• 最終更新:2020/08/19

    コロナ禍の中で就活をスタートさせることとなった22卒。就活生が感じているように、今社会は大きなうねりの中にあります。それは「オフィスにいなくても仕事はできる」「時間や環境にとらわれない働き方がある」ということを多くの人が実感したから。不可逆的な変化が起きている社会とこれからの働き方をご紹介していきます。

    ビフォアコロナ――かつての日本の働き方とは

    コロナ禍の中で就活をスタートさせることとなった22卒。就活生が感じてい終身雇用を前提としていた日本。会社はスキルを持たない新卒を採用し、時間とお金をかけて社員を教育していました。階層による人材開発は長期にわたり、給与は勤続年数に応じて上昇していく年功序列。安定的な雇用と引き換えに社員の動きは会社に管理され、会社都合による配置転換を受け入れなければなりませんでした。 こういった働き方は「メンバーシップ型」と呼ばれ、すでに終身雇用が幻想となっている現代には合わない働き方となっています。

    withコロナが加速させた働き方の変化

    かつては就活をくぐり抜け会社が敷いたレールに乗りさえすれば、定年というゴールまで会社が連れて行ってくれました。言い方を変えれば、そのレールから外れるという選択肢はなかったのです。そのためには「頑張ってます」というプロセスのアピールや、上司のご機嫌取りも必要でした。 しかしコロナという外的要因で状況は一変します。

    リモートでの仕事で評価対象となるのはプロセスではなく結果。結果が出せるのであれば時間や場所は関係ありません。「週5日・1日8時間働く」という今までの当たり前が、あっという間に過去の古い常識となってしまったのです。

    新しい働き方で採用はどう変わる?

    結果だけで評価されるようになると、優秀な人材は会社に所属している必要がありません。会社も人を雇用・教育する負担を削減し、スキルを持つ外部人材を副業や業務提携で活用するようになります。 採用は新卒ではなく即戦力となる中途が中心となり、学生はインターンシップでビジネス経験を積むことが必須となるでしょう。

    これはスキルや職務経験のない人にとっては厳しい状況です。しかしスキルを身につけさえすれば、紋切り型ではない個々の生き方・働き方を実現しやすい世の中になったとも言えます。

    「就活」は時代遅れ?自分なりの働き方を思い描くこと動き出した変化の流れは止まりません。いつかコロナが終息したとしても「かつての日常を取り戻す」ことはないでしょう。そこにあるのは、過去とはまったく違う未来。「就活」という言葉自体が死語となる時代が、すぐそこまで来ているのかもしれません。

    その時に必要なのは、会社に依存せず自分のキャリアを自ら考え、獲得していく姿勢。どう働き、どう生きていきたいのか。そのために必要なスキルや経験は何か。これからの就活は、それを考える一つのきっかけに過ぎなくなるでしょう。

    これからの就活で大切なこと

    大きな変化が起きている今、社会に出ていく22卒就活生が大切にするべき考え方があります。これを機に、自分が本当に求める働き方・生き方と向き合ってみてはいかがでしょうか。

    ●かつての日本の働き方に戻ることはない
    ●結果が出せれば時間や場所にとらわれずに働ける
    ●スキルや経験を身につけた人材が求められる
    ●自分のキャリアは自分で描き、手に入れる