私がインターンをする理由
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最終更新:2020/01/17
みなさんこんにちは。インターン生の岸本です。 突然ですが、就活中のみなさんは「思い込みで動く前に色々な業界を見に行った方がいいよ」と一度は言われたことがありますよね?この記事は、「色々な業界を見た方がいい」というアドバイスをきっかけにして、行動力と体力だけが自慢の私が30社を訪問してやっと気が付いた、企業をこだわって選ぶ方法についての記事です。 私がこの記事をおすすめする人は、「色々な業界を見た方がいいと言われたから色々な業界を見てみたものの、逆に絞り方が分からなくなり迷走している人」です。当てはまらない人はUターン……、せずに!こんな人もいるのか、くらいの気持ちで読んでいってくださると嬉しいです。
〜私の就活スタート〜
私が就活を始めようと思ったのは、2019年5月でした。ゴールデンウィークが過ぎ、五月病の中Twitterをながめていたところ、就活サイトの広告を目にしました。その当時、まだ早いと何もしていなかった私にとって、その広告の「6月1日のインターン募集開始に向けて準備しよう」という文句は、重たい現実を突きつけてくるものでした。現状に対し不安に駆られた私は、その場で誘導されるがまま様々な就活サイトに登録をしました。
そこから数日、私は早くも就活を辞めたい気持ちでいっぱいになりました。就活サイトに登録しただけで、企業から案内メールが大量に届いたのです。開いてみるとそこには、同じ内容を何百人に送っているのだろうと気が遠くなるテンプレメールばかり。当初は真面目に全件チェックしていた私も、このまま大量に届くメールの中から自分の就職する会社を見つけようとしたら一体どれほどの時間と労力がかかるのかと、数日後には疲れ果てていました。
そんな時、逆求人サイトの案内メールが私の元へ届きました。大量のテンプレメールのチェックに疲れていた私は、私のプロフィールを見て声をかけてくれる企業の中から自分が行きたい企業を探して就職をしようと決意しました。こうして、逆求人サイトにプロフィールを登録したところから、私の就活はスタートします。〜インターンに行きまくってみた〜
逆求人サイトに登録した私ですが、そこからは持ち前の行動力と体力で連絡が来た企業のインターンに参加しまくります。目的としては、自分の知らない企業、知らない業種について知ることで社会に対する理解を深めることにありました。理由としては、社会には私の知らない企業の取り組みがたくさんあって、それらを知らないうちに就職する企業を決めてしまうのはもったいないと思ったからです。
正直、毎日インターンに参加するのはとてもきつかったです。けれど、知らなかった企業の取り組みによって社会が支えられている様子や、ワークを通して知る自分の新しい一面に触れるたびワクワクして本当に楽しかったです。その結果、「自分、どこでも働ける気がする」「自分は最強」だと思い上がってしまいました。もちろん逆求人していただけている時点で絞られているので、何でもかんでもというわけではありませんが、それでも私にとっては見にいった企業ではどこでも活躍できる気がしていたのです。
そんなこんなでいろんな業界のたくさんの企業に行ってみた夏を過ごした私ですが、夏が過ぎたあたりから少しずつ会社は絞ろうと考えていました。考えていたのですが、結果なにもしませんでした。相変わらず連絡が来るところには予定が合えば行き、志望業界を聞かれると「特に業界とか絞ってないです!業界で絞るのはあんまり意味ない気がしています」と言い続けていました。〜そして、案の定……〜
そんなある日、とうとう早期選考のお話が来ました。自分は最強だと思い続けていた私は喜んで選考に赴きました。筆記試験やグループディスカッションをして、なんとなく受かるかも?とさえ思っていました。しかし、現時点で2社お祈りされています。まだ連絡が来てないだけで、ここから先はもっとお祈りされそうです。憂鬱です。
実は、就活の軸を用意していなかったわけではありません。「いくつになってもお客様から学び、お客様に還元することを目標にする仕事」「私らしく働くことができ、それを評価してもらえる仕事」「時間やお金をかけてでも意思疎通し、納得して仕事を進めることを大切だと考える企業」という3つの軸を掲げていました。けれども、それに沿って企業を選べていなかったし、選ぼうともしていなかったところにお祈りの原因があります。選んでいなかったから志望理由も曖昧で、ぴったり自分の希望じゃない企業でも「なんとなく」働いていける気がしてしまっていました。〜志望しない理由のススメ〜
ここまで読んで、こんな私に共感する人がどれだけいるかは正直よくわかりません。あまりいない気もするし、たくさんいる気もします。もし読んでくださっているあなたがこの記事に共感してくれているならば、そんなあなたに私は「志望しない理由を考える」ことをおすすめします。
志望しない理由の考え方は、届いたメールに「貴社のホームページを拝見させていただいて、〇〇と感じました。だから、お誘いをお断りします」と返信するための理由を考えるというものです。もちろん、食い下がられても次の返信が面倒臭いだけなので、返信が来そうな媒体の時には実際に送信しなくてもいいです。ただ、もし送ったその先にその企業に就職するというご縁がなくなってしまうとしても、後悔しないだけの理由が作れるかということが大切です。
なぜなら、その志望しない理由とは裏を返せばあなたの強いこだわりであり、それが当てはまる企業を絞る軸になるからです。日本国内だけでも421万社の企業があります。東証に上場している会社に絞っても、3663社(2019年3月末)もあります。その中からたった一社を選ぶためには、会社を志望しない理由という選び方もあるのではないでしょうか。こんな記事を書いた私も、上記のことに思い至って今までとは違う行動を始めたのはごく最近です。ここからこの方法で詰め込み過ぎた予定を見直すところから始めようと思います。この記事を読んだ方が何を思ってくださるかはわかりませんが、この記事がみなさんの人生選択の一助となれば幸いです。