私がインターンをする理由
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最終更新:2020/07/28
こんにちは。就職活動の傍ら、プラスカラーのADOREcollegeで業務体験をしています古谷陽香といいます。就職活動中とはいいましたが、実際はしていないに等しい状況です。内定はおろか、インターンシップの経験もなく、もっと言うと現在選考に進んでいる企業もありません。プラスカラーで長期インターンをしていた21卒の学生には、「この時期にその状況は勇者」と苦笑されるほどです。そんな私がどうしてADOREcollegeに参加したのか、お話ししたいと思います。
~大学4年の春、「就活しなきゃ」という義務感に潰されかける~
2020年4月。新型コロナウイルスの猛威に晒され世界が静止する中、就活も停滞しているらしいという話をニュースか何かで聞きました。こんな風に言うと「まるで他人事だな」と感じた人もいるでしょう。そうです。他人事でした。役者として食べていくことを夢見て、大学生の時間のほとんどを、ずっと芝居にしか費やしてこなかったのですから。 それでも、この世界規模の大不況は、私に「そろそろ就活しなきゃいけないかも」と思わせるには十分なできごとでした。ほんの少しの焦りを感じた私は、その勢いでいくつかの就活サイトに登録。就活エージェントとの面談も予約し、少しずつでいいから動いてみよう、と思っていました。 しかし、やる気はあっけなく削がれました。ずっと芝居がしたい、と豪語していた私は、自分が何ができて何がしたいのか、全く分からなかったのです。どうにかして希望業種を見つけないと。焦って自己分析を繰り返しても、訓練された脳は「芝居がしたい」と叫び続けます。ついに私は呟きました。
~「なんでこんなことしてんだろ」~
役者としてご飯を食べていきたい。ずっとそうのたまっていたくせに、いざ不況が訪れると「失うのが怖い」「生活できないかもしれない不安に晒されるのが辛い」と言って、よく知りもしないまま「企業で働く」という行為に向き合えなかった自分がどうしようもなく嫌になってしまいました。 就活に対して消極的になり、何も手に付かないまま過ごして数週間経ったある日。スカウト型就活サイトから、1件のスカウトが届きました。それがプラスカラーです。「時間と場所にとらわれない働き方」という文言に興味を惹かれた私は、すぐに説明会を予約。「そんな働き方もあるんだ」と、目が覚めたような気持ちでした。 そうして参加した説明会は、採用担当者の説明に一切の淀みがなく、ビジョンや働き方が明確で、全員が同じ方向を向いて一丸となっている企業なんだなと感じました。そして説明会の最後で「ADOREcollege」の存在を知ります。短期の業務体験プログラムでありながら、体験する内容は自身で選べることが魅力的。なにより、最近声高に謳われている「リモートワーク形式」に興味を持ち、参加を決意しました。これをきっかけに、就職に真正面から向き合えない自分を、どうにかして奮い立たせようと必死でした。
~「ちゃんとできるか」より「なにができるか」~
ADOREcollegeでは、10種類あるプログラムから数種類を選び、1つに対し1日を費やして業務体験をします。まだどのプログラムを体験したいか決めかねていた私は、採用担当者に「数日考える時間が欲しい」とお願いし、じっくり考えることにしました。ところが、優柔不断な性格があだとなり、数日経っても決まりません。どうしようと焦っていた私のもとに、採用担当者から電話がかかってきました。怒らせてしまったかも、と怯えながら電話に出ましたが、お叱りどころかご心配の声をかけてくださいました。プログラムを決めかねているという話をすると、お忙しいだろうに一緒に考えてくださいました。情けない話ではありますが、本当に素敵な企業様と巡り会えたなと、この時確信を得ました。 その後、リモートワーク、事務、記事執筆でプログラムを組み、申し込み。文字を打つ経験やデータ入力の経験が多く、文章を考えることも好きであったため、この構成となりました。しっかり仕事として全うできるか不安ではありましたが、それ以上に「これから何ができるんだろう、何が見つけられるかな」という期待で、胸がいっぱいになっている私がいました。
~「知らないこと」への恐怖を拭える業務体験~
「仕事って何をするんだろう。」「社会人になったとして、きちんと働けるかどうか不安」と思う人は少なくないと思います。私もその1人でした。一番安定という言葉が近そうな「企業で働く」というものに対してさえ、無意識のうちに怯えていました。 不安や恐怖は、無知からくるというのが私の持論です。知らない物事に対して、人間は恐怖を抱くようにできているのだろうなと思います。そう考えると、インターンは「働くことに対する不安から抜け出すための第一歩」と言えるのかもしれません。学生の身では知りえなかった「社会人として働く」ことを体験することで、着実に社会人としての第一歩を踏み出すことができるのですから。 数日間の業務体験ではありましたが、私個人としては、仕事に対する「知らない」を「知っている」に変えるための大きな一歩だな、と感じられています。少なくとも、私にとってこの経験は、間違いなく糧となりました。
無理にインターンに参加しろとは決して言いません。人に決められてするものではありませんから。インターンに参加するもしないも、その先で学んだり悔しい思いをしたりするのも、すべてはあなたです。あなたが最後に笑って前を向ける選択ができることを、心から願っています。