29歳、未経験でのキャリアアップを実現。自分らしさを尊重する風土でのびやかに成長中

  • 最終更新:2025/04/02

    事務職からチームリーダーへ。充実した仕事の背景にある想いとは

    人事ITコンサルティングからシステム開発まで、企業の業務効率化を実現すべく事業を展開するビジネス・デザイン・コンサルティング株式会社。チームリーダーの一人として活躍する新井茉那さんは、システムエンジニア、事務職を経て、現在は同社が展開する統合人事システムのコンサルタントを務める。転職活動を始めたきっかけはズバリ、給与面の改善が目的だったが、新たな知識とスキルを得てキャリアアップしたいまは、給与以上の宝物を得たようだ。彼女は今、どんな未来を見据えているのか。

    ワンストップサービスと丁寧なサポートで人事部門を支える

    2018年7月の入社から7年が経ち、時にチームを率いながら統合人事システムの導入、保守運用を手がける新井さん。ビジネス・デザイン・コンサルティングではCOMPANY®と呼ばれる人事ERP(Enterprise Resources Planningの略)パッケージを取り扱っており、企業の人事担当者とともに、それぞれの企業に合わせてカスタマイズしながら最適なシステム設定をサポートしている。

    導入のオファーを受けてから実際にシステムが動き出すまで、基本的には約1年半から2年を要する。その間、幾度となくミーティングとアップデートを重ねる。新たな要望が次々に持ち込まれることもある。それでも、「真っ白なシステムをお客様仕様に作り込んでいくのはとても楽しい」と話す表情から、充実した仕事ぶりが伺える。

    新井さんなりの仕事の流儀は、相手の立場に立って丁寧にコミュニケーションすることだ。

    「システム系のカタカナ文字を極力使わないようにしたり、例えを入れたり、説明を専門用語ばかりにしないなど心がけています。『もっと使いやすくしたい』という漠然としたオーダーには、要望を明確にし、細かく噛み砕いて具体化しながら丁寧なすり合わせを心がけます。そこを怠って『なんだか違う』となったらお客様も困ってしまいますから。」

    どこまでもお客様に寄り添う姿勢を崩さない。そんな芯の強さがうかがえる。

    一人ではなく、チームで達成する。チームリーダーとして芽生えた意識

    入社してからしばらくは、自分だけが頑張ればいいと思っていたと振り返る新井さん。しかし、3年前にチームリーダーになってからは、メンバーが頑張れる環境を意識するようになった。

    「一人ではできないからこそ、残業やデッドラインになる前にこまめに進捗を確認しています。」

    また、他チームとの連携も欠かさない。COMPANY®には、人事、給与、勤怠申請など幅広い機能がある。それらをつなげるためには、それぞれの知識が必要となるため、得意分野が異なるチームの力を借りながら、課題を解決していく。

    クライアントから喜ばれた提案の一つに、役職と資格を連動させたものがある。資格を入力すると、自動的に役職も入力されるように設定を組み込んだ。

    「いざ使ってみると、一つ一つ入力する手間が減り非常に助かったとのコメントをいただきました。」

    社内での密なコミュニケーションも、クライアントの満足を引き出している。高いコミュニケーション能力は、相手の言葉を噛み砕くように丁寧に聞く姿勢や、壁を感じさせない雰囲気からも察せられる。だからこそ、部下から頼りにされる存在なのだろう。

    自分の失敗はメンバーの成長の種。メンバーの存在はよりよい成果をもたらす

    順調にキャリアを重ねてきたように見える新井さんだが、決して順風満帆ではなかった。案件の遅れを厳しく指摘され、泣きたくなったこともあると教えてくれた。スケジュール通りに進めることができず、メンバー任せにしてしまったこと、お客様とのコミュニケーションを怠ったこと。止めどなく溢れる反省点に、自分を責めた。しかしこの出来事がきっかけで、リーダーとしての感覚やスキルに磨きをかけることにつながった。

    例えば会議の場で、「お客様から返事が来ないので何もできない」と発言するメンバーには、どうすれば答えをもらえるのかアドバイスする。提出している資料がお客様にとって本当に分かりやすいものなのか見直す。PDCAを回すことが状況の改善につながると自信に満ちた眼差しで言えるのは、困難を乗り越えてきたからこそのこと。

    一つずつ課題を乗り越え着実にキャリアアップしていく中でも、大変なことはつきものだ。お客様との相性に悩み、会社を辞めることも頭をよぎったことがあった。悩み続ける日々のなか新井さんを救ったのは、「万人に好かれるわけではない」という先輩からの言葉だった。

    「たくさんの経験をしてきた先輩からの言葉にはっとしました。それからは、私でダメなら他のメンバーに任せよう。それで作業が進むならばいいんだと、いい意味で割り切れるようになりました。そうしたら不思議と、お客様との関係もよくなって。チームでできることのありがたさを感じます。」

    迷いながらもつかんだキャリア。意思を尊重する風土の中で自分らしく輝き続ける

    人事未経験ながら、着実に知識を増やし、コミュニケーションスキルを磨いてきた新井さん。ビジネス・デザイン・コンサルティングへの入社は、大きな転機になったと振り返る。

    「前職では諦めていた年収が思った以上に上がったことも精神的な支えになっています。頑張ればしっかりと評価され、男女問わず昇給もできるので、モチベーション高く仕事に臨めています。」

    また、幅広いチャレンジができる“つながり”も魅力に感じている。システムの導入後に新たなコンサルティングの依頼を受けたり、別の企業を紹介されたりすることも少なくないからだ。この信頼を生み出している新井さんの強みは何なのかと尋ねると、「お客様と、とにかく話をすること」という答えが返ってきた。

    これからのキャリアマップは、プロジェクトリーダーか、COMPANY®のスペシャリストになるかの2択。まだまだ迷い中だ。

    「じっくりと考える時間をくれる土壌も、この会社の魅力です。チームリーダーを任せてもらった際も、ずいぶん前から打診されていたものの、『まだ責任が持てないから』と断り続けていました。無理やりではなく、自分のタイミングを尊重してくれた風土はありがたかったですね。待っていてもらえたんだと、嬉しい気持ちになりました。」

    誰かのもとで仕事をしていたフェーズから、メンバーを背負い、責任が求められるフェーズへ。今後さらに大きなチームを束ねる力を着々と身につけている新井さんの目は、輝く未来を見据えている。