本松涼_私がインターンをする理由

私がインターンをする理由

【私がインターンをする理由】やりたいことがない人こそインターンへ行け!

  • 最終更新:2021/12/06

    武蔵大学人文学部3年生の本松涼です。23卒として就職活動をしています。

    大学に入学した頃の私は、就職活動をすることを考えていませんでした。なぜなら、私は教職課程を履修しており、いずれは教員になるつもりだったからです。しかし、とある授業をきっかけに「教員になる前に社会に出よう!」と考えるようになりました。社会人経験を積んで視野を広げ、自分が話すことにより厚みを持たせよう、そんな理想の教員になろう…。そう思うようになったものの、これまで教員になりたいという気持ち一つで過ごしてきたため、社会に出て何がしたいのかよくわかりませんでした。そもそも就職活動についての知識が全くなく、何からはじめるべきかさえ悩んでいました。そんな私が何を思ってインターンシップに参加するのか、参考にしていただけると幸いです。

    何もない自分に感じた不安

    どのように就職活動を進めていくべきかわからないながらも、圧倒的に知識不足であることを自覚していた私は、5月から就活サイトに登録し、合同企業説明会や就活セミナーに片っ端から参加していきました。そこでわかったことは、世の中には自分の知らない企業がとてもたくさんあるということ。日本には約400万の企業があると言われていますが、私が知っていたのは、普段よく目にするBtoC企業のごく一部でしかなかったのです。そのような状況の中で、ただ闇雲に企業を見ていても自分に合う企業が見つかるはずもありません。どうすればよいのかわからないでいる時に何度も繰り返して言われたのは、自己分析の重要性でした。

    私は言われるがままにモチベーショングラフを作成したり、診断ツールを利用してみたり、とにかく自己分析に力を入れました。すると、ある悩みに直面しました。やりたいことを選べるほど自分は何も持っていないのではないか…。私は資格や専門知識を持っておらず、大会優勝経験や留学経験などもありません。コロナの影響で採用人数が減少し、そもそも採用をしていない企業もある中で、「目を留めてもらえるような人材ではないかもしれない」という不安が募りました。

    インターンシップに泣き、インターンシップに笑う

    そんな不安を感じていた頃、サマーインターンシップの選考が開始しました。「内定を多くもらっている人は、サマーインターンシップに参加して結果を残している」。セミナーでの話や先輩の体験談からその事実を知り、私も名前を知っている企業に次々とエントリーシートを出しました。しかし、結果は惨敗。余計に不安を煽りました。選考に受からない焦りから、「とりあえず行動しなきゃ」と考え、夏休み中は選考なしの1DAYインターンシップに10社ほど参加。今ではこの選択が正しかったと思っています。

    1DAYインターンシップでは、業界や企業のことを広く知ることができた他に、実際に働いている人に聞いた様々な話が非常に参考になりました。今までは目的がないまま合同説明会やセミナー、インターンシップに参加し、ただ参加をしたことに満足していたように思います。そのせいで、私の就職活動の軸は「人と関わりたい、ホワイト企業がいい」などのように漠然としていました。何のために自己分析や企業分析をするのかを理解していなかったのです。1DAYインターンシップに参加したことで軸が明確となり、そこから就職活動に対する考えが変わりました。

    もう一度自分を試したい

    夏休み中に1DAYインターンシップに参加して得たものはたくさんありました。特に知ってよかったと思ったことは2つ。1つは、自己分析は就職活動の軸を明確にし、自分の進む方向を決めるためのものだということ。もう1つは、企業は実績だけではなく課題に対してどう取り組んだのかといった考え方も評価してくれるということです。また、自分の理想に近い目標を持っている社会人の方の話を聞いて、自分のやりたいことが少しずつはっきりとしてきました。

    自分に合う企業と出会えることを期待して登録していたスカウトアプリに、プラスカラーからメッセージが届いたのはちょうどその頃でした。広報・PRを専門とする企業ということで、デザインセンスやマーケティングスキルが必要なのではないかと思い、はじめは自分には縁のない世界だと感じました。しかし、インターンシップの趣旨や実際に活躍するインターン生の記事を読み、実務経験を積ませてくれる環境がとても魅力的に映りました。そして、夏に惨敗した自分の力をもう一度試すために参加を決意しました。

    今できる精一杯を出し切りたい

    プラスカラーの選考に進むにあたっては、やはり不安が大きかったです。これまでもエントリーシート対策として自己PRやガクチカは何度も推敲してきましたが、サマーインターンシップで選考に通った実績がないということから、見つけたアピールポイントを企業に採用してもらえるのか、それが働く上でどう活きるのかわからなかったからです。

    それに加え、プラスカラーの選考には5分間のピッチ動画というものがありました。これまでに5分間も自分のことをプレゼンする機会などなかったため、パワーポイントの作成から相当悩みました。色はどうするか、レイアウトはこれでいいのか、どうしたら魅力的に映るかなど、試行錯誤を重ねました。あまり納得できるものにならず、締め切り時間ギリギリまで撮影を繰り返しましたが、最後まで自信を持てませんでした。そして結果は、トライアル期間がある”補欠合格”。悔しくもありましたが、はじめて認めてもらえた喜びの方が大きかったです。あの時、「自分には敷居が高そう」と諦めずに選考に踏み切ってよかったと思いました。私はこのインターンシップを通して、社会に出るイメージを掴み、社会に出てからはその再現性を高めていきたいと思っています。

    今回、私がみなさんに伝えたいことは「やりたいことがない人こそインターンへ行け!」ということです。就職活動に不安を覚えるのは、社会人になるということを自分に置き換えて想像できないからだと思います。インターンシップは社会人の方の仕事を間近で見る機会だと思って、まずはぜひ参加してみてください。必ず自信につながります。一緒に頑張りましょう。