• 最終更新:2021/02/12

    新型コロナウイルスの影響で、オンライン就活が一気に浸透した2020年。図らずしもその最大の恩恵を受けたのは、地方に住む学生や海外留学中の学生だったかもしれません。東京圏以外に暮らす学生にとって高いハードルだった「機会を得ること」が容易になり、東京と地方との就活格差がなくなる。これは何を意味するのでしょうか。

    立地で格差が生まれていた過去の就活

    企業の東京圏への一極集中は言わずもがな。東京には多くの機会が存在し、その地方との格差は学生の就活にも大きな影響を与えています。会社説明会やキャリアセミナーなどを地方で実施する企業はごく限られ、地方ではインターンシップの機会もわずか。移動時間や交通費・宿泊費がかかるという現実的な問題により、優秀な学生でも機会を逸して後塵を拝するという状況がありました。 その「時間と場所」の問題を一気に吹き飛ばしたのが、オンライン就活だったのです。

    世界中が機会に対してフラットになる

    これは企業にとってもメリットがありました。一つは地方出張の経済的・時間的コストが抑えられること。そして地方や海外に住む優秀な学生とつながる機会が得られることです。地方の企業にとっては、反対に東京から優秀な学生を呼び込むことも可能になりました。今後も企業はオンライン就活を積極的に活用していくでしょう。 住む場所に関わらずフラットに機会が得られる。この状況は地方学生にとって大きなメリットであり、地の利を得ていた東京の学生にとっては脅威であるかもしれません。

    オンラインインターンで格差はなくなる

    地方の学生が就活で東京に出てくると、東京の学生との意識・経験の差に愕然とすることが多いようです。大学1〜2年の頃からインターンシップに参加したり、OB訪問などで社会人と関わっている学生が、東京には当たり前のようにいるからです。 しかしそれはもう、東京圏の学生だけの特権ではなくなりました。深夜バスに揺られて上京しなくても、オンラインでインターンシップを受けられるのです。住む場所にとらわれず、学生のうちからビジネスの経験を積み、チャンス広げていけるのです。

    地方在住を言い訳にしないために

    就活・インターンシップのオンライン化は、地方学生に多くの機会や選択肢をもたらしました。「地方」を言い訳にすることは、もうできません。オンラインでの機会を積極活用し、経験を積み上げていきましょう。


    ●オンライン就活で地方学生・留学生の機会が増える
    ●オンライン就活は企業にとってもメリットがある
    ●地方学生もオンラインインターンシップで経験を積める