私がインターンをする理由

  • 最終更新:2020/10/28

    はじめまして。立教大学法学部3年の寺尾和晃と申します。私は現在22卒として就職活動に取り組んでいます。就職活動については2年生の頃から考えており、インターンシップなどについてもその意義や重要性は知っていました。しかし実際に行動に移したのは3年生の5月中頃でした。「何かしなくては」と思いつつも、考えるだけで実際に行動に移したのはかなり後から。そんな怠惰な大学生であった私のこれまでの就職活動の体験談や、その中で感じたことを伝えていきたいと思います。特に、これまで大して何もしておらず焦っている人や、就職活動やインターンシップに不安を感じている人の力になれたらと思います。

    ~慌ててはじめた就職活動~

    2年生のころから就職活動について意識をしていた私。ネットで就職活動に関する記事やブログを読んだり、「なんとなくこんな業界がいいかな」と金融業界やコンサル業界の会社を調べたりしていました。ただ、ずっとどこか他人事のように考えていて、具体的に何かをしていたわけではありません。実際に就職活動をはじめたのは、3年生の5月中頃になってからです。ちょうどその頃、新型コロナウイルスの感染拡大でさまざまな業界が大損害を受けたという報道や、採用を打ち切る企業も出てきたという報道を目にする機会が増えました。また、友だちと就職活動について話すことが増え、もう既にいろいろと動いてる人もいることを知ります。「すでに出遅れている、とにかくやらないとまずい」と危機感を覚えたことが、本格的に就職活動をはじめたきっかけでした。ただ、何をすればいいのかもよく分かっておらず、まず何をしなければならないのかについて情報を集めるところから出発しました。準備不足、情報不足でかなり周りから遅れた状況でスタートを切ったのです。

    ~押し寄せる不安、焦り、後悔~

    就職活動をはじめたのは良いものの、新型コロナウイルスによる経済へのダメージに関する報道や、企業の採用に関する報道を見るたびに「自分の就職活動はどうなってしまうのだろうか、自分を採用してくれる企業は存在するのだろうか」という不安が押し寄せてきます。さらに「出遅れているのだから巻き返さなければ」と、とにかくインターンシップのエントリーシートを提出。しかしことごとく落選し、そのたびに焦りは増していきました。選考に通った友だちの話を聞いて「このままでは本当にまずい」と、より多くの企業にエントリーシートを提出、落選。焦りがより増すという悪循環。エントリーシートの自己PRや学生時代に頑張ったことも思うように書くことができず、考えるだけで何も有意義なことをしてこなかった過去の自分に対して後悔ばかりしていました。自己分析をしても自分の悪い部分ばかりが明らかになり、自分は全く長所のない人間なのだと感じてしまいます。どれだけ考えても何がやりたいのかも全くわからない状態で、志望動機もまともに書けないという有様でした。このように、私の就職活動は不安と焦りと後悔が常に付きまとったものでした。

    ~行動を続けたことで開けた道~

    とにかくインターンシップに参加しようと、マイナビやリクナビでさまざまな企業にエントリーシートを提出しては落選。エントリーシートが通っても、次の選考で落選するという日々。決まったインターンシップは先着順のもののみで、私はすっかり自信を失っていました。ただ、どれだけ落ち込んでも行動することだけはやめずに、なんとかインターンシップに参加する方法はないかを調べました。そして「キミスカ」や「オファーボックス」といったスカウトアプリの存在を知ったのです。スカウトアプリとは、自己PRや学生時代に頑張ったことを登録しておくことで、それを見た企業からインターンシップや企業説明会を受けないかというお話をいただくことができます。「これだ!」と思った私は早速キミスカなど複数のスカウトアプリに登録し、利用を開始。そして、これがやみくもに就職活動をしていた私の就職活動の転機となりました。プロフィールを見たいくつかの企業からお話をいただき、インターンシップに参加することができたのです。実際にインターンシップに参加することで、やっと私は就職活動がはじまったと実感し、一気に道が開けたと思いました。

    ~インターンシップに参加することの意義~

    スカウトアプリでお話をいただいた企業のインターンシップには、業界の種類や企業の規模を問わずほぼすべてに参加しました。その中には、自分が全く知らなかった業界や企業も多数あり、自分1人で調べていたら知らなかった業界についても学ぶことができ、視野が広がりました。また、インターンシップが重要だということは知識として知っていましたが、実際に参加することでなぜ重要で、どう役立つのかが分かりました。それは実際に経験することで、自分のやりたい仕事や興味のある分野が見えてくるからです。インターンシップに参加して良いなと感じた企業もあれば、あまり心惹かれなかった企業もありました。仕事内容に興味を持ったのか、社風や経営方針が合っていると感じたのかなど、感情の揺らぎには必ず理由があります。そこを追及していくことで、自分の就活の軸が徐々に形成され、自分のやりたいことや理想の働き方というものが少しづつ見えてきました。これはただ業界や企業について調べ、頭の中で考えているだけでは決して見えてくるものではありません。実際にインターンシップに参加するという行動をしたからこそ発見できるものだと思います。

    就職活動において一番大切なことは実際に行動すること、特にインターンシップに参加することだと考えます。考えているだけでは不安に押しつぶされたり、モチベーションもなくなりますが、行動している間は必死なのでネガティブな気持ちには気づきません。就職活動やインターンシップに不安があり自信がない人ほど、インターンシップに参加すべきです。行動して損するものは何もありません。必ず何かしらの学びを得られて次につながります。