私がインターンをする理由

【私がインターンをする理由】説明会で会社を知れるか?〜やりたいことがない人へ〜

  • 最終更新:2020/05/08

    はじめまして。東京農業大学国際食料情報学部3年生の和田翔汰です。現在は、21卒として就職活動を行っています。大学生活では、サークルの会長を務めたり委員会での活動に明け暮れたりと、充実しつつも代わり映えのない日々を送っていました。この大学へ進学を決めたのも、実家が農業をやっているという小さな理由だけです。私の学部の友人は食品業界に進みたい人が多く、自分自身はこれからの時代の流れを考えてWEB系の企業を志望していたことから、周囲とのギャップに焦りを感じていました。 現在の就職活動状況は、最終選考1社・2次選考1社で、就職活動をしながらインターンシップにも参加しています。この記事を通して、就活生誰もがぶつかるであろう「やりたいことってどうやって見つけるの?」「インターンシップって参加すべき?」という問題に、自分なりの解を伝えていこうと思います。

    ~就職活動って早い方がいいの?質が悪ければ無意味です~

    私が就職活動を開始したのは、大学3年生の夏休みからです。先輩の紹介でエージェントを利用しはじめ、周囲の友人よりはやや早い滑り出しだったと思います。当時は、就職に向けて早くから動いている自分は、周りより優れているとおごっていました。 エージェントが主催する合同説明会に参加してみましたが、社会経験のない自分には、会社選びの基準がまったく分かりません。企業の人事さんには、やりたいことなどを聞かれましたが、そもそもできることが何もなかったので、自分の視野で考えても大した答えは出ませんでした。

    「やりたいことが思い浮かばない」原因はもちろん自分自身にあり、大学に4年間通えばどうとでもなると考えていたせいでした。周囲の友人の9割も、同じ考えだったと思います。就職活動にインターンシップという方法があることを知るまで、僕は「働きたくないな〜」と思いながら、合同説明会に足を運び続けていました。 今は、やりたいことというのは「できることと知っていることとの掛け合わせ」で、それは社会人経験をしてみなければ分からないと感じています。

    ~なかなか参加を決められない…。インターンシップへの3つの壁~

    ぼちぼちと会社説明会に参加する最中、WantedlyというWEB媒体でインターンシップの制度を知りました。知った時の率直な感想としては、相互理解につながりミスマッチを防げることから、企業にとっても学生にとっても良い取り組みだという印象。機会があれば、自分もインターンシップに参加してみたいと思いました。 しかし、その気持ちとは裏腹に、私は長い間インターンシップに参加することはありませんでした。理由は3つあります。1つは、長期で行われるインターンシップをはじめてしまうと、企業選びに失敗したときのリスクが高いこと。2つ目は、長い期間ひとつの会社に関わってしまうと、自分の視野がその企業に集中してしまい、せっかく多くの企業を知れる就職活動という機会を最大限活かせないと感じたこと。そして3つ目は、周囲にインターンシップを経験している人がいなかったことです。大学の文化として、全体的にのほほんとした雰囲気があり、自分自身もその雰囲気に流されていました。

    ~初めてのインターンシップ参加が決定。功を奏した自主的なインプット~

    そんな状況のまま大学3年生の冬を迎え、私はとあるエージェントのイベントに参加していました。そのイベントは、学生がグル-プワークを行う様子を企業が見学し、終了後に学生をスカウトするというものです。 幸運なことに、そこでECサイトの構築及びコンサルティングを行なっている企業からスカウトをいただき、面談後インターンシップへの参加が決まりました。面談では、インターンシップや仕事への意欲を示したところ、業界のことやキャリアの考え方なども教えていただけて、非常に勉強になりました。

    グループワークや面談といった参加へのハードルを乗り越えることができたのは、グループディスカッションやマーケティングの知識がある程度あったことが大きいと考えられます。これは、就職活動を前に、関心のある分野について勉強をしていたからです。これらの能力は社会に出ても大きく問われる能力だと思います。就職活動という機会に勉強を進めたことは、インターンシップの参加ハードルを越えるためにも正解だったといえるでしょう。

    ~内定を取れば就職活動は終わり?インターンシップをどう捉えるか~

    面談を経てインターンシップへの参加が決まったときは、素直に嬉しかったです。より深く企業を知るきっかけと、普段はないアウトプットの機会をいただけたからです。特にアウトプットの機会というのはとても大事で、いくら本や講義で学んでいても、それはスキルとは呼べません。アウトプットして初めて、自分の中に蓄積され、それがスキルとなります。そのスキルを構築するための場がインターンシップだと私は思います。 私はインターンシップを知るまでは、何も分からない中「早く内定を取ること」だけを考えて就職活動をしていました。しかし、就職活動を終えて遊びほうけている先輩方を見て、就職することがゴールではないと認識し、就職活動を自分の将来のキャリアのためと考え直しました。それにより、就職した後のことを考えて勉強することができたのです。その勉強の場の一つがインターンシップでもあります。 私は、インターンシップは企業を内側から見られる機会、普段はないアウトプットの場を得られる機会と捉え、期待しています。

    「やりたいことがない」という人ほどインターンシップをする意味があります。自分自身、参加前は「気取っている」「時間がない」「やりたい仕事かどうか分からない」など後ろ向きな印象を持っていました。しかし、前述したように、やりたいことというのはできることと知っていることとの掛け合わせです。 リスクのない学生のうちに、転ぶ経験ができるのは貴重なことです。ぜひ、興味のある企業へ申し込んでみてください。