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最終更新:2021/02/12
近年、お小遣い稼ぎ程度の副業も含め、フリーランスを選択する方が多く見られます。新卒では、正社員からスタートするのが一般的であるものの、こちらもフリーランスを選択する方が増えてきています。今回は、実際に新卒フリーランスで働くことにした方の声をご紹介しつつ、新卒でフリーランスを選ぶ働き方について考えていきたいと思います。
そもそもフリーランスって?
そもそも、「フリーランス」とはどのような働き方なのでしょうか? フリーランス協会によると、「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」であり「雇用ではなく、業務委託での働き方」と定義されています。
特定組織に縛られていない分、働く場所や勤務時間などを自分好みに柔軟に変えらることができ、自分のやりたい仕事を選ぶことができます。一方、安定的に満足な収入を得るのは難しいのが実情。会社員であれば雇用主が行ってくれる税金の支払い手続きなどを自分で行う必要があり、福利厚生も自分で選択する必要があります。新卒におけるメリット・デメリット
では、新卒においてフリーランスになるメリット・デメリットはどのようなものなのでしょうか? メリットは、社会人1年目から自由な生活・働き方ができるという点。社会人1年目は、指示された業務や働き方に縛られてしまう傾向があります。1年目からフリーランスになることで、このような縛りはなくなり、自分で望む働き方を選択することが可能となります。一方、デメリットとしては、雇用されていれば企業が行ってくれるビジネスマナー研修など働く上で必要な基礎を、すべて自分で習得する必要があるという点。業務の進め方についても、会社員であればOJTなどで数ヶ月かけて習得していきますが、フリーランスでは誰も教えてくれる人がいないため、一から自分で習得する必要があります。
新卒フリーランスを選んだ理由
今回、実際に新卒でフリーランスになることを選んだ、東京造形大学4年の佐々木栞さんに、新卒フリーランスについて気になることを伺いました。佐々木さんが新卒フリーランスを選んだ理由はなんだったのでしょうか。
「新卒で会社に勤める以外の選択肢を自分が持っていることに気づき、進んでみたくなったからです。頑張りの方向性は人それぞれであり、自由に働くために頑張るのもいいかもしれないと思いました」
では「新卒フリーランス」に強みはあるのでしょうか。「『新卒だから』という強みはあまりないような気がします。ただ、外からの制限がなく、いろいろチャレンジできる環境は個人的にはありがたく、長期的に見て強みと言えば強みかもしれません」
正規雇用ではさまざまな制限はかかってしまいますが、フリーランスではすべて自分次第。挑戦したいものが多い方には、強みになるかもしれません。
これからのキャリアプランと不安なこと
次にフリーランスとしてどのようなキャリアプランを描いているのかを佐々木さんに聞いてみました。
「具体的なキャリアプランは考えられていません。現状は行き当たりばったりですが、行き当たりばったりなりに、自分のできることを増やし続けたい。また、人にいい影響を与えられる社会人になりたいです」
新卒フリーランスという選択に、不安はないのでしょうか。「一番の不安は収入。でも最近は、ギリギリ生きていける範囲くらいならどうにでもなるだろうなと思うように。自由を安定で買ったと思って頑張ります」
新卒フリーランスで大事なこと
今回は、新卒フリーランスという働き方についてご紹介しました。フリーランス市場は発展途中で、法律や制度などの整備が追いついていないことも多く、新卒でフリーランスとしてやっていくことは大変です。その一方、決められたキャリアステップがないなど、自由が利くためさまざまな可能性へ挑戦することができます。正規雇用からスタートする学生と比べると、スタート時点でより高いスキルや知識を必要とします。しかし規定に縛られずに自分の可能性を広げていきたいと考えている方は、一度考えてみてはいかかでしょうか?
●フリーランスは雇用ではなく業務提携。収入は安定しない
●新卒から働き方を選択できるが、税金の支払いやビジネスマナーの取得などすべてを自分で行う必要がある
●興味があることにチャレンジできる環境である
●新卒フリーランスになるためにはスキルや知識が必要