私がインターンをする理由

【私がインターンをする理由】大学4年生でESの意味も知らなかった私の就活体験

  • 最終更新:2020/08/12

    初めまして! @highrika1212と申します。イギリスの芸術大学、Arts University Bournemouthを今年6月に卒業しました。大学では3年間イラストレーション、アニメーションを勉強していました。今回は、この場をお借りして私の就活体験についてお話させていただきます。

    ~突然終わりを告げた留学生活~

    今年3月、卒業制作の真っ只中にいた私は、ネットサーフィンに依存していました。アーティストとして生きていくことに見切りをつけはじめ、現地の友達ともうまくいっていなかった私は完全にインターネットに逃避していたのです。多い時は1日12時間TwitterなどのSNSを見て、時々Webライターの仕事をする。留学までさせてもらって私は何をやっているんだろうという気持ちでいっぱいでした。それでもやるべきことはなんとかこなしながら、思い返せばそれなりに充実した学生生活を送っていました。 ある日、大学から一通のメールが届きます。

    「University will be closed due to COVID-19」

    コロナがイギリスに上陸し学校が封鎖されたのです。完全リモート授業となり、多くの留学生は帰国を迫られました。私は日本に戻って卒業制作を終え、5月から就職活動を開始しました。

    ~日本の就職活動についてマジで何も知らない!~

    元々6月までイギリスに滞在する予定だったので就活も来年からはじめるつもりでした。何もわからなかった私は、とりあえず就活エージェントにお世話になることにします。正直就活エージェントが何かもあまりわかっていなかったのですが……。そして初回のWeb面談を迎えます。

    エージェント「まずはESとか準備してもらって……」

    私「ESってなんですか?!」

    日本で言えば大学4年生(実際は既卒)の私はESの存在すら知らなかったのです。3月に就活が解禁することも、多くの大学生が3・4年次にインターンを経験していることも勿論知りませんでした。特殊な環境だったから。周りに相談できる人がいなかったから。言い訳はたくさん浮かびました。しかし一番の原因は、なんとなく日々をこなしていれば、なんとなくちゃんとした大人になれるだろうという自分の中の甘えでした。

    ~インターン・やりたい仕事との出会い~

    私は遅れを取り戻そうと、毎日説明会を掛け持ちし、広告業界・アパレル業界・介護業界、大企業・中小企業と手当たり次第にESを送りました。何度も自己分析してESをブラッシュアップしました。それでも結果は惨敗続き。留学経験というアドバンテージがあっても、それ以外のすべてが付け焼き刃では早い段階から準備していた学生たちに敵うはずがありません。 今思えばこの頃の私には就活の軸が全くなく、1つだけ出た内々定も何かが心に引っかかり承諾に踏み込めませんでした。そんな時、キミスカ(就活サイト)を通してプラスカラーからスカウトが来たのです。

    Web説明会で事業内容に興味を持った私は、ビジネス体験プログラム「アドレカレッジ (ADOREcollege)」に参加してから選考インターンに進もうと思いました。そしてそのプログラムを受けた際、担当の方から「この文章だったら使えるよ!」と講評していただいたのです。就活中も細々と文章作成を続けていたのですが、仕事にすると考えたことはありませんでした。でもその言葉を聞いた瞬間、「これがやりたい!これならやれる!」という気持ちになり、ライターとして就活を進めていく決心がつきました。

    ~まだ就職先は決まっていませんが……~

    現在も私は、ベンチャー企業の社内ライターを目指して就活を継続中です。まだ就職先は決まっていません。ですが、ライターとして少しづつ単発で仕事がもらえるようになってきました。ライター関連の業種に絞ってからは、一次面接で落とされることもなくなってきました。現在も2つの企業で最終選考を控えています。 今は新卒採用にだけこだわらず、企業と求職者のマッチングアプリなどを使って企業に直接営業をかけることもあります。ESや面接を通した採用よりも、ポートフォリオを提出したり、社員とダイレクトにアポをとって進める方が自分に合っていると思ったからです。

    私はインターンをきっかけに、就活の軸や仕事の探し方などがわかってきました。矛盾しているようですが、よくわからなくて実行できないことは、実行するまでよくわからないのです。インターンを探している方は、Twitterで希望職種とインターン(例:Webデザイナー インターン)で検索するのがおすすめです。就活サイトには載っていない、思わぬ募集があるかもしれません。 不思議なもので、結局一番就活の役に立ったのは、ライター経験や趣味のネットサーフィンでした。しかし、これを単に「人生なんとかなるじゃん♪」という教訓にするべきではないとも思っています。早く就活に取り組まなかったことは今でも毎日後悔しています。今迷っている方は少しだけ勇気を出して、情報を集めたりインターンに参加したりしてほしいです。些細な躊躇でたくさんのチャンスを逃さないでください。

    未来は突然やってくるものではなく、今日と地続きです。今後悔していることも、日々の積み重ねの中でいつかは肯定できると信じています。そのためには、まずベストを尽くして目の前の就活をやりとげようと思います。 皆さんが納得のいく就活ができることを心から願っています。