• 最終更新:2021/03/10

    今まで小、中、高、大と教育を受けてきた私たち。今までは受け身で勉強をしていればよかったけれど、大学を卒業したらついに社会人。社会人になってからは自分で選択することの連続になります。あなたは何をしたい? どうありたい? 大学生の間に考えておきたい「キャリアビジョン」について考えてみましょう。

    キャリアビジョンとは?意味と具体例をチェック!

    キャリアビジョンとは、ズバリ“将来仕事をする上で成し遂げたい理想や自分自身のあり方のこと”を指します。同じようによく耳にする「キャリアプラン」は、キャリアビジョンを達成するための計画のことであり、異なるもの。この定義の違いからも、「ビジョン」があって初めて「プラン」が生まれることが分かりますよね。
    人生の道筋を立てる上で、「どうありたいか」を考えることは重要です。例えば「社会貢献性の高い製品の営業を通して社会をより豊かにしたい」「子育てをしながら働くことで若手女性のロールモデルになりたい」など、人によってその熱い思いはさまざまです。

    企業は重視している!あなたはどんなビジョンを描く?

    就職活動において後悔しない企業選択をするためにも、どのようなビジョンを思い描くかはとても重要です。一方で企業側も、学生と企業のマッチングが成立するかを見極めるために重要視しているのです。企業は十人十色の学生の中から、自社に合う人柄か、行動に一貫性があるか、自社で活躍するイメージがつくかどうかを、ビジョンを通じて確認しています。
    キャリアビジョンの作り方は、至ってシンプル。まずは自分の経験を洗い出し、どんな行動軸で生きてきたかを分析してみましょう。次に、将来成し遂げたいことを挙げて行動軸との関係性を見比べます。あなたが大事にしてきた、今後も大事にしていきたい価値観が浮かび上がってきませんか? 具体的なアプローチを作り上げることができれば、もう完成です。結婚や出産など、自分のライフプランも視野に入れていきましょう。

    働き方が柔軟な今だからこそ、「自分らしさ」を

    時代の急速な変化に対応できる優秀な人材を求めるようなジョブ型雇用に移行している今、もはや就職により金銭的な安定性や昇進が約束された時代は終焉を迎えています。人材が流動化し働き方が多様になる中、自分の希望を叶えるためには、変化に対応できるスキルだけに留まらず、強い信念やビジョンを持ち続けることが求められます。自分が追い求める姿=キャリアビジョンを明確にしていれば、環境の変化に対しても柔軟に対応でき、方向性を見失わずに自らの道を切り開いていけるのです。

    自分のビジョンを見極めた今、できること

    ビジョンを見出すことで、その目標を成し遂げるために今何をしなければならないのか、足りていないスキルは何か、自分の将来像に対する「現在地」が明らかになってきます。キャリアビジョンを考えることは、スキルを補填するために新たな学習をはじめたり、インターンシップへ参加して自分の達成したいことが実現できるかどうか見極めたりなど、あなたのネクストアクションを支える重要な指針となります。時間に余裕のある今だからこそ、じっくり考えてみませんか? きっとあなたを後押ししてくれるはずです。

    キャリアビジョンとは自分のありたい姿を具体的にイメージすること
    過去を振り返り、やりたいことを分析して価値観を抽出する
    激変している今の時代こそ、キャリアビジョンが重要である
    キャリアビジョンはネクストアクションにつながる