20210707_楠本芙侑_私のガクチカ

就活研究記事

  • 最終更新:2023/01/09

    はじめまして!共立女子大学国際学部4年の楠本芙侑と申します。22年卒として現在就職活動中です。皆さんの就職活動は順調ですか?内定を頂いて落ち着いている方もいれば、まだまだこれからだ!という方もいらっしゃると思います。周りが内定をもらっていて、焦っています…。という方がもしいらっしゃるとしたら、是非この記事を読んでいただきたいと思います。私も未だに、自分とはどういう人間であるのか、どういう人間になりたいのか、就職活動をしながら模索中です。この記事を執筆することで、学生時代に頑張ったことや過去の経験を振り返りたいと思います。自分がどのような人間であるのか見つめ直すことで、今の自分を理解し、そして未来の自分を想像できるのではないかと思っています。就職活動に対する悩みに、私の経験が少しでも皆さんの役に立てたら嬉しいです。

    友達から学んだ、「目標」と「努力」から広がる未来の可能性

    私の取り柄と言える「目標を持って最後まで努力する」ことの大切さを学んだのは中学生の時です。入学後、友達と一緒にバドミントン部に入部し、初心者ではあったものの上達できるように活動していました。しかし、スタートは同じ「初心者」であったはずなのに、試合をすると友達の方がスキルが高く、いつも悔しい思いをしていました。理由がわかったのは、しばらくしてからのことです。友達は「大会の選抜選手に選ばれる」という目標を掲げて、練習が終わった後も、休日も練習していました。結果、3年生の引退試合に彼女は出場し、私は実力が足りずに出場することはできませんでした。練習日だけ練習し、「学内試合で他の生徒に勝てればいいや」と思って活動していた自分は、この時、目標を立てて努力する大切さを学んだのです。そこから自分も目標を持って物事に取り組むようになりました。幼少期から通っていた英会話教室の影響で、中学時代のテストでは好きな英語の点数だけは高かったこともあり、いつか留学することを目標にしました。そして、英語力が向上できるように海外研修がある高校へ進学しました。高校ではアメリカ人歌手のCamila Cabelloさんが大好きで、彼女の話す言葉が理解できるようにインタビュー動画を何度も繰り返し見て日々勉強していました。

     人生一の決心、一人で未知の世界へ

    大学2年生の時、英語力向上のためアメリカに留学することを決断しました。留学するからには明確な数字目標をもって渡米しようと考え、帰国後TOEICで700点を取ることを目標にしました。当時の私のTOEIC成績は385点、大学のカリキュラムでTOEIC上級者コースが700点に設定されていたことから、英語上級者のラインを超えることを目標にしたのです。まずは、英語を使う時間を増やすために、会話時間を増やしました。学校では韓国の生徒と毎日会話し、家ではホストファミリーと夕食後1時間はその日の出来事を話しました。しかし、思うように会話が続きませんでした。今以上に、日常で使う英語を習得する必要があると考え、日常をテーマにしている子ども向けドラマの設定を字幕も音声も英語にして鑑賞。教材を使った勉強も毎日2時間行い、次の日に話す内容を考えてから就寝するように習慣づけ、少しでも次の日の友達との会話が広がるように日々努力を重ねました。その習慣のおかげで友達との活動の幅は広がり、学校が終わってからディナーを食べに行ったり、一緒に観光地に出かけたりするなど、思い出もたくさん作ることができました。またホストファミリーとはアメリカの大統領選挙などをテーマにした会話をすることができるまでに、英語力を高めることができたのです。

    初めての経験中に起きた予想もしなかった世界情勢

    留学中は語学力だけでなく、自分自身も鍛えたいと考え、ホームステイ先から離れ、1人暮らしに挑戦することに。家探しから契約といった初めての経験が押し寄せ、新しい環境に対する楽しみと不安な気持ちを抱えながら、毎日を過ごしていました。そして、新学期になり新しいクラスへ行くと、以前のクラスより多国籍の生徒で溢れていました。「これからもっと友達作ろう!」と思った矢先、思いもよらないコロナ禍がはじまり、新学期が始まって2週間で学校が閉鎖してしまったのです。授業もすべてオンラインに変わり、英語で会話をしていた友達との時間もなくなり、英語を話す時間が4時間から1日トータル30分程度に減少してしまいました。それだけではなく、生活も不安定な状況が続きました。近くのスーパーには食品や紙類がなく、また水も手に入らず、奇跡的に見つけたケースの水であっても、身よりも車もない留学生の私にとっては運ぶことが困難なため、買うことができませんでした。なるべく人が少ない夜に周りを警戒しながら出かけ、少しでも食品を手に入れようとしていました。

    困難な状況であったからこそ得られたもの

    勉強どころか生活も思うようにできない日々が続いていたある日。それまで全く話したことがなかった、別部屋に住んでいる韓国の女の子と話せる機会がありました。意気投合した私たちは、手に入れた食品を分け合い、なんとか乗り越えようと踏ん張りました。そんなはじめての自粛生活にもある程度慣れると、ようやく勉強面も復活。当初の目標を見失わないために、教材を使った勉強時間増やし、自粛期間であっても英語に触れようと必死に努力しました。その結果、カリキュラム終了後、予想もしていなかった成績優秀者リストに載ることができ、さらに担当の先生からもお褒めの言葉を頂くという展開に!どんな状況であろうとも自分の意思を強く持ち、努力したことが、結果として現れたことが本当に嬉しかったです。当時一緒にコロナを乗り越えた韓国の女の子とは、別れる際に手紙を交換。またいつか会うことを約束しました。そして帰国後、早速TOEICのテスト受けたところ、目標の700点には届かない結果に。しかし、勉強方法の見直しや、苦手な部分を理解することができました。なにより、大変な環境下であっても努力して良い評価をもらえた留学の経験から、自分ならできると信じて、今も目標にむかって勉強中です。目標は達成できなくとも、私は留学を通して目標以上の達成感を味わい、成長を感じ、自分に少し自信を持つことができたのです。

    私は正直、昔から自分に自信がなく、なんの取り柄もない人間だと思っていました。しかし、この経験から見つけることができた「どんな状況に陥っても目標を忘れず、最後まで取り組む姿勢」は自分の強みであると胸を張って言えるようになりました。最後になりますが、自分のことがまだわからない、自分に自信がないという方は一度、過去の経験を振り返ってみてください。必ずあなたの取り柄を見つけることができると思います。就職活動、一緒に頑張っていきましょうね!