私がインターンで得たモノ
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最終更新:2021/12/03
福岡女学院大学国際キャリア学部3年の衛藤舞と申します。23年卒として就職活動を行っています。
突然ですが、私たちが一生のうちに働く時間はどれくらいあるかご存知ですか?人によって多少の誤差はありますが、約”10万時間”もの時間を私たちは労働に時間を費やすそうです。時間だけを聞くと途方もなく長い時間で、働くことへのマイナスなイメージが溢れてしまいます。私自身、想像できないような膨大な時間を仕事に費やすことを考えると「このまま大学生でいたい!遊んでいたい!」と思っていました。しかし、「10万時間も働くことに費やすのならば、嫌なことではなく自分らしく楽しいと思える時間にしたい!」と思い、まずは以前より興味があった文章を書くことと広報の両方の業務体験ができるプラスカラーのインターンシップに参加しました。この文章を読んでくださった方々が「私はこんな風に10万時間を使いたい!」と思い描けるような記事にできればと思います。
興味から経験へ
私が8日間で経験した業務は大きく2つあります。1つ目はNOZOKIMIに掲載する記事の執筆。2つ目は新規顧客・新規参加者獲得のための広報およびPR活動です。
記事執筆では、就職活動に対しての考え方やインターンシップに参加するまでの経緯などを言語化していきました。経験や考えをもとに、自分と同じように就職活動に困っている、または働くことへの実感が湧かないような就活生に対し、自信を持って働く準備をしてもらうことを目的とした記事を書きました。
広報・PR活動では、代官山にあるシェアスペースを利用してもらえそうな個人ネイリストさんやカラー診断士さんのリストアップを行い、自分で考えたアプローチ文をDMで送信してコミュニケーションを取ることをしました。同じネイリスト・カラー診断士という職業でも、一人ひとり求めていることが異なっていたため、その方々が何を求めているのかを考える癖がつきました。この新規顧客を獲得する活動に加え、新規参加者を獲得する活動も行いましたが、その活動は今回のインターンシップでの大きな学びにつながりました。
量より質
8日間のインターンシップを通して学んだことの1つは、量より質が大切だということです。そのことを実感したのは、自ら設定したターゲットに響くようなアプローチ文を考えてDMを送信するという、5日目から取り組んだ新規参加者を獲得するための広報業務でした。
「DMさえ送れば半分くらいの人からは返信をもらえるだろう」と、私はこの業務を甘く見ていましたが、送信したDMに対する返信率はわずか1割程度。参加者を獲得することはおろか、返信すらもらえないことが続き、私は苦戦しました。そんな時、業務の振り返りをする時間に「大勢の人に響く文ではなく、個人にフォーカスし、ニーズはどこにあるのかを考える」というアドバイスをいただきました。そこから、多くの人から返信をもらうことを目指すのではなく、興味を持ってもらえそうな方とじっくりとコミュニケーションを取り、参加意思のあるリアクションをもらうことの方が重要であるという気づきを得ました。
深掘りで見えた私の本心
インターンシップに参加する前は、自分の感情を上手く表現することができず、なぜ就職活動に後ろ向きなのかもわからないまま、ただなんとなくその準備をしていました。漠然と不安を感じていた時は「就職活動=嫌なことである」とだけ思っていて、その”嫌なこと”の内容を具体的に考えることはできていませんでしたが、今では「なぜ嫌だと思うのか、どのような状態なら自分らしくいられるのか」と分析することができるようになり、そのおかげで徐々に就職活動に対する不安が薄れてきました。「嫌だ」という感情を掘り下げたことで、コロナの影響で夢を叶えられないことが悔しい、働く自分の姿を想像できず社会人になるのが怖い、学生としてまだまだ楽しみたいのに思うような学生生活が送れず物足りない…など、自分の本心に気づくことができたのです。インターンシップに参加する中で、物事を深堀りすることを覚え、就職活動をする”私”と向き合うこともできました。
インターンシップに参加をしたら、業務についての理解が深まっただけではなく、自分のことをもっと知ることができました。インターンシップは、運動前にする準備体操のようなもので、社会人になる”準備”ができる場所です。10万時間を淡々と過ごすことにならないように、今の自分についてしっかり理解し、様々な選択ができるようになるためにも今から一歩を踏み出してみませんか?