店長への昇格辞令1週間後に妊娠判明。土日勤務の販売職ママの復帰劇と仕事と家庭の両立のヒント
公開日:2026年6月22日
最終更新日:2026年06月22日
プリモグローバルホールディングス株式会社
育休復帰率「7割超」の現代、真の課題は復職後のキャリア形成やサステナブルな体制構築に移っています。仕事と子育てを両立しながらキャリアアップを目指す女性も増えてきました。しかし、それらは家庭での協力体制や企業制度を活用することで成り立つのが現状。今回は、プリモ・ジャパン株式会社で役職就任直後の妊娠、知り合いのいない関西エリアへの転勤という大きな環境変化を経験しながらも、小学4年生まで使える長期の時短勤務や手厚い保育料支援制度を活用しキャリアを切り拓いた、まさに現代のロールモデルである鳩岡さんの働き方をノゾキミしました。
鳩岡さんのプロフィール
正社員
10:40〜19:10(フルタイム)
2人(12歳男の子・10歳男の子)
1人目(2013年6月28日〜100日間の取得)
2人目(2015年9月14日〜104日間の取得)
1人目(2013年10月6日〜492日間の取得)
2人目(2015年12月27日~474日間の取得)
店舗スタッフ
【時短勤務制度】勤務時間を30分単位で選択できる制度
【土日公休制度】四半期に一度、土日に公休が設定できる制度
「人が好き」という軸での就職活動。ブライダルとの運命の出会いが人生を動かす
東京都で2人の兄の背中を追いかけながら、のびのびと活発に育った鳩岡さん。幼少期から一切人見知りせず、親が仕事で不在のときも隣家に住む大人のもとへ「一緒に遊ぼう」と自らピンポンを鳴らしに行くほど。年齢の垣根を超えたコミュニケーションは、当時から彼女の日常の一コマ。そんな人柄は、学生時代のアルバイト選びにもつながっており、販売やカフェなど、選ぶバイトはいつも人と関わる仕事。「人が好き」という軸は、当時からぶれることはありませんでした。
そんな彼女の運命を大きく変えたのが、就職活動中に東京ビッグサイトで出会ったプリモ・ジャパンでした。企業選びの軸は ”直接人と関わる仕事 ”。 他社からも内定を得ていたものの、プリモ・ジャパン人事担当者が放つ言葉には、就職活動特有の表面的な綺麗事が一切ありません。心から自社を愛し、自信に満ちあふれた本音の対話。その圧倒的な熱量に惹かれ、「この先輩たちと働けば、人として成長できる」と確信し、2010年の新卒社員に。

「話しやすい」と先輩・後輩から慕われる鳩岡さん。年齢を問わず誰とでも自然に打ち解けるその人柄は、幼いころから変わらない持ち味。ブライダルの接客という仕事にも、いかんなく発揮されています。
キャリアの節目で訪れた新しい命。病院の確定診断後、覚悟を決めて受話器を握ったあの日の決断
入社後は想像以上に厳しい指導が待っていましたが、根底にあるのはすべて「一生に一度、大切な買い物をするお客様のため」という利他の精神。全社に一貫して浸透するマインドは、自分の選択が間違いではなかったという確信を与えてくれました。新卒入社から17年目となる今も、その充実感は変わりません。
しかし、2012年。順調にキャリアの階段を上っていた鳩岡さんに大きな転機が訪れます。待望の役職辞令を受け取ったわずか1週間後、第一子の妊娠が判明したのです。当時はまだ、社内で出産を経て現場復帰する女性社員は多くなく、結婚や出産を機に働き方を見直すケースも少なくありませんでした。
「妊娠の喜びよりも先に、どうやって会社に伝えたらいいのか、申し訳なさで頭がいっぱいになりました」
複雑な心境を抱えながらも、病院の確定診断後にすぐ当時の部長へ電話を入れました。
「会社にご迷惑がかかるなら、辞令を変更してください」
必死の覚悟で伝えたその本音に対し、上司から返ってきたのはあまりにも温かい、包み込むような言葉でした。
「やってみたい気持ちがあるなら、チャレンジしてみたらどうだろう?」

「声を上げたら、会社が動く」。現場で働くママたちの声から生まれた制度の数々が、鳩岡さんをはじめ多くのスタッフの働きやすさを支えています。
「全部一人でやらなきゃ」の限界。家族と見つけた、私らしい両立のかたち
これまで築き上げてきた圧倒的な信頼と、現代のロールモデルとなる彼女の背中を押した上司のエールによって店長となった鳩岡さん。”土日休みの夫”と、”土日出勤の自分”。復帰への尽きない不安を抱えながらも、第一子出産後の復職先は、夫の転勤に伴い移り住んだ関西エリアの店舗でした。親族も知人もいない新しい土地でのスタート。さらに復帰先は以前とは異なる店舗で、新たな仲間との関係を築きながら、一歩ずつ新生活を整えてきました。
持ち前の責任感の強さから、「仕事も家庭も、掃除も料理も、すべてを一人で完璧にこなさなければならない」と自らを追い詰めていった鳩岡さん。しかし現実は甘くなく 、子どもがぐずるタイミングは予測不能で、途方に暮れることの連続でした。ついに限界を迎え、夫に当たり散らしてしまう夜が増えていきます。
「このままでは全てが崩壊する」
そう危機感を抱いた彼女は、夜中に夫とじっくりと話し合う時間を設けました。
そこから「効率化」への意識が劇的にシフトします。凝った料理を作るのをやめ、簡単にできるメニューでパパッと済ませ、余った時間で子どもと全力で笑い合う生活へ。買い物は子どもがいない時間に集約し、動線を最適化しました。さらに家事分担もカチッと固定せず、「朝が大変なら夫」「夜泣き対応は状況に応じて入れ替える」という柔軟な運用へ変更。完璧さを手放したことで、張り詰めていた心がすっと軽くなっていきました。

「完璧にやらなきゃ」という思いを手放してから、家族との時間が豊かになっていきました。夫婦で決めたシンプルなルール「その時々でやれる人がやる」が、仕事と育児の両立を支えています。
13年ぶりの店長職。私が再び輝く姿が、後に続く後輩たちの「道」になる
小学4年生まで正社員のまま利用できる「2時間短縮勤務(10:40〜17:10)」をフルに活用し、お迎えの時間に遅れないよう、業務時間内に仕事を切り上げる段取りを徹底的に磨き上げました。東京へ戻った際には、兄弟が別々の保育園になり、最寄り駅を挟んだ両側の園を自転車で駆け抜けるという最難関の時期もありましたが、周囲を巻き込んで乗り切ります。
正式にフルタイムへ復帰した翌年、2026年3月、長男の中学進学という生活環境の変化と重なるタイミングで、実に13年ぶりとなる店長職への復帰を果たしました。漠然とした不安は大きかったものの、今では家族の深い理解と、店舗スタッフたちの柔軟な協力によって、安定した店舗運営につなげています。
「『販売職だから両立は難しい』と諦めている方にも可能性はあると伝えたい。私が店長として両立する姿を見せることで、ひとりで抱え込まなくても大丈夫という安心感を、後輩たちへ繋いでいきたいです」
なぜ、彼女はこれほどまでにタフでいられたのでしょうか。それは、現場の声を真摯に聞き入れ、時代に合わせて日祝支援制度(現保育料支援制度)などを改良してくれる会社の存在、そして家族の理解や協力があったからです。
「本当に人を大切にしてくれる会社だからここまで続けてこられた」
--鳩岡さんの言葉に、17年分の実感がにじみます。
彼女の次なる目標は、出産で一度スタッフに戻っても、子どもの成長に合わせて再び役職へ復帰できるロールモデルとなり、後に続く後輩たちに「一生モノのキャリア」の可能性を示し続けることです。鳩岡さんの挑戦はこれからも続いていきます。
#両立を叶えるコト:スケジュールは"見える化"と”効率化”がカギ。家族時間の確保で休日は全力マリオカート
「家族のスケジュールはアプリで見える化し、家事は分担、買い物のまとめ買いで効率化。確保した家族時間には、4人でNintendo Switch 2のマリオカートを全力で楽しむのが定番です」
プリモグローバルホールディングス株式会社
- 設立年月
- 1999年4月
- 従業員数
- 1,080名(連結)
- 女性従業員数
- 1,005名(連結)
- 事業内容
「I-PRIMO(アイプリモ)」「LAZARE DIAMOND(ラザール ダイヤモンド)」を主力としたブライダルジュエリーの企画・販売事業
国内外で136店舗を運営(2026年4月末時点)