女性社員インタビュー
-
最終更新:2022/11/02
ピープルを育てる。その役目を果たす確固たる仕事観
「女性だから、男性だからではなく、ひとりの人間としてどのように仕事と向き合うか。やるべきことをやって突き進んでいくことが大事」。杉本みずきさんの仕事に対する姿勢は、ジェンダーの先を行く。働く女性として常に先頭を走ってきた彼女はどのような道のりを歩んできたのだろうか。
やりがいと共に歩む。成功への一本道
杉本さんの仕事は、”ピープル(人)”を育てることだ。担当する約60店舗の売り上げと利益を拡大するために、店舗の経営コンサルタント(オペレーションコンサルタント)6名に対して日々トレーニングやコーチングをしている。コンサルティングの質、ひいてはピープルの質を高めることがお客様の店舗体験を向上させるのだと言う。このオペレーションマネージャーという仕事が担う役割は、日本マクドナルド(以下 マクドナルド)が掲げるピープルビジネスの鍵を握っている。
「やっぱり最後は人。人からスタートして人で終わるビジネスなので、人にリソースを割かないと、売り上げと利益を拡大することや企業のブランド価値を高めることにつながらないと思います」
ピープルに対する熱のこもった想い。かねてから人の成長に興味があった杉本さんは、人材育成のスキルを磨いてきた。次なるリーダーの育成に責任を持ち、若者を育てることにやりがいを感じている。今の仕事は、紛れもなく彼女自身が選んだ道だった。
成長するための決断。そして努力が実を結ぶ
杉本さんには、店舗からオフィスへ、オフィスから店舗へと異動した経歴がある。新卒で入社した彼女は多種多様な店舗で実績を上げて店長(レストランゼネラルマネージャー、以下 RGM)を務めた後、人事異動によって社内教育機関であるハンバーガー大学の研修インストラクターとしてオフィス内で働く経験をし、あらためて店舗に直接携わるキャリアを選択した。オフィスから”現場”に戻ったのは、研修の成果を自ら形にするためだ。
「ハンバーガー大学で身につけたスキルをアウトプットして、お店にもっといい影響を与えたい、そこにチャレンジしたいという気持ちが芽生えたのがきっかけで『もう一度現場に戻りたい』と懇願しました」
オフィスでの経験が現職に与えた影響は大きい。シカゴ本社とも仕事をする機会に恵まれた杉本さんは、マクドナルドが”グローバル企業”であることを痛感したと言う。彼女のブランドに対する責任感の強さは、この時に得たグローバルな視点から企業の役割を考えるようになったことからくるのかもしれない。
また、現場を支える機関であるオフィスについての理解が深まったことは強みとなった。困った時はどの部署と連携すれば良いかを判断し、適切な支援を受ける。広がった人脈を駆使して店舗に対するサポートのクオリティを上げていく。杉本さんの視野の広さや、視座の高さはこうして体得されていった。
仕事と子育ての両立。女性がキャリアを築く道を開いた信念とは
ハンバーガー大学で人材育成に励む間、杉本さんは結婚・出産を経験している。キャリアを形成する上でそのタイミングに悩む女性は多いが、彼女も例外ではなかった。マクドナルドで働きだして間もないRGM時代には「自分のライフプランを進めるのはもっと成長してからにしよう」と考えていた時期もあったと語るが、のちに彼女が進んだのはライフプランもキャリアも諦めない、両方を叶える未来だった。
「チャンスがきたらキャリアも取る。キャリアを取った上で、自分のライフプランも描いた通りに実現していくイメージを持った方がいいというのが個人的な考えです」
出産後は、勤務時間や勤務形態などが選択できる育児時短勤務制度を活用して仕事と子育てを両立した。「制度を使えばできる限りのチャレンジができる。これならやっていける」。そう思えたから、働き方を変える決意をして働く環境も変えることができた。ただし、両立は決して簡単なことではない。
「仕事をしながら育児を続けていくには、周りの理解やサポートを得る必要があります。そのためには、日々のコミュニケーションが欠かせません。そこは人一倍努力しないといけないところです」
女性が長く働き続けられるようサポートする社内制度に加え、“やるべきことをやって突き進む”という杉本さんのスタンスが、子育てをしながらキャリアも築く道を切り開いたのだ。
女性の活躍を後押しした多様性。ピープルへの想いは募る
マクドナルドに勤める人々の年齢や性別は様々だ。個の背景を尊重し”多様性”を推し進める文化があることも働く女性にとっての追い風となっている。
「育児で思うように働けないメンバーがいたとしても、みんなでカバーできるのは多様性があるからこそ。それぞれが活躍できるからワークライフバランスの実現ができるのではないかと考えています」
杉本さんは、仕事を続けてこられたこと、キャリアを積み重ねてこられたことがピープルのおかげであることを誰よりも自覚しているようだ。もちろん、仕事と子育ての両立を支えてもらったことだけが理由ではない。社会人として成長した背景には、いつもピープルの存在があった。ピープルに感化されて成長してきたのだ。
「入社をしてからたくさんの方に助けていただいて、そのおかげで成長をすることができました。その恩返しとして今度は自分が次の世代にバトンをつなげていきたいです」
杉本さんが人材育成のキャリアを邁進するのは必然なのかもしれない。彼女が歩んできた道のりは、マクドナルドで働く女性たちの道しるべとなるだろう。