仕事内容や働き方は自分自身が思い描いていたものそのものだったため、就活を続けると決めたものの、ほかの企業に魅力を感じられず、エントリーシートも書けない状態だったと言う。結果、条件を照らし合わせてもほかにマッチする会社はないと判断した日向野さんは、不安や恐れよりもやりがいと成長を求め、プラスカラーにジョインすることを決断したのだった。

    もっと自由にもっと自分らしく!『NOZOKIMI-ノゾキミ』で挑戦したいこと

    4月を迎え、正式に『NOZOKIMI-ノゾキミ-』の運営にも携わることになった日向野さん。今後どのようなサービスとして運営していきたいのか、その意気込みをたずねてみると、前向きで勇気付けられる言葉が返ってきた。

    「すべての人の生き方、働き方を肯定できるような発信をしていきたいです。今は女性が中心ですが、もっと間口を広げて、そしてもっと影響力をつけて、自分はこれでいいんだって多くの人が自分を認められるような発信ができたらいいなと思っています。」

    現在は働く女性がメインになっているが、将来的には障害者やシニアなどさまざまな背景を持った人たちを取り上げていく方針だと言う。

    「女性たちに関しても、働いている・いないに関わらず、自分らしく生きることで輝いている専業主婦の方など、色んな生き方を選んでいる人をどんどん紹介していきたいです」

    プラスカラーという組織は“個”が尊重される環境ではありますが、組織として活動している”看板”もあります。経験がないからという甘えは許されない。学べるものはとことん吸収して役員4人にしっかり付いていきたいと力強く語る日向野さん。彼女の原点ともなる「恵まれない子どもたちを支援する社会貢献」の夢は、まだ彼女の心のなかで生き続け、いつか叶えられるその時を待っている。

    「プラスカラーはとにかく仕事へのプロ意識が高い組織です。仕事体験のプログラムを通じてプロ意識を目の当たりにし、大学在学中に実務の経験までができたから、大学を卒業してすぐにフリーランスとして活動できているのだと思います。現代社会ではまだ主流にはなっていない貴重な環境だからこそ、妥協しない心の強さを磨いて、どこに行っても活躍できる人材になりたいです。」

    厳しい環境のなかで、壁にぶつかりながらも、“誰かのため”を原動力に彼女は貪欲に成長していくだろう。